大変遅ればせながら知ったのですが、
ベニシアさん、もう一年以上前に、亡くなられていたんですね・・・。
ご冥福をお祈りいたします。
オットーと私はケチ倹約家夫婦なので、なんと未だに、衛星放送すら入れていないんです。
もちろん有料のアマプラだのネトフリだのも。 (ケチもたいがいにしろってか!? )
だから本来なら、ベニシアさんの 『猫のしっぽ カエルの手』 だって、見る機会はないところでした。
ところが2010年頃でしたか、サポート・ワーカーとして学習障害のある方々のグループ・ホームで働いていたとき、
そのうちの一軒の住人3人が、自分たちで費用を分担して衛星放送を入れることになりました。
その結果、スタッフのお泊まり用の個室にも小さなテレビがあったので、『猫の・・・』 を見ることができるようになったんです。
もちろん仕事がありますから、たまたま手が空いているときや仕事終了後に 『猫の・・・』 が放映中だったらの話でしたけどね。
ベニシアさんの、自然に溶け込みその恵みを大切に活かす、ゆったりとした丁寧な暮らしぶり・・・、とても素敵で憧れました。
だから2011年にサポート・ワーカーを辞めたあとは、『猫の・・・』 も見られなくなり悲しかったです。
ウィキによると、どうやらお母様の家系が貴族(子爵家)だったようですね。
(子爵って何~?男爵や伯爵や公爵とどう違うの~?という疑問は興味ないのでさておいて。)
なにっ?お母様の実家は、現在はナショナル・トラストの管理下にある、ケドルストン・ホールだったとぉ!?
Kedleston Hall は、2008年の映画 『ある公爵夫人の生涯』 の撮影にも使われたそうです。
何と以前は、この大邸宅がある場所に、ケドルストン村があったそうです。
でも村は、邸宅の建設のために1759年に移動させられ、唯一残ったのは12世紀建立の教会(All Saints Church)のみ。
(さすがに教会を移動させては、神のお怒りに触れるとビビったのかしらん? )
ケドルストンをグーグル・マップで探してみたけれど、現在は村どころか集落ですらなさそうです。
ナショナル・トラストのウェブサイトから拝借したケドルストン・ホールの画像です。
う~ん、いいところ!
( 「これが母の実家です」 って、ベニシアさん、すごすぎない!?)
このような大邸宅は維持管理に膨大な費用がかかるため、ナショナル・トラストに寄贈されるケースが多いようですから、
ケドルストン・ホールもそのクチでは。
そんな上流階級に生まれながらも、ベニシアさんは19歳のときに英国を離れ、インドを経て20歳のときに日本にやって来、
そのまま日本に落ち着かれたんですね。
日本を離れてイギリスに落ち着いた私とは、ちょうど正反対なのが面白いです。
『猫のしっぽ カエルの手』 で拝見した、大原の古民家で暮らしておられるベニシアさんは、本当に居心地良くて、お幸せそうで。
水を得た魚という感じでしたよね。
YouTube で見つけたベニシアさんの動画、取り下げられないことを願いつつ、リンクを貼っておきます。
At Home with Venetia in Kyoto [2012-12-18] - JapanLover/ YouTube
ベニシア エッセイ Vol 84 里の夏景色 - Venetia's Essay 2019/ YouTube
At Home with Venetia "Knitting Happiness" - Marqueta Graham/ YouTube
At Home with Venetia in Kyoto Winter 2019 - Marqueta Graham/ YouTube
私がベニシアさんが亡くなられたことを知ったのは、夫の梶山正さんがベニシアさんとの最後の日々をつづった記事に、
目が留まったからでした。ベニシアさん、徐々に目が見えなくなる病気にかかり、介護が必要になり、
グループホームに入居したり入院した際にはコロナ禍で面会ができなくなったりと、本当に大変だったんですね・・・。
でも最後の9ヶ月は、ベニシアさんがあれほど愛されていたご自宅で過ごせたそうなので、そこは本当に良かったです。
私もベニシアさんに次ぐ年代なので、いろいろと考えさせられます。
ベニシアさんを亡くされた梶山さんとお子さんたちが、ベニシアさんとの温かく素敵な思い出を糧に、
元気を取り戻してくださるようお祈りしています。