日本と世界

世界の中の日本

韓国、通貨危機への警戒感高まる…日本と米国は支援せず、北朝鮮と経済逆転も

2019-07-18 17:49:49 | 日記

 

韓国、通貨危機への警戒感高まる…日本と米国は支援せず、北朝鮮と経済逆転も

 
 
株式会社サイゾー        
 
2019/02/12 08:30
 
 

米中貿易戦争で中国経済はおろか、徐々に日本経済への影響も懸念され始めているが、

日本よりも先に韓国経済が大きなダメージを被っており、1997年に韓国を襲った通貨危機再来への警戒感が高まっている。

かつて韓国の経済危機では、米国や日本が助けの手を差し伸べたが、

文在寅政権に対して日米両政府は抜きがたい不信感を抱いているという構図は、

97年の通貨危機の際の日米韓3国関係と同じ状況だけに、

韓国が経済的に没落するなか、今月27、28日の米朝首脳会談の結果次第では、米国の経済支援を受けた北朝鮮が経済的に韓国を凌駕する可能性も出てきている。

●悪化する日韓・米韓関係

 韓国産業通商資源部が今月1日に発表した2019年1月の貿易統計(通関ベース)によると、輸出は463.5億ドルで前年同月比5.8%減となった

輸出の20%前後を担う半導体の市況悪化に加え、米中貿易戦争のあおりを受けて総輸出の4分の1を占める中国向けの輸出額減少が大きな要因だ。

しかも、輸出の減少は2カ月連続だけに、マーケットでは再び通貨危機への懸念が高まっているようだ。

韓国は97年の通貨危機以外でも、2008年の貿易赤字の際も経済危機が囁かれたほか、11年にも輸出不振と欧州の金融危機の2つの大きな要因が重なり、通貨危機に陥りかけている。

しかし、韓国が08年と11年に通貨危機を回避できたのは、日米両国が韓国にドルを融通したことが大きい。

逆に97年の通貨危機では、「米韓関係が悪化していたため、米国は日本にもドルを貸さないよう指示し、

韓国はIMF(国際通貨基金)に救済されるという不名誉を被った」と元日本経済新聞の鈴置高史が著書『米韓同盟消滅』(新潮新書)のなかで指摘している。

今回も日米の支援は期待しにくい。なぜならば、日韓、米韓関係が悪化しているからだ。

米国のトランプ大統領は韓国の文大統領が北朝鮮の核放棄を待たずに経済支援を急ごうとする姿勢を強く批判しており、米政権内では場合によっては米韓同盟の打ち切りを主張する声も出ているほどだ。

また、日本は米国以上に文政権に強い不信感を抱いているが、これは言わずもがなだろう。

文氏は1月の年頭の記者会見で、徴用工をめぐり韓国最高裁が日本企業に賠償を命じた判決について、

「徴用工問題は韓国がつくったものではなく、不幸な歴史のため生じた問題」などと断じており、

1965年の日韓請求権協定を度外視しており、まさに一国の大統領が2国間協定を無視するという極めて無責任な態度を示したからだ。

さらに、ここにきて韓国の文喜相国会議長が米メディア「ブルームバーグ通信」のインタビューで、従軍慰安婦問題に関して「日本を代表する首相か、あるいは間もなく退位する天皇が(謝罪するのが)望ましいと思う」と述べたうえで、「(天皇は)戦争犯罪の主犯の息子ではないか。

その方が一度(慰安婦だった)おばあさんたちの手を握って『心から申し訳なかった』とひとこと言えば(慰安婦問題による確執は)すっきり解消されるだろう」と指摘したのだ。

まったく日本の国民感情を理解していない暴言といえるだろう。

日本の自民党内では駐韓大使の一時帰国や訪日ビザの免除停止、韓国製品の輸入関税引き上げ、日本にある韓国企業の資産差し押さえなどの対抗措置を求める声も出ているのだが、さまざまな制限があり、実行は難しい。

現在、文政権の支持率は低迷しており、その最大の原因が景気低迷だ。

さらに先にも指摘したように、通貨危機の可能性も出ている。 だが、日本国民の対韓イメージは確実に悪化しており、韓国が通貨危機に陥ろうが、かつてのように支援の手を差し伸べようとは思わないだろう。それはトランプ米政権も同じだ。

© Business Journal 提供 

●北朝鮮の経済成長

トランプ氏は今月27、28日にベトナムのハノイで、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談を行う予定で、自身のツィッターで「北朝鮮は金委員長のリーダーシップのもとで経済大国になるだろう。

北朝鮮は経済のロケットになるだろう」と書き込んだ。

これは会談が順調に進めば、米国が北朝鮮への経済支援を進める可能性を示唆したものとも受け取れよう。

 そうなれば、韓国が景気低迷状態をさまよっているうちに、北朝鮮の経済成長が進展すれば、南北経済の逆転現象が現実のものとなることも考えられる。

それは、社会主義国の中国、ベトナムが急成長をした例からも否定できない。

そして、もし逆転が現実のものとなれば、北朝鮮による韓国併呑もまったく可能性がないとはいえないだろう。

(文=相馬勝/ジャーナリスト)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿