源氏物語と共に

源氏物語関連

桜さくら

2008-03-11 11:36:09 | 関連本

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この時期は桜が気になる季節。
開花時期の話題も出る。


ふと本屋さんにあったこの本に目がとまった。


大好きな桜の本。しかも、文庫でカラー!1260円。


「桜さくら」青幻舎
Picture Book of Cherry Blossoms 2006年


源氏物語画帖の若菜上、蹴鞠と女三宮の桜もあった。珍しい~


何よりひかれたのは樺桜(かばざくら)の絵があった事!!


夕霧が野分でみた紫の上は樺桜のようだったとある。


樺桜はカニハ桜か?という事しか知らない。
カニハとは、茶筒のように幹などで細工をする桜のよう。


平安時代の桜は今のソメイヨシノでは無い。山桜である。
ソメイヨシノは明治初期に東京に染井村の植木屋が売りだしたそうだ。


日本古来の自生の桜は山桜。一重も八重もあるそうだ。そして、花の時期は遅い。


他の種類では、彼岸桜、文字通り早く咲き、枝が下がる種類もある。
沢山の園芸種類がある里(さと)桜も「桜花図」というのが載っていた。
<胡蝶>という種類もあるようだ。


源氏物語の樺桜は色が紅色、ピンク色なのか白っぽいのか八重か一重かは判らない。


先日、桜の寿命は200年ぐらいといわれていたので、
残念ながら実物は伝わらない。


平安時代とされる「寝覚(ねざめ)物語図」の桜も載っていた。


紫の上が愛でたという紅梅に似た日本自生の寒緋桜は濃い紅色のよう。
樺桜が綺麗なピンク色だと私の紫の上のイメージに合うけれど。


桜に興味のある方にはおすすめします。