ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

16年前、アンゴラで

2013-01-17 22:28:30 | 王室

16年前のアンゴラは、地雷による死傷者数が世界一多い国だった。

13歳のサンドラ・ティジカも犠牲者の一人。10歳のときに内戦から逃れようとしていて地雷を踏み、左脚を失った。

1997年1月。ダイアナ妃は地雷撲滅キャンペーンのため、アンゴラの首都ルアンダを訪れた。動画はこちら

埃っぽい塀に並んで腰掛けたダイアナ妃とサンドラの写真は、世界中を駆け巡った。

                      

 

16年経ち、29歳になったサンドラは3人の子供の母親である。アンゴラで供給される義足は重すぎて自由に動けないため、杖を使っている。

地元の役所で文書作成の仕事をしている。夫は軍人だ。トタン屋根を載せた6メートルx8メートルの小屋に、夫、三人の子供(8歳・6歳・4歳)、自分の13歳の妹と6人で暮らす。

家の中には、ダイアナ妃と一緒の自分の写真が誇らしげに飾られている。教科書にも載ったあの写真のため、サンドラはどこに行っても人々に認識されるという。

今月、サンドラは16年前にダイアナ妃としたように、8歳の娘と一緒に塀に並んで腰掛けた。

                    

 

「ダイアナ妃は、私の頬を撫でて、素敵なことをたくさん言ってくれたわ。私の国の状況を改善させるのを楽しみにしていることなどを。

 彼女が死んでしまったと知ったときは、しばらく涙が止まらなかった。

 ダイアナ妃はアンゴラに希望をもたらしてくれた。外国からの人道的支援のおかげで、地雷は少しずつ減ってきている。

 ダイアナ妃は私たちの国を助けてくれた。彼女のおかげで、アンゴラはずっと安全な国になった。

 ウィリアム王子とケイト妃に、いつかお会いできたらと願っているわ。」

 

今年公開予定の映画 “Diana” には、ダイアナ妃がサンドラと会うシーンもあるという。

「私が映画で女優によって演じられるなんて、信じられないわ。

 うちにはテレビがないから見られないけれど、いつかぜひイギリスに行って、見てみたいわ。」

 

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        マスコミの注目を集める自分の立場を有効利用して、地雷の撲滅にむけて運動していたダイアナ妃。

        サンドラと一緒の写真が撮られてからわずか7ヶ月後に亡くなってしまうなど、誰が想像したでしょうか。

        ケンジントン宮殿の門の前に捧げられた花束の、波また波・・・ 今でも目に焼きついています。

        本当に偉大な女性でした。

        ダイアナ妃のご冥福を、心からお祈りします。 ・・・

 

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