阪大弓道部リレーブログ

大阪大学体育会弓道部の部員の日々の生活などをリレー方式で伝えます。

くるくるぐるぐる

2009年09月15日 | Weblog
妄とは「女+(音符)亡」で、女性に心が惑わされ我を忘れた振る舞いをすることをしめし、他の言葉に修飾して「みだりに、いい加減に、でたらめに」などの意味を付加する語で、妄想とはすなわちみだりな想い、要するにあり得ないことをあれこれ想像すること、らしいです。
僕的には「亡き女を想う」という解釈の方が、なんとなくセンチメンタルな感じがして好きなのですけれど。

こんにちは、あるいはこんばんは。
妄想大好きな西尾です。

妄想と書くとなんだかいやらしいので、思考活動と言い換えましょう。
そういえば思考とは人間を人間たらしめている最高の徳である、とか言った人がいたようないなかったような気がしますが、ならば至高活動と言い換えられるかもしれません。
あるいは創造の試行錯誤でしょうか。神にでもなった気がします。
I am God in my world.
僕の嗜好活動です。

高校時代はよく物思いにふけったものです。
黄昏時に部屋の電気を全て消し、ひざを抱えて窓の外を長眺めていました。
黄昏とはもともと「誰そ彼は」という問いから生じた言葉ですが、他人の輪郭が曖昧になり、自分の輪郭も曖昧になるこの時間帯はまさに物思いにふけるには最適な時間です。皆さんもぜひお試しあれ。


子孫繁栄の話でホトトギスの托卵を思い出しました。
ホトトギスはウグイスなどの他の鳥の巣に産卵し、抱卵、育雛をさせるそうです。
「うぐいすの 生卵の中に ほととぎす ひとり生まれて 己が父に 似ては鳴かず 己が母に 似ては鳴かず ~」(万葉集より引用)です。
一見労せずして繁殖でき効率的な気がしますが、親鳥にばれるときはあっさりばれますし、成功してもその巣の卵を全て落としてしまうため委託先の種が減少してしまい、最終的に自らも減少しなければならないというかなり効率の悪い手法だったりします。
見知らぬ赤の鳥の雛を育てる親鳥はどのような気持ちなのでしょうか。
いや、育てている間は自分の子供だと信じて疑わないのでしょう。
はたから見ると気持ち悪いことこの上ないです。

そのような話は人間の世界にも伝承としてあります。
アイルランドの妖精の交換は有名な話ですし、日本にもそうした逸話が結構あります。
昔、ドラマで実の娘を殺害した犯人の娘を知らずに養子に取ったという趣旨のものがありましたが、それを知った親はいろいろ葛藤していたようです。
いかに自分が愛情をもって育てた子供だとしても偽者は所詮偽者ということでしょうか。

こんな話があります。
ある人が二人の人に尋ねました。
とある本物と、まったく本物と同じように作られた偽者があったとき価値があるのはどちらか。
ひとりは当然本物と言い、またもうひとりはその二つの価値はまったく等価であると言いました。
尋ねた人は言いました。
「答えは否。偽者の方が圧倒的に価値がある。そこに本物になろうとする意思があるだけ偽者のほうが本物よりも本物だ。」

偽者は気持ち悪いけれど、本物に必ずしも劣っているとは限らないということです。


取り留めのない思考活動はいつまでも続きそうなのでここらでctrl+alt+deleteで強制終了させようと思います。

再起動した後は弓のお話に。
と思いましたが、いつの間にか文章が長くなっているので少しだけ。

この前、スクリーン上の女性に
「会が短いのは集中力が足りないからだ。」
と怒られました。
また
「弓道するものは文武両道であってしかるべき。欠を取るようなものに射場に入る資格はない。」
とも言われました。
なんかごめんなさいって感じでした。

そろそろ終了させて頂きます。
さてはて次はどなたに回せばよろしいのでしょうか。