6章 この国のかたち 世界からみると 国内総生産(GDP)に占める社会保障給付費の割合を、ILO(国際労働機関)が定める基準にもとづき、「医療」「年金」「福祉他」とその合計について、比較してみました。
公的医療保険が未整備であるアメリカと同水準となっています。 日本の水準は、ヨーロッパ諸国の3分の2、北欧諸国の2分の1であることがわかります。
政府が社会保障に対して、どれだけ国庫支出しているかを、国内総生産(GDP)に占める割合で比較してみましょう。
1980年代から1990年代にかけて20年間は先進各国で、老人人口の増加が頭打ちとなるなか、日本だけが世界一のスピードで老人人口を増やした期間でもありました。
日本の姿勢が、いかに世界の流れと比べて、異常であるか明らかです。 |