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韓国政府の税収55兆ウォン増、債務は初の900兆ウォン超え
韓国政府の今年1-7月の税収はプラスになったが、歳出が急速に増えた関係で、政府財政は20兆7000億ウォン(約1兆9400億円)の赤字となり、政府債務は初めて900兆ウォンの大台を超えた。
韓国企画財政部が発表した「月間財政動向9月号」によると、今年1-7月の税収は223兆7000億ウォンで、前年同期(168兆5000億ウォン)に比べ32.8%(55兆2000億ウォン)増えた。
また、7月の税収は41兆9000億ウォンで、前年同月に比べ17.7%(6兆3000億ウォン)増えた。
企画財政部は「昨年下半期以降の景気回復で法人税、付加価値税などの税収が増え、不動産・株式市場の好調で譲渡所得税、証券取引税なども伸びた」と指摘した。
過料など税外収入、国民年金の運用益など基金収入を合わせた1-7月の歳入は356兆9000億ウォンで、前年同期を27.3%(76兆5000億ウォン)上回った。
また、歳出は377兆6000億ウォンで、前年同期(356兆ウォン)に比べ、6.1%(21兆6000億ウォン)増えた。
歳出規模が大きく、統合財政収支は20兆7000億ウォンの赤字を記録した。
予算の早期執行による影響で通常下半期には歳出が上半期よりも減り、赤字幅も縮小する。
しかし、今年は7月初めから新型コロナウイルスの流行第4波が本格化し、景気回復が遅れていることから、税収の好調はこれ以上続かない可能性がある。
財政赤字で政府債務は6月時点の898兆1000億ウォンから7月には914兆2000億ウォンに増え、初めて900兆ウォンを突破した。
企画財政部の国家財政運用計画によると、政府債務は今年末に965兆3000億ウォンに増え、来年末には1068兆3000億ウォンに達し、1000兆ウォンを大きく上回る見通しだ。
韓国の内需は極めて弱く、貿易輸出額の対GDP比率は、『外需完全依存型』の国内市場の弱い国だ。
GDPに占める貿易(輸出額+輸入額)の比重である「貿易依存度」は、2020年基準で韓国は62%(輸出入金額が9800億ドル/GDPが1兆5867億ドル)だ。
一方、日本は25%に過ぎない(輸出入金額1兆2500億ドル/GDPが4兆9106億ドル)。
言い換えれば、グローバル経済危機のようなものが押し寄せた時、貿易依存度が低い日本(25%)は内需だけで耐えることが可能だが、内需基盤が相対的に脆弱な韓国の場合は苦しくなる。
日本も韓国も貿易収支は黒字だ。
しかし、これは単に国内需要よりも生産力が大きいので海外に物品を輸出し、結果、所得が大きくなっている『黒字』であって、正確には『生産力過剰』を意味している。
決定的な違いは一次所得。
日本は大幅な黒字、韓国は圧倒的に赤字。
日本のように一次所得が黒字ということは海外からカネが入ってくるという意味。
韓国の赤字の内容は『政府予算の赤字』。
約税収分と同じ程度に政府予算が足りない。
韓国の場合、国内の金融機関が絶望的に脆弱であるから、この不足分の国債を韓国国内で消費することが出来ない。
なので外国人投資家に頼るしか無い。
政策予算の過半が外債。これが致命的となる。
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