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使徒の働き8章

2021年04月16日 06時57分47秒 | 使徒の働き
使徒の働き8章 ユダヤとサマリアへ
1.サウロ登場(8:1-4)
ステパノの殉教をきっかけに、福音はエルサレムから、北方のサマリア、そして南方のユダヤへと拡大していきました。この8章からは、いよいよ迫害を契機として教会がエルサレムの外へ出ていきます。また迫害者サウロが簡単に紹介されます。彼は、13章以降、キリスト教宣教が大きく飛躍していく時代のけん引役となった人物です。初め彼は、キリスト者に対する「脅かしと殺害の意に燃え」た残忍な男として登場します。しかしそれは、キリスト者の側から見た評価に過ぎません。というのも律法によれば、「十字架にかけられたものは誰であれ呪われた者である」(民数21:23)とされているように、彼にしてみれば、十字架に架けられるような者が救い主でありうるわけがなく、そのような人物を信奉する集団は、危険な存在でした。しかし、それにしてもサウロのやることは、常軌を逸しています。彼は、会堂から会堂へ、家から家へと飛び歩き、キリスト者を見つけてはこれを捕らえ、牢にぶち込み処罰したのです。これによってエルサレムの教会はずたずたに分断され、キリスト者は四散していきます。それは明らかに教会にとって試練の時でしたが、思いもよらず、イエスのビジョンの通りにキリスト教を世界宗教へ変えていく力となったのです。
2.魔術師シモンの回心(8:5-25)
5節以降は、そのように散らされた人々によって、救いの御業が進んだ幾つかのエピソードが記録されています。一つは、サマリアの人々に福音が広まり、彼ら信仰を持った人々に聖霊のバプテスマが授けられたエピソードです。ここから水と聖霊のバプテスマを区別して、聖霊のバプテスマを受けることが重要と強調されることもありますが、やはり時代背景を踏まえて理解する必要のあるところです。この時代は、情報伝達のずれがあり、水のバプテスマを受ける時に、同時的に聖霊のバプテスマを受けるという理解がなかったケースがあったわけです。そこで、そのような信仰理解のもとで、後付けで聖霊のバプテスマを信仰を持って受ける儀式が必要であった、というわけです。今日、水のバプテスマを受ける際に、信仰によって聖霊のバプテスマも受けると考えるのが一般的です。さて、聖霊のバプテスマを受けた人々に注目しながら、魔術師シモンが、それを受けるのみならず、授ける人になりたいと思ったようですね。彼はお金を持ってきて、使徒と交渉するのです。けれども、聖霊を授ける権威は、まさに神の御心に適う人々に与えられるもの。神の専権事項でした。
3.エチオピアの宦官の救い(8:26-40)
次にエチオピアの宦官の救いが語られます。宦官は、去勢された男子で宮廷に仕えた官吏です。宦官の仕事は色々ですが、ここに登場する宦官は、エチオピアの女王カンダケの全財産を管理していました。当時のエチオピアは、現在のスーダンにあたる地域にあたり、そこからエルサレムまで礼拝をささげるために足を運んでいたのですから、彼の心には、相当神を求める気持ちがあったと言うべきでしょう。神様は、そのような一人の熱意を見過ごされず、ピリポを遣わされるのです。宦官が読んでいた聖書の箇所は、旧約聖書のイザヤ書53章の7節と8節。いわゆるイエス・キリストの十字架が預言された、メシヤ預言と呼ばれる箇所です。ピリポは、その箇所がイエス・キリストの十字架について語っており、イエスの十字架が全人類の罪の赦しのためのものであることを語ったのでしょう。つまり、全人類には、民族の違いのみならず、魔術師も、去勢された者も、皆ということです。神の救いの恵みは、誰一人分け隔てなく開かれているものです。それは、世の中のあらゆる差別、偏見を全く問題とせず、神の祝福へと招き、キリストの下に一つとするものなのです。

最後に、今日の聖書クイズ(初級)を一つ、サマリヤ人の起源は、北イスラエル王国を滅ぼしたアッシリヤ帝国の民族混交政策によるものです。では、北イスラエル王国が滅びたのは、紀元前何年でしょうか?①BC722年、②BC586年、③BC458年、昨日のクイズの答えは、②金の子牛でした。今日の答えはまた明日。では、今日もよき一日となるように祈ります。

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