エリザベス女王陛下がご両親・フィリップ殿下とともに埋葬された墓石の画像が公開されました。
(火葬にされたという妹君のマーガレット王女の遺灰だけは、少し離れた場所に埋葬されているようです。)
ご両親のお名前しかなかった墓石に、エリザベス2世陛下とフィリップ殿下のお名前が加わりました。
以下はエリザベス女王陛下の父君ジョージ6世の Lying in state (1952年)の画像だそうです。
第二次世界大戦中、ロンドンを離れることなく国民と苦難を共にしたジョージ6世。
在位期間は15年と短いものでしたが、国民から深く尊敬され愛されました。
ジョージ6世が亡くなったのは、70年前の2月6日、まだ寒い時季でした。
それにもかかわらず、推定で20万人が、ウエストミンスター・ホールに安置されたジョージ6世の棺の弔問に訪れたそうです。
エリザベス女王陛下の弔問には、約25万人が訪れたと推定されています。
女王陛下は長いこと『イギリス王室の顔』でしたが、同時に妻であり母親でありお祖母ちゃん・曾お祖母ちゃんでもありました。
今回の女王陛下の葬儀に至るまでの報道を見ていて、王室のメンバーは大変だと、つくづく思いました。
だって・・・ ゆっくり悲しむ暇もなく、公衆に顔をさらさなければならないのですから。
女王陛下にゆかりのある場所に詰めかけた一般市民の前に姿を現して、感謝もしたりして。
普通の人が亡くなった場合さえ、遺族は、葬儀が終わるまではばたばたしてゆっくり悲しんでなどいられません。
なのに王室メンバーは、それが延々と10日も続いたのです。
女王陛下の近親の皆様には、
「本当に本当にお疲れ様でした。ゆっくり悲しみに浸ってくださいね」
と、申し上げたいです。
下の記事を、興味深く読みました。
生涯を君主としての職務に捧げた女王陛下に最敬礼 - ONLINEジャーニー
エリザベス女王は、生まれながらにして女王の資質を備えていたようですね。
若干25歳で王位につき、96歳まで君主としての奉仕を続けた・・・
70年ですよ、70年!
もちろんイギリスにだって、君主制に反対な人も、王室なんて要らないと思う人もいます。
でも国民が女王陛下の喪に服している間、大きな騒ぎを起こす王室反対派のニュースは入りませんでした。
君主制に反対だったり女王陛下に興味がない人は、騒ぎを起こすことなく喪中も国葬も無視してやり過ごしてくれたようでした。
それはやはり、70年もの長きにわたった奉仕に対する敬意の表れだと思いました。
自分の生まれた運命に従い、最善を尽くされた女王陛下。
君主制に反対することと、女王陛下を嫌うことはまた別の話だと思います。
女王陛下の国葬は、ご本人に見ることができていたら、ゆうに及第点をいただけたのではないでしょうか。
荘厳で美しく整然とした葬列の行進を見ていて、あれだけのことをあれだけの規模で粛々とやってのけられる国は
他にないなと、改めて思いました。
女王陛下の葬儀がロックダウン中に執り行われる羽目にならなかったことも幸いです。
お天気にも恵まれ、エリザベス女王陛下を送り出すにふさわしい葬儀でした。
70余年にわたるおつとめを無事に果たされた女王陛下、
どうぞ安らかにお休みください。・・・