韓国経済
2017.03.01
株式会社スピーディア
代表取締役社長
並里武裕
韓国経済が悲惨な状況になっています。
しかし、韓国政府によると、2016年の最新統計では、
一般失業率が3.7%、若年者失業率が9.8%。
これは、OECD加盟国でも一二を争う良好な数字。(笑)
政府というものがいかに噓をつくのか、
公式統計の粉飾などなんとも思わないのか、
典型的に示している事例と思います。
就職氷河があまりにもすさまじいので、
就職をあきらめた膨大な人数を分母から除外したり、
通常は24歳前後の「若年者」に29歳まで含めたり、
大学卒業後1年近くかかる平均的な就職日数を無視したり
(他国だと失業者にカウントするでしょう)と、
あの手この手で公式統計を国家ぐるみでねつ造。
まあ、中国と似たようなものですね。(^-^;
2012年時点で、大卒のほんとうの就職内定率は5割強しかなく、
しかも就職できた学生の1/3が非正規雇用、という状態でした。
2016年になるとさらに悪化し、非正規雇用者は6割を超え、
大卒者のほんとうの内定率は3割以下、下手したら2割を切るかも、
との声も聞こえてきます。
特に文科系が悲惨で、実態は1割にも届かないのではないか、
との推測も。。。。
こうした状況を受け、家計の負債は
GDP成長率の4倍以上のペースで増加。
収入がないため、借金につぐ借金でなんとか家計を維持している
韓国民の姿が透けて見える。
韓国はまた、労働環境の劣悪さでも知られています。
全就労者の1割程度の財閥系大企業に就職できなかった場合、
かなり悲惨な人生が待っている。
たとえば、会社員の半分以上が、なんと、
現在の職に就いてから3年未満。
あまりにも待遇が悪いので、どんどん辞めていってしまうのです。
10年以上同じ会社に勤務してい人は、2割にもとどきません。
職業でもっとも多いのは、自営業。
自主独立、起業家精神にあふれているからではありません。
あまりにも企業の就職口が少ないため、1年たっても
2年たっても就職することができずにあきらめ、
けっきょく、自分でビジネスを立ち上げて、
細々と生きていくしかない人々が大量にいるのです。
失業者が自己資金でできる起業って、
屋台とか、便利屋とか、洗車業とか、
別にこうした方々をさげすむつもりはないのですが、
できる範囲が非常にかぎられていることは、
おわかりいただけると思います。
もちろん、極端に低収益。。。。。
OECD加盟国で自営業者が多いのは、1位がギリシャ、
2位が韓国といえば、だいたい状況が推測できる。
その結果、19~34歳の青年層のワーキングプア率は、実に5割。
大量の失業者だけが問題なのでなく、
有業者もまた、このありさまなのです。
きちんと職に就いているのに、暖房代を節約するため、
室内でテントで寝るという暮らしを、あなたは想像できますか?
夜、小学生が一人で歩いて帰れる先進国なんて、
日本だけですよ。
大型の液晶TVがどのご家庭にもある、なんて国も。
欧州や中国に比べれば、気候ははるかに温暖で、
豊かな自然やきれいな水がたくさんあり、
土壌も肥えていて、一年中各地でおいしい農産物がとれる。
まわりは豊かな海で、海外だと高級レストランでしか
食べられない新鮮な魚介が、どこの居酒屋でも安価に食べられる。
街全体が清潔で、どの施設のどこをとっても衛生的であり、
医療技術の水準も世界有数。
なにより、社会にまだ相互信頼、相互扶助の精神が残っており、
それが国家システム全体を支える基盤として、機能している。
世界でも稀有の、恵まれた国なんだと思いますよ。
もう少し、自分たちの幸せのあり方を見直してみませんか?
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