HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

0711:本日来訪の心ぬくたまるご夫婦

2006-07-11 10:43:05 | お客さん履歴
本日はスタッフの野原さんが志摩市の奥地志摩町御座にある「観光農園キャンプ場」の宿泊調査です。
朝から心配していた天候もなんとか、晴れてきて、かえって暑いくらい。
大丈夫かな?炎天下の調査…。キャンプ場だし。
調査の結果は、またHPでも発信するので、おたのしみに。

さて、昼から出ていってしまった野原さんなので、私はまたもや、カウンターにのそのそと大移動。

しばし、仕事に専念していると、ご夫婦が何か紙を手に、カウンター目指してやってきました。

この場所、一番街のサービスカウンターとよく間違えられ、いろんな引換券をもってきますが、ここじゃないんだ~と本当のサービスカウンターの場所を説明することが多いです。

だから今回もソレだと思っていました。

すると、奥さんが、おそるおそる「あの~、これ書いてあるの、ってここですか?」と紙切れを私に差し出しました。
それはなんと、センターが掲載された新聞の切り抜き。

「そうです、ここです!!」
そんな新聞の切抜きを持って、やってきてくれるなんてなんて嬉しいことでしょう!!

ご夫婦は鈴鹿からいらしゃっていました。
今日戸田家さんにお泊りで、今から少しチェックインまで時間があるから、バリアフリーで遊べるところを紹介して欲しいというのです。

でも、二人とも歩いています。杖も突いていません。
元気そうです。
二人ともしゃべりもしますし、会話も成り立っています。
誰が障害者?と不思議に、正直に伺いました
「バリアフリーといってもいろいろありますが、お客様の場合はどのような症状なのでしょうか??」と。

すると、ご主人は、足腰大丈夫だけど、脳に障害を持っていて、どこに行くときも奥さんが付いていないとダメらしい。

とっさに聞きました。「高次脳機能障害(※)ですか?」とするとドンピシャ当たっていました。

こういった障害種の知識もセンターを活動していく上で、知り合った方や話などでどんどん私たちに蓄積されていきます。
お客様対応の際大変話しやすくなるのです。というか、周りを見渡しても、人を見ると回路がその回路になってしまっています。私たち。
「知らない」ということが、いかに人のバリアになっているかということがよくわかります。

だって、このような障害種を知らなければ、どんな案内していいかわからないし、第一理解できないですよね。

さて、鳥羽湾めぐりとイルカ島を案内して、どんなものが見れるか?どこがみどころか?
そして今日泊まる戸田家のお風呂のことも教えました。
そうです、お風呂やトイレもご夫婦一緒じゃないとダメなんですよ、こういう場合は。
だからいろいろ二人で移動できるところを紹介しました。

なんだか、とても仲のよいご夫婦で、幸せな気分。
奥さんの行動、言動全てが、とてもダンナさんを大切に思っている感じでした。
それだけに、かもめの散歩道でまったり夫婦でゆっくりデートなんて楽しんできてほしいものだな~って思いました。

※高次脳機能障害:脳の障害で、新しい記憶が出来ない(蓄積できない)状態。普通にしゃべったり、会話はするけれど、今さっきの記憶ができないため、道に迷ったり、出会った人を覚えられない。よって思い出すことも出来ない。
ちょっとした瞬間(トイレやお風呂、振り返った瞬間ふと)でも忘れてしまうため、必ずどこへ行くときにでも人が付き添わなければならない。医学の発達により、比較的新しい障害。


夜は鳥羽一番街のホームページ会議


最近一番街の社長のブログが話題を呼んでいます。(笑)

「スチャラカ社長のたよりがタヨリ」