Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

初代ゴジラソフビ造形のこだわり4

2014年12月09日 | 新作商品情報




4 初代ゴジラの胸と腕

 後のたくさんの昭和ゴジラに比べて、胸が突き出しているように見える初代ゴジラ。よく見ると目の錯覚も多少は理由の一つである事がわかります。
 中島さんが入っているときのゴジラは、当然他の方に比べて中島さんの頭の位置が下がるので、ゴジラの頭そのものも重さでやや前屈みになり、首にしわも増えます。ゴジラの首の付け根の部分が緩やかになります。開米さんの入ったスチール写真と比べれば一目瞭然。
 そして両腕。常に脇をしめた形でいるゴジラです。左腕がほとんど肘までボディにくっついた状態であったらしいので、手の動きはほとんど右だけ。当然普通の状態のときは右腕も左にならうので、両肘は常にしめている状態になります。
 ですから胸が張り出しているようにいつも見えがちになるのです。
 もちろんこれらをリアルに作るわけではないので、原型時に多少鎖骨にあたる部分をしっかり前に出すように造形し、首の付け根位置は他の昭和ゴジラに比べて、ほんの数ミリですがやや後ろ気味に付けるようにしました。

 初代ゴジラの指の間には水かきがついている事は「見聞録」でも書きましたが、商品でもそれは付けています。
 連日紹介している粘土原型写真の頃は1号スーツぐらい大きく付けてしまいましたので(上写真参照)、この後ワックス原型を作る際に削って2号スーツぐらいの控えめに調整しました。

 本物に比べて比較的大きめにいつも作っているGメモリーズでのゴジラの腕パーツ。仮に本物の手が小さくとも、かわいく見せるためにはある程度の大きさに作りたいというのはずっと共通して造形している部分です。
 初代ゴジラの手首、指などは歴代ゴジラの中でも細い方です。それに合わせちゃうとリアルにはなりますが、腕パーツだけ浮いてしまうので、他のGメモリーズのゴジラたちぐらいの太さにはなりますが、なるべく太く見えないようにはしたつもりです。本当はもっと手首を細くしたいのですが、これ以上細くすると成型時に抜けないのでギリギリこれぐらいまで……と言う所でした。

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