1995年1月17日の阪神淡路大震災で、変わったことは、次の通りです。
1.平成12年6月、建築基準法の大幅改正:
・土台と柱を緊結する「ホールダウン金物」等、接合部金物の設置に関する規定
・「耐力壁のバランス」等の、壁の配置とバランスに関する規定
・基礎仕様に関する規定
2.災害時伝言ダイヤル:
・震災後、1998年3月からNTTが対応しました。
・その後、iPhoneの販売により、スマホのアプリとして「安否確認」等が普及しました。
3.携帯電話の普及:
・携帯電話の普及率、契約数は、次の通りです。
平成7年度末(1995年3月末) 9.6% 約140万
平成8年度末(1996年3月末) 19.8% 約290万
→ https://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/tool/tokeisiryo/idoutai_nenbetu.html
4.洗面台、キッチンの水道のカラン:
・震災前:下に下げると水が出る。
震災後:上に上げると水が出る。
→ 震災時、物が落ちて、カランを下げてしまった。震災直後は断水だったので、水が出る状態という事が分からず、その後、水道が復旧した時に、水が出っぱなしになってしまった。キッチン・メーカー等が対応を変え、今のカランの仕組に変わりました。
5.キッチンの天袋等の扉:
扉が、地震に会うと勝手に開かない仕組みを取り込んだ。
我が家の食器棚は、引き戸だったので、皿の落下による割れはなかった。
直下型の縦揺れだったので、重い食器棚や冷蔵後が指2-3本分、南北方向に移動しました。倒れなかったのが、不思議でした。
6.緊急地震速報:
震度3以上の地震が発生すると、その地域の携帯電話等に発信される地震速報です。
阪神大震災が契機で、2007年から一般に運用されました。
→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%8A%E6%80%A5%E5%9C%B0%E9%9C%87%E9%80%9F%E5%A0%B1
2011年3月11日東日本大震災時は、一斉に携帯電話が鳴りだしました。
7.家具の転倒防止器具:
・家具の上に付ける突っ張り棒
・家具の下に敷く斜めのプレート
・粘着性のあるゲル接着材
8.関西人は近畿では、大地震がないと言っている人が多かったが、阪神大震災後は、そう言う人は全くいなくなった。
9.直下型地震という言葉はそれ以前からもあったが、この地震の後、普及した。
10.活断層という言葉はそれ以前からもあったが、この地震の後、普及した。
全国活断層マップまで発売されました。
個人的に気付いた点は、以上です。