はなもくブログ

平成元年、仙台に重層的なヒューマンネットワークをと結成された、異業種交流会「仙台はなもく七三会」の活動を紹介します。

6月2日朝例会は大林政夫さん

2011-08-12 21:12:06 | 例会案内/報告
 報告が大変遅くなりましたが、6月2日朝例会は建築家の大林政夫さんでした。タイトルは「編集・翻訳検証作業とデザイン」。

 僕はこのほうが好きでと持参されたのは、今ではなつかしいともいえるスライド映写機でした。いろんな素材やヨーロッパへの留学や訪問で撮影した写真、故郷石巻の写真などを映しながら、進められました。



 演題はわかりにくいですが、デザイン、設計は考えていることを翻訳する、いろんなことをピックアップして編集すること。建築でも、施主の頭の中には映像がある、シナリオがあるわけで、そういう人の相手をする場合、見立てが必要。直訳ではない、意訳をしなければならない。詩人が「自分は詩の神の依り代」というのと同じだ。

 また教える学生に対しての指導も率直。学生はかっこいい建築家を目指すが、もっとベーシックに編集の作業を進めよという。文化的な準備をしないで、設計しても仕方がない。どんな本を読んだか、どんな人と会ったか、どんなものを食べたか。ちゃんとした道具やベーシックなものがないとできない。わかることとわからないことをきちんと区別せよという。