HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

駅ボラ2日目 携帯電話紛失事件に鳥羽駅前の課題を発見

2009-08-15 01:17:24 | イベント
本日のボランティアメンバー 朝から急遽欠席者が出たりして午前8名、午後7名の体制。
初日の午前12名、午後10名に比べると、やや少な目かな?

でも、大丈夫、昨日からの経験者がほとんどで、要領よく準備にはじまり、活動開始です。
見ていて頼もしいです。



 

本日も実に良い天気です。昨日が蒸し暑かったのに対して、本日は、いい風が吹いています。
置いてある、チラシやパンフレットが風で吹き飛ばされそうなので、石を置いたり、工夫しなくてはいけません。



鳥羽駅改札前のブースと鳥羽市観光案内所前、そしてJR側にちょこちょこっと見に行ったりしました。
そんななか、午前1時間ぐらいの間バタバタしていたところ、ハタと腰のウエストポーチに違和感が。

なんかひとつない…。

あ、携帯がない。

ががーん。
でも、駅ボラしているし、落ちていたら、スグ見つかるよっ!とたかくくっていましたら、なんとさっき歩いた道を歩いてみたけど、三津からない。しかたなく、駅や一番街あらゆるところに携帯電話の落し物がないか聞きに回ってみました。
もちろん、駅前の交番へ。
しかーし、交番に誰もいない。開いてはいるけど、無人です。

さらに周辺を探したけど見つからないので、仕方なく携帯電話屋さんに電話して、一時的に回線ストップ&操作も無効(アドレス帳とか見れない)しました。

携帯電話に依存している方は大変困ることだと思いますが、実は私は、携帯電話ってあんまり好きではないので、電話に出られない理由が出来てホッ。(携帯電話を家に忘れて出勤したときも同じ感じ)

ま、今日は駅ボラ活動中でもあるので、困るといえば、困りますが、実際トランシーバーを使うし、いつもよりもブース間を密に行き来すればOK。
ぐるぐる小動物のように回っていました。

そんな駅ボラ2日目は携帯電話紛失事件から始まり、いろんないろんな出会いがありました。
2日目、やはり、13日に引き続き、人の出は少なかったんですけど…。
いつもなら、戸田家さんまで渋滞する前の道もスイスイで、観光課の方々とお盆が終わった後の統計が怖いよ~と青ざめていました。

 

みんな、もしかして、9月の連休に旅行を考えている?

いつもなら、駅ボラ活動、忙しくて、次から次のお客さんであわあわしていますが、今回のお盆は、なんとなくみんなに余裕があります。

だから、お客さんとの会話も多かったり、人間観察っぽいこともできたりします。

そのなかからいくつか、メンバーの話を聞きながら書き留めておきましょう。

お客さんのコミュケーションがとっても上手なNさん
昨日案内した人に朝会って、「昨日はありがとう」と言われてうれしかったととのこと。
Nさん覚えてもらいやすそうなキャラクターだし、顔見たら御礼言いたくなるかも…。



Sさんもとってもお客さんとのキャッチボールが上手くて、ちょっと勉強させてもらっていますが、本日、大阪から見えた親子を遊覧船乗り場へ案内。
お母様と子ども4名(うち2名が双子ではないけれど、双子用のベビーカーに乗っている)での来鳥羽。
駅から鳥羽一番街のエレベーターを使いながら佐田浜港を案内する道中でお母様がSさんに実は、母と子どもだけの旅行には理由があるようでした。

その理由とは…

「ダンナは串本へツーリングに行っているんだ、どう思う!!?」から切り出されたよう。
せっかくの子どもたちの夏休みどこにも連れていけなくてかわいそうだからというお母さんの意地でここまで子どもたちを女一人で連れてきたそうです。
母は強し!!ですね。
串本のお父さん、そのころくしゃみしていたかな?
Sさんは心の中でお母さんがんばれ!とエールを送ったのでした。

私も、本日は車いすの方、視覚障害者の方を多く見かけ、お手伝い。
もちろん、情報を伝えに行きながらもにさりげなく、ツアーセンターも宣伝。


昼下がり、バギーに乗った男の子(小学校低学年ぐらい?)を連れたらお母さんとお父さんが、JR側に向かいました。
追いかけて、JR側に降りますか?と聞くと、降りますと。
このバギーお母さんとお父さんと下ろすんだと思って、ちょっと待ってもらって、観光課のSさんを呼んで一緒に運んでもらいました。

私が運んでいいのですけど、私が申し出ると、身体が小さいから、お客さんたちは不信に思うようです。(あなた、身体小さいのに持てるの?的な目)

本当は米袋30キロぐらい持てるのですが、今までも不信な顔されて大抵断れられてしまうことが多々あったので、荷物を持つときは、私よりも明らかに小さい人や、お年寄りの人にのみ声をかけたり、それ以外は、男手を呼ぶという、技を身につけました。

かくして、Sさんに運んでいただき、JR側で少し遊んでから、帰るということで、さよならしました。

車いすの奥さんと一緒に来ている旦那様と、そのお母様?の家族も旅館を本日探しているようで案内所で少しフォロー。気持ちよく、旅館を決めたあとは、水族館へ遊びに行きました。
私より少し上であろう、奥様はとてもチャメっ気たっぷりに、手を振って行かれたのがなんだか印象的。
いい旅になるといいな。



また、若夫婦に両腕で支えられながら改札をでてきたおばあさま。歩くのが本当に大変そう。駅ボラは基本受身なのですが、見るに見かねて、車いすを進めてみました。すると、家族のみんなが、「車いす借りられるの?」と驚いた様子。早速借りて、にこやかに鳥羽の町へ繰り出していきました。楽しい旅になるといいな。



観光案内所前のブースでは、旅館やホテルの送迎バスが発着するところ。
午前中は昨晩お泊りのおきゃんさんに、この日一日の観光プランを提案、アドバイスをすることが多いですが、午後になると送迎バスに乗るお客さんたちに、バスを間違わず乗るようご案内もする駅ボラメンバー。
15時ごろになると、発着するバスが多くなるため、お客さんたちもどのバスが、自分が乗るバスなのか分からなくなるようです。

さて、そんなバスのいろんな運転手さんを見ていると、ひときわテキパキと動き、笑顔でお客さんを迎え入れている人がいます。



戸田家の中西運転手さんです。

実は、前から知っていました。
そのサービスが人気有るのも、地元の観光事業の方からも聞いたことがあります。
前回のゴールデンウィークのときも雨の中、自分の旅館のバスのみならず、他のバスに乗るお客さんにも傘をさしたり、荷物を持ったりしている姿を前から「コノヒトってすごい!」と思ってみていました。

そして本日もそのサービスのすばらしさを垣間見たエピソードがあります。
送迎バスの発着場所に県外ナンバーの乗用車が一台止まりました。
どうも、小浜地区の浜離宮さんに本日お泊りなんだけど、どうやって行ったらいいかわからない。

そこに浜離宮のマイクロバスが止まっているのを見つけたので、聞こうとやってきたのです。
小浜地区、地元民はわかりますが、少し説明しにくいところではあります。
一生懸命小浜の道を聞いているのですが、お客さんはどうも分からないよう。

すると、それを横で聞いていた中西運転手さんが、「教えてあげるから、このバスについておいで」と。
もう、目の前の出来事を見ていた、駅ボラスタッフは、その確実な案内方法を思いついて即行動してくれるその姿に脱帽、そしてそのやりとりのおもしろさに、大爆笑。



こうやって、伊勢志摩旅行のひとつの思い出が作られたりするのでしょうね。

こんな風に2日目も楽しいドラマを見ながら過ぎていきました。

さて携帯冒頭に出てきた携帯紛失事件。
その後ですが、駅ボラ活動中何度も交番に足を運び、落し物として届いていないか確認に行きました。

しかし、何度足を運んでも、交番に警察はおりません。
開いてはいるのですが…。
遠めに見ていると、観光客も何人か交番のドアを開けては、誰もいないことに気づいてでてくる姿を見ました。
私もその一人。

結局駅ボラ終わっても交番の方とは会うことは出来ず、駅ボラの片づけをしている夕方、携帯会社から電話。私の携帯が鳥羽警察署に届けられているという。問合せ早速取りに行きました。
どうも横断歩道のところで拾って地元の方が届けてくれたらしい。ありがとうございます。
しかし、横断歩道の目の前の交番、やはり、その拾った方が届けたときも不在。
仕方なく、本署に届けてくれたようです。

拾った方が交番に届けて、私が交番に紛失物の問合せをして、きちんと警察の方がいてくれていたら、私はなにも、仕事中に本署まで取りに行かなくてもよかったのに…。
携帯ももっと早く手元の戻ってきていたかも…。
(ま、落とした私が悪いんだけどさ)

でも、コレ私が地元民だからよかったのもの、この一連の出来事、観光客だったらすごく困りますよ。公共交通機関で来たお客さんだったら、本署行く事だって難しいです。
観光に来て、落し物が見つかったことは嬉しいかもしれませんが、その受け取りに府に落ちないようなことがあったら、観光地としてのイメージも悪くなりそう。

なんのための、駅前交番?何のための観光地のど真ん中交番なのでしょうか?

お願いです。
こんな繁忙期は特にです、交番に誰か常駐してくださいと声を大にして言いたいです。
もちろん、携帯を取りに行った警察では、この思い強く伝えてきましたよ。
去年は誰かはいてたと思うんだけど…。

そんな気持ちで締めくくる一日でした。

あすは最終日。もうひとふんばりです。




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