源氏物語と共に

源氏物語関連

布引の滝

2009-04-14 12:17:12 | その他

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桜の花も葉桜になってしまいました。


下界から山の上へ。先日に神戸ハーブ園でお花見をしてきました。
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ロープウェイから見た布引の滝。
源氏物語より以前に成立した「伊勢物語」にも載っていますので、ご紹介しておきます。


布引の滝は歩いても行けますので、足に自信の無い方以外は
ハイキングがてらにどうぞ。
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伊勢物語87段
むかし、男、津の国、うはらの郡、蘆屋(あしや)の里にしるよしして、
いきてすみけり・・略・・
いざ、この山のかみにありといふ布引の滝にのぼらむといひてのぼりて見るに、
その滝、ものよりことなり。
長さ二十丈、広さ五丈ばかりなる石のおもて白絹に岩をつつめらむようになむありける。さる滝のかみにわらうだの大きさしてさしいでたる岩あり。
その石の上に走りかかる水は。小柑子、栗の大きさにてこぼれ落つ。
そこなる人にみな滝の歌よます。かの衛府の督まづよむ。
  わが世をば今日は明日かと待つかひの涙の滝といづれ高けむ
あるじ、つぎによむ。
  ぬき乱れる人こそあるらし白玉のまなくも散るか袖のせばきに
とよめりければ、かたへのひと笑ふことにやありけむ。この歌にめでてやみにけり・・略





衛府の督(行平)よりも、あるじ(弟・業平)の歌が素晴らしく、
この歌で歌会は終わったということですね。


ちなみに、六甲山は当時は禿山でまわりに樹木もなく、
滝の水量も今よりももっとすごかったのでしょう。
海側からこの滝が見えていたのかもしれません。


この白玉は真珠です。人は竜宮伝説の乙姫様なのでしょうか。


神戸は今も淡水真珠加工のお店が多いです。



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