ベトナム旅行記：2日目その6 -「多国籍料理部隊」：カイベー

Cai Be, Viet Nam

さてさて、メコンデルタにあるカイベーの街を訪ねたワタクシ達は、
水上マーケットや水上生活の様子を訪ね、ジャングルが広がる島へとやってまいりました。
この島でワタクシ達はランチを食べるのですが、このランチにはちょっと趣向があったんですよ。


この日、総勢15人のワタクシ達一行は、ベトナム料理をみんなで一緒に作るという作業があったんです。
といっても、「パパイアサラダや揚げ春巻きの具材になるパパイアの実をピーラーで剥く」
「パパイアサラダの味付けをする」「揚げ春巻きの中身をこねる」「揚げ春巻きの中身をライスペーパーで包む」
という程度の調理なのですが、皆さん、現地のお嬢さんの説明を熱心に聴いております。


パパイアは熟してしまうとサラダには使えませんので、青くて堅いパパイアを剥いていくんです。
これが堅くて堅くて、なかなか力がいるんですよ。


あら不思議。ワタクシ達がやると悪戦苦闘なのですが、華奢なベトナムのお嬢さんたちはスイスイ剥いていくんです。
力ではなく、コツがいるんでしょうねぇ。


出来上がったパパイアサラダは…これは実に美味でありました。タイのソムタムと同じような味でした。


これは揚げ春巻きの中身です。向こうにはベジタリアン用に、豚肉を入れていない春巻きの中身なんです。
やっぱり欧米にはベジタリアンの方って多いんですねぇ。
そうそう、今回はイギリス人、アイルランド人、カナダ人、オーストラリア人、イスラエル人、
そして日本人(ワタクシ達ですな)の多国籍グループでの料理となりました。


みんなでワイワイ言いながらライスペーパーで包んでいくのですが、当然ながら飛び交う言葉は英語です。
ワタクシ達はある程度は理解できても、彼らが早口で喋りだすとヒヤリングがなかなか出来ません。
ついつい、みんなの会話に入れなくなるのですが、そんな時にいつも気を使ってくれたのが
イスラエルから来ていた年配のご夫婦なんです。ワタクシ達に声をかけてくれ、みんなの輪に入れるようにしてくれました。
このご夫婦のおかげで、すごく助かったんですよねぇ。


ちょっといびつな形の春巻きもあるのですが、揚げてみたらとても美味しくいただくことが出来ました。
仲良くなったイスラエルの方と話していると、「イスラエルもいいところだよ。一度訪ねてほしいな」と言われたので、
「私もエルサレムにはすごく興味があるんですよ。でも、イスラエルを訪ねるのは危険じゃないですか」と言うと、
彼は「パリ、マドリード、ベルリン、イスタンブール、今はどこに行っても危険だよ。
イスラエルの方が安全かも知れないよ」とウインクして冗談っぽく話してくれたのですが、
その翌日にイスタンブールで39人が殺されるテロ事件が起こったんですよね。
彼のジョークがジョークじゃなくなってしまうなんて、悲しい事実ですね。


川で獲れるエビは新鮮ですから、シンプルに塩だけで味つけされていました。これが美味いんですよ。


具がたっぷり入ったスープのようなものが出てきましたが、これは何かと言いますと…。


ブンという麺をこのスープに入れて食べるんです。ベトナム南部では、フォーよりもブンの方が一般的なんですよ。


そして、これがメコンデルタでよく獲れるElepant Ear Fish(象耳魚)のから揚げです。
大きさは５０ｃｍくらいありますので、文字通り「ギョっ」としますな。


こうしてエレファントイヤーフィッシュのから揚げは、野菜と一緒にライスペーパーに包み、
チリソース味のタレにつけていただきました。二度と食べることは無い魚でしょうから、いい経験ではありました。
ただ、美味しいかと言われると…さほど美味しい魚ではありませんでした。

いろんな国の人と会話をしながら料理をし、みんなで同じテーブルで食事をするというのは実に楽しい経験でした。
惜しむらくは、ワタクシがもっと英語が堪能であったら、もっといろんな話が出来たのになぁと思うんですよね。

かくして、メコンデルタツアーのランチは会話もいっぱい、お腹もいっぱいとなったのでした。

使用したカメラ：FUJIFILM X-Pro2


外国に行くと日本では見られない光景、日本では感じられない文化に触れるのが楽しみです。
悠久たる大河が無い日本ですので、私はメコン川やメコンデルタの光景を見るのが楽しみでした。
川の光景だけでなく、川で暮らす人々の姿も見ることが出来て私はすごく満足でした。


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