井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

日本の経済政策はどこへ

2018年03月09日 | 日記
日銀黒田総裁の「黒田バズーカ」というのは2013年4月にスタートした大幅な金融緩和でアベノミクスを支えてきた。
国債や投資信託。株式を買い支えて株高を演出して何やら景気は上向きに見えたが、日銀や政府の主張する「好循環」や大企業から中小企業への「トリクルダウン」も説明のようにはならず、5年経った今でも大規模緩和を継続し、普通ならあり得ない「マイナス金利」も続けている。



アメリカでは「景気の見通しは強い」として利上げに踏み切り、利上げを継続していく方針だという。


アベノミクスの3本の矢は、公共投資と大規模金融緩和と成長戦略の3本だが、肝心の成長戦略は勇ましい言葉は躍るものの効果はさっぱり見えてこない。
国債や投資信託、株式の買い支えやマイナス金利は、何れ激しい副作用が出てくると見られている。
先延ばししてきた消費税率引き上げもそろそろ限界で実行に移さねばならない。
安倍首相は消費税率引き上げによる消費の落ち込みに対してそれなりの経済政策をと言っているが、やれることと言えば、将来に「ツケ」を回す公共投資位のものとも言われている。
アベノミクスと日銀、この先どこへ行くのだろうか。
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キム・ジョンウン委員長の「満足のいく合意」とは?

2018年03月08日 | 日記


平昌オリンピックを利用した北朝鮮の「微笑外交」に韓国は振り回されて、南北の対話ムードが拡がっている。
オリンピック終了後、北朝鮮に派遣された韓国の特使がキム・ジョンウン委員長と会談し、キム委員長が「満足のいく合意が得られた」と述べたと伝えられている。
北朝鮮側の「満足のいく合意」とは何だろうか。
非核化の方法論も議論されたと言い、非核化の意思も示したともいうが、どこまで本気だろうか。

現在の北朝鮮に対する制裁がかなり効いていて、平昌オリンピックを利用した微笑外交も、沖合での「瀬どり」という密輸の横行もそのためだと言われている。
南北の融和ムードで北朝鮮が核を放棄するというなら願ってもないこと。ただ、過去に核放棄の約束が何度も反故にされたことを忘れてはならない。核放棄の意思表示を北朝鮮はどのように具体化するのか、国際社会はそれをどのように確認するのか。
南北の融和ムードは効き始めた制裁を無にする恐れがあるといい、そこが又北朝鮮側の狙いでもあり、「満足のいく合意」ではないかとも言われる。その辺のところを、ムン・ジェイン大統領はどう考えているのだろうか。
今後この問題どのように進展するのだろうか。
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将棋界の一番長い日、その2

2018年03月07日 | 日記


将棋界の一番長い日。名人位への挑戦権者がすんなり決まらず、6名によるプレーオフとなり「あり得ない」とも言われた。
今年の一番長い日には、もう一つ「あり得ない」ことが起こったと言われる。
3位の渡辺棋王、8戦までに4勝を挙げており、名人位への挑戦は難しくても降級はあり得ないと考えられていた。ところが渡辺棋王、最後に2連敗して「まさかの降級」となってしまった。

渡辺棋王はつい最近まで竜王位ももっていて永世竜王でもある。
昨年の竜王戦の挑戦者となった三浦弘行9段に「将棋ソフト不正利用」の疑いをかけ、三浦9段との竜王戦を拒否した。竜王戦が流れるのを恐れた将棋連盟は三浦9段の出場停止を決め、次点の丸山9段を挑戦者として竜王戦を進めた。
その後の調査で三浦9段の嫌疑ははれたが、竜王戦はそのまま。順位戦のA級も途中欠場で規定では降級となるが、連盟と三浦9段との和解で、三浦9段のA級残留が決まり、A級は異例の11名となった。

リーグ戦の組み合わせは抽選によるものだというが、最終戦で渡辺棋王対三浦9段という因縁の対決が組まれた。
渡辺棋王はその因縁の対決に敗れ、B級1組への降級が決まった。
昨年、三浦9段に不正の嫌疑をかけて竜王戦を拒否したことの[たたり]で、竜王位を失い、A級からの転落につながったとう見方をする人もいる。
たたりということではなくても、精神的なダメージがあったことは否定できないだろう。
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将棋界の一番長い日

2018年03月06日 | 日記


将棋界の一番長い日と言われる日がある。「一番長い日」というのはA級順位戦最終局の行われる日のことで、今年度の場合3月2日である。
将棋界には順位戦というのがあって、A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の五つのクラスに分れてリーグ戦を戦う。各クラスの成績上位者2~3名が上のクラスに昇級し、成績次第で降級もある。最上位のA級で優勝した棋士だけが名人位に挑戦できる。
A級の最終戦は、名人位への挑戦権を獲得することもあるが、A級というステータスを失う可能性もある戦いで、同じ日に行われる。最終戦の持つ意味は大変大きく、自分の勝ち負けだけでなく、ライバル達の勝ち負けが影響する訳で、勝敗が決着するのは日付が変わる頃になることが多く、みんなの勝敗が気になる、そう言う意味で「一番長い日」なのである。

今年の一番長い日で、A級ではあり得ないと言われる位に稀有なことが起こった。
6勝4敗の棋士が6名でて、この6名でプレーオフが戦われることになった。
例年ならA級の定員は10名でリーグ戦は9局戦われるのだが、今年はある事情から定員が1名増えて11名、リーグ戦も10局戦われることになった。
図は第8局までの成績で、この時点で豊島8段が6勝2敗でトップ。3敗は久保王将と佐藤9段の二人だから、豊島8段が残りの2戦の内1局でも勝てば名人位への挑戦がぐっと近づく。3敗の二人が2連勝しなければすんなり挑戦が決まる。
ところが豊島8段は2連敗してしまった。2連敗しても前半の貯金のお陰でプレーオフには参加出来るが、プレーオフの相手は5名に増えてしまった。勝ってプレーオフに持ち込んだ棋士あり、負けてプレーオフになった棋士あり、勝って残留を決めた棋士あり、負けて残留を逃した棋士あり。
いろんなドラマがこの一番長い日に起きるのだ。
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森友・加計問題は官僚たちが勝手にやったこと?

2018年03月05日 | 日記
参院予算委員会で森友学園に関する質問を受け、安倍首相は「安倍首相自身も昭恵夫人も国有地の売買や認可には一切関わりないし、いちいち答える必要はない。」と突き放したという。





しかし、森友学園に関する新物証が相次いで浮上し、更に交渉経緯に関する決裁文書などから「特例」の文言が消えるなど、書き換えられた疑惑も浮上してきている。
「痛くもない腹を探られる。」という言葉もあるが、資料を隠蔽したり、都合の悪い部分を書き換えるというのは、「痛くもない腹」ではなく「痛い腹」を探られているからなのではないか。

答える必要があるかどうかは当事者である安倍首相が決めることではなく、国民の側の筈。
「この程度のことは為政者の当然の役得」と考えているならそうはっきり言うがいい。

このような政治や行政の私物化について、安倍首相をはじめ官邸も、高級官僚たちも、自民党も公明党も、あって当然と考えているらしい。
それを問題視するのは「誹謗中傷」になるらしい。
都合の悪い記事を載せる朝日新聞を安倍首相は激しく非難し、都合の良いことを書いてくれる読売新聞は見習うべき最高のジャーナリズムだという。官邸も、自民党も公明党も、官僚も、「そだねー}「そだねー」の大合唱。
安倍晋三とドナルド・トランプはよく似ている。
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