ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『北の捜査線/小樽港署』2002

2024-07-01 20:20:23 | 刑事ドラマ2000年~

こないだCATVで奥田瑛二さんの刑事ドラマを観ました。元は2002年にテレビ東京&BSジャパンで放映された高橋伴明監督による2時間ドラマで、原作は歌野晶午さんのサスペンス小説『ガラス張りの誘拐』。

奥田瑛二さんの刑事役って珍しいな、少なくとも連ドラじゃ演っておられない筈だからレビューしようかなって、思いながら観てたら途中で気づきました。これ、変態事務局の陰謀により閉鎖に追いやられた、旧ブログで(閉鎖寸前に)レビューしたヤツやん!

そこで思いつきました。今年の夏ドラマが始まるまでの繋ぎとして、奥田さんと同じく “連ドラで刑事役を演ってない俳優さん” の2時間ドラマレビューを、いくつか旧ブログから引っ張って来ようって。(連ドラの刑事物はカテゴリー“刑事ドラマHISTORY”でほぼ網羅してあります。)

まあ、はっきり言って手抜きですm(_ _)m 先週から頭痛を患いがちで、眼を休めたいっていう思惑もあります。

そもそもこれはテレビの刑事ドラマを語るブログ(だった筈)ですから、自然な流れと言えば自然な流れ。自分で忘れてた位だから古参の読者さんも憶えておられないだろうし、ちょっと懐かしい俳優さんの顔ぶれも楽しんで頂ければ幸いです。



かつて自分が逮捕した男に逆恨みで妻を殺され、おまけに同僚たちからその容疑をかけられた小樽港署の刑事=佐原(奥田瑛二)は、仕事に対する気力を失い、ボインぼよよ~ん!な一人娘=深雪(山田まりや)との関係も冷えきって、捜査の合間にスーパー銭湯で身体を温めることで何とか精神バランスを保つという、冴えない日々。

そんな折り、小樽で連続婦女暴行殺人事件が発生します。



愛する妻を殺されたトラウマが甦り、苦しみつつも捜査する佐原だけど、あろうことか父娘喧嘩の末に家を飛び出した深雪が行方不明に! 手配中の婦女暴行殺人犯に誘拐された可能性が濃くなり、佐原はうろたえます。

やがて1億円の身代金とテレビ中継を要求する電話が入り、無理してなんとか金を工面した佐原は、全国から注目を浴びつつ取引現場へと向かうのですが……



我々タベリスト(※多部未華子ファン)には「王様」「男爵」など横柄なキャラでお馴染みの奥田瑛二さんが、ここでは腰が低くて覇気のない、蛭子能収さんチックな刑事を演じておられるのがとても新鮮。そしてやっぱり上手い!

そんな奥田さんの上司にあたる主任刑事に倍賞美津子、エリート警視に石黒賢、同僚刑事に山口馬木也、義母に冨士眞奈美、婦女暴行事件の生存被害者に田中千絵、そして事件の鍵を握るスクールカウンセラーに杉田かおる等々、脇を固めるキャスト陣も豪華かつ実力派揃いで、さすがは高橋伴明作品、見応えあります。



誘拐事件の真犯人が父親によるDVの被害者で、佐原家の父娘関係を修復させるのが真の動機っていうのは「んなヤツはおらんやろ」なんだけど、まぁそれくらいの飛躍が無いとミステリーやサスペンスはなかなか成立しません。

で、深雪のために土下座する父の姿をテレビで観た深雪が心を打たれ、絆を取り戻す人情ドラマもベタと言えばベタだけど、そこに至るまでの父娘の苦しみが丁寧に描かれてるもんで、私は素直に泣けました。

やっぱり一流のスタッフ&キャストの手に掛かると、ありがちな2時間サスペンスも見応えある作品に仕上がる、これは良い手本になるんじゃないかと思います。

セクシーショットは山田まりやさん。1996年デビューのボインぼよよ~ん!なグラビアアイドルで、『ウルトラマンダイナ』のミドリカワ隊員役やNHK版『浪花少年探偵団』のしのぶ先生役など、女優としても幅広く活躍されてます。ぼいぃぃ~ん!

(追記/この記事を書いてから約6年、今も変わらずボインぼよよ〜ん!を連呼する私のブレない姿勢に惚れ惚れします)

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『鈴原りこ/天使なんかじゃない』

2024-06-30 11:22:35 | 写真集&イメージビデオ

昨年、プータローをこじらせてヒマだった時期に読んだ本が、文庫版『“宇宙戦艦ヤマト”をつくった男/西崎義展の狂気』なんだけど、これがメチャクチャ面白かったです。

『宇宙戦艦ヤマト』シリーズは松本零士さんの作品だと思ってる方が多いでしょうけど、松本さんはキャラクターとメカのデザイナーとして雇われ、メディアミックス宣伝の一環としてコミックを描かれたに過ぎず、実質的な作者はプロデューサーの西崎義展氏。

だから間違いなく凄い人なんだけど、残念なことに『ヤマト』シリーズは続編が創られるたび迷走の色を濃くし、その原因は我々素人の眼から見ても明らかに「西崎氏が作品を私物化してるから」でした。



ことに西崎氏が自ら監督を務めた劇場版『宇宙戦艦ヤマト 完結篇』と『同 復活篇』は本当にトホホな出来栄えで、商売のセンスと芸術のセンスは(当たり前だけど)相反するもんだってことを実に判りやすく証明してくれました。

ゆえに、西崎義展って人が一体どういう性格で、なぜ『宇宙戦艦ヤマト』というBIGタイトルをあそこまでオモチャに出来たのか、なぜ彼の暴走を誰も止められなかったのか、以前からすごく興味があったワケです。

ビジネスマンとしては本当に凄い人だけどクリエイターとしての才能は皆無。優秀なスタッフのお陰で『ヤマト』は一世を風靡したけど、それを全部自分ひとりの手柄にしちゃう傲慢さが転落を招き、挙げ句に覚醒剤所持で逮捕されるって顛末が角川春樹氏そっくりだなと思ってたら、実際この2人は互いに気の合う数少ない友達だったみたいです。

そりゃそうでしょう。よほど強欲な人でないとショウビジネスであれだけの成功は掴めないし、掴んだ後はもう“裸の王様”への道しかない。その孤独さを理解し合える相手が1人いただけでもラッキーかも知れない。



世間にはプロデューサー(製作)とディレクター(監督)の違いが判らない人も多いらしいけど、お金と人員を調達する代償として作品の所有権を得るのがプロデューサー、そして実際に現場で作品創りを指揮するのがディレクターの仕事。

だから前者はビジネスマン、後者はクリエイターで持つべき才能が正反対。オオタニサンみたいに二刀流で成功するには、それこそオオタニサン並みの才能とストイックさが必要でしょう。いかにもギャンブルが好きそうな西崎氏も角川氏もプロデュースのみに徹するべきでした。


西崎氏は2010年11月に海難事故で亡くなった(とされてる)けど、それが『ヤマト』の実写映画版とリブートアニメ版の企画が、西崎氏のエゴ(全部自分に監督させろと言い張って譲らなかった)のせいで暗礁に乗り上げつつあった時期なもんで、本当に事故死だったの?って思わずにいられません。なにせどえらいマネーが動くBIGビジネスですから。

それほど初期『ヤマト』大ヒットの栄光にしがみつき、周りの人々をないがしろにした挙げ句の転落人生。まったく同情しないワケじゃないけど、私自身も後期『ヤマト』の迷走ぶりにガッカリしたファンの1人ですから、“因果応報”の見本みたいな末路をちょっと面白がっても罰は当たらないかと思います。



今回もイメージビデオの内容とまったく関係ないこと書きましたが、『宇宙戦艦ヤマト』をつくった男は決して“天使なんかじゃない”って、強引にまとめられなくもありません。

鈴原りこさんは介護士を務めながらグラビアアイドルも兼任されてる元·地下アイドルで、趣味は散歩とライブ鑑賞、料理、そしてラーメン店巡りなんだそうです。

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『宇美野ちの/君のちの』

2024-06-26 20:44:11 | 写真集&イメージビデオ

儲かって仕方がないという介護施設は存在しない(あるとすれば裏で悪いことしてるに違いない)と思うけど、私の勤め先も例に漏れず経営が苦しいみたいです。

で、この夏は全職員のボーナスが大幅ダウン。まあ、それは仕方ないと思う。

ただ、「施設の利用者さんよりもまず、職員がみな幸せでなくちゃいけない」って言ってた筈の施設長が、こないだの朝礼でいきなり、経営に関して「職員1人1人の意識が足りないからこうなるんだ」みたいなことを言い始めて、めちゃくちゃガッカリしました。

私は前職の宅配業を体力の限界だけじゃなく、やれ配達量がどうだ生産性がどうだと「数字」のことしか言わない上層部の体質に心底ウンザリして辞めたのに、結局あんたも一緒かい!?って。

「赤字だから今回はすまん」の一言で済ませりゃいいものを、なにが職員1人1人の意識がじゃ!? んなもん知ったことか、経営の話は会議室で勝手にやっててくれっ!!💢💨💨



昨年、送迎ドライバーの募集に応じて面接を受けたけど枠が埋まってて、ずっと前から持ってたホームヘルパー2級の資格に眼をつけた施設長がすごく熱心に誘ってくれたもんで「騙されたと思って」介護職員になったのに、ホンマに騙されたわっ!!💢💨💨

猫の手でも借りたい状況は察しつつ、それでも(数字じゃなくて)人柄を見て「向いてそう」と判断してくれたのが嬉しかったのに!

当然、私だけじゃなく職員みんながモチベーションを下げました。そりゃそうでしょう、あんなこと言われて「よし、次のボーナス額を上げるために意識を高めるぞ!」なんて誰が思う? 金を稼ぐのが目的ならみんな他の職に就いとるわっ!?💨💨



元からそういう性格だったのか、あるいは経営者という立場(そして焦り)があの人を変えたのか? NHKの『プロジェクトX』を観過ぎて毒されてんじゃないの?なんて思ったりもして。

そりゃ施設長もつらいだろうけど、赤字を職員のせいにするような発言はマズかった。いくらなんでもマズかった。みんながどれだけ身を粉にして働いてるか、間近で私は見てますからね。それを、ほどんど現場を知らない会議室の長が…… 泣けてくるよホントに。

施設長は元·介護職員じゃなくて、経営立て直しのために雇われた元·ビジネスマンなんですよね。だから逆に気の毒にも思えてくる。すべての元凶は終わりなき不景気であり、引いては我が身の保身しか頭にない鼻くそ政治家たち。破滅ですったらありゃしない!💨💨💨



宇美野ちのさん、趣味はポケモンカード収集とラーメン店巡りなんだそうです。


 

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『佐々木萌香/もえかと密着恋愛』

2024-06-23 19:19:46 | 写真集&イメージビデオ

トイガン「M10 大下勇次モデル」の紹介記事をきっかけに映画『帰ってきた あぶない刑事』を観に行くことになり、それが新書『刑事ドラマ名作講義』購入にもつながり、久々にマニア熱が再燃して自分の中じゃお祭り状態になってました。

それも前回の「帰ってきたハイウェイパトロールマン」で一段落しそうだけど、ちょっと寂しいです。やっぱり、趣味に熱中する時間っていうのは何にも替えがたいほど楽しい。お陰でこの約1ヶ月間、心身ともに安定してました。

映画鑑賞や読書はともかく、モデルガンみたいに高価なオモチャを2ヶ月連続で買うなんて、もし結婚してたらたぶん無理。バレないように買ったとしても相当な背徳感があり、心底からは楽しめないはず。そもそも、このブログの内容を妻として許容できる女性もこの世にいない事でしょうw

だから、強がりでも何でもなく、自分は家庭を持たなくてホントに良かったと思う。どっちを幸せと感じるかは人それぞれにせよ、自分で道を選べる時代になったことが何より良かった。

最初から選択肢が無かったワケじゃありません。同棲も結婚も一応経験した上で、私にとってそれは苦痛でしかないと確信したから今がある。

相手のせいにするつもりは毛頭無いけど、こちらが何か罪を犯したワケでもない。とにかく「自分には向いてない」としか言いようがない。

親にだけは申し訳ないと思うけど、家庭を持つことに憧れるほど父母の夫婦生活が楽しそうに見えなかったのも事実だし。

父母は「結婚しない」という道はおろか「離婚する」という選択すら許されない……とまでは言わなくても「考えちゃいけない」時代を生きて来たから、気の毒に思います。意外と本人たちは幸せだったかも知れないけど、私の眼にはそう映らなかった。

ぶつかり合うことも1つの幸せ、みたいにおっしゃる既婚者がホントに多いけど、否定はしません。ただ、私にはその気持ちが解らない。ぶつかり合える内はまだ良くても“無視”が始まったらそれこそ生き地獄じゃないの?って思っちゃう。

『もえかと密着恋愛』とまったく関係ないこと書いてますが、佐々木萌香さんは今回2度目のご登場ゆえプロフィールは省略できるし、何よりイメージビデオはマンネリズムの極致ですから。

ただ1つ言えるのは、過激には程遠い内容にも関わらず再登場ってのは、よっぽど好みのタイプってことなんでしょう。知らんがな?



そんなワケで今年リリースされたばかりの、佐々木萌香さん9本目となるイメージビデオ『もえかと密着恋愛』のレビューでした。

なにが密着恋愛じゃっ!? 👎

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「帰ってきたハイウェイパトロールマン」

2024-06-22 16:38:35 | コレクション

またまたTANAKA WORKSさんの新作モデルガンを買っちゃいました。これはもう仕方がない。仕方がないんです。

『太陽にほえろ!』をはじめ’70年代アクションドラマの刑事たちがほぼ全員使ってた、あの「MGCハイパト」のモデルとなったリボルバーが、ついにリアル&完全作動のパーフェクト・モデルガンとしてリリースされたんだから。

その名は「S&W M27 “The .357 Magnum” 3-½ inch HW Model Gun」!



ガンマニアの方には“釈迦に説法”でしょうが、実銃のM27は上記の通り(357マグナム弾を使う初のリボルバーだったので)“The .357 Magnum” と呼ばれ、“The Highway Patrolman” すなわち「ハイパト」はM27の廉価版である「S&W M28」の通称だったりします。

つまり今回の「帰ってきたハイウェイパトロールマン」っていうタイトルは嘘っぱち。だけどトイガンと’70年代アクションドラマに詳しい方なら「ああ、MGCハイパトがリアルになって帰ってきた話だな」とすぐに察してくれたはず。



これが1972年にリリースされた、プラスチック製モデルガン第2号にして初のリボルバー「MGC ハイウェイパトロールマン41」。3.5インチ以外の銃身は発売されてません。

そう、M27でもM28でもなく、これはあくまで「MGCのハイパト」なんです。言わば架空のリボルバー。



ルックスは明らかにM27なんだけど(そもそも実銃のM28=ハイパトに3.5インチモデルは存在しない)、M27のセールスポイントだった「357マグナム」カートリッジを使ってないことが最大の嘘っぱち。

それは「MGCハイパト」がモデルガン業界初の“プラスチック製リボルバー”だった為、従来の金属製に比べて軽そう=リアルじゃないイメージを払拭すべく、ひと回り大きな「41」サイズのカートリッジを使うことで少しでも重量を稼ぎたいのが理由だったみたいです。



上がMGCハイパトで、下がTANAKAのM27(グリップはアルタモント製)。明らかに後者のカートリッジ(本来のサイズ)が小さいけど、銃本体にヘビーウェイト材が使われてるから前者よりずっと重い。約50年に及ぶ進化の結晶!

そもそもMGCハイパトをなぜプラスチック(ABS素材)で作らなきゃいけなかったか、その理由まで書きだすと長くなるし面倒だし、ガンマニアなら誰もが知ってるしそれ以外の方は興味ナッシングでしょうから、やめときます。

とにかく、古参のガンマニアにとっても’70年代アクションドラマ好きにとっても「MGCハイパト」はベリーベリー・スペシャルな存在であり、その原型たる「S&W M27/3.5インチ」が最新技術により初めて(ルックスや重さだけじゃなく内部メカも)リアルなモデルガンとして降臨したんだから買わなきゃしょうがないっていう、私の言い訳に長々と付き合って頂いて恐縮ですm(_ _)m



ちなみに金属製モデルガンのM27は、MGCハイパト登場よりも前にCMC社がリリースしてました。(両社共とっくに廃業しており、入手は極めて困難。だから余計にマニア心をくすぐるワケです)



日本製リボルバー「リバティチーフ」をモデルガン化してくれた、あのA!CTION社が2年ほど前に「M27」リリースを予告し、ゴリさんまで駆り出したのに、なぜか未だ発売されず。いつの間にかその広告もホームページから消えちゃいました。

写真が4インチモデルゆえ私は買うつもり無かったけど、MGCハイパトと同じ3.5インチなら絶対買ったはず。当然、TANAKAさんも今後4インチや6インチを出して来るでしょうから、それを見越してA!CTIONさんは手を引いたのかも知れません。

ちなみにTANAKAさんは正真正銘のハイパト「S&W M28 “The Highway Patrolman”4インチ」のヘビーウェイトモデルガンも既にリリース済み。

まさかの「M10 “Military & Police”2インチ (大下勇次モデル) 」といい、徹底的に私のツボを突いてくるこのメーカーさんが怖すぎます!(どうやら企画してる人たちが同世代ゆえ、嗜好が近いんですね)

 

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