『日本版DBS』 が時折ニュースに上っていますね。
そのモデルとなったイギリスのDBS、そういえば私ももらっていたっけな~と思い、探してみたら、ありました。
ペーパー版で、2019年10月のものです。
その後は電子化されたので、これが私の手元にある最後のペーパー版DBS。
ご参考までに、公開いたしましょう。
(2ページ目はDBSそのものに関する情報のみなので、ここでは省きます。)
ペーパー版の頃は、雇用主負担で35ポンド(7000~8000円)とかしたと思いますが、電子化されたDBSの費用は
年間13ポンド(2500円くらい)で済むので、私が自己負担しています。雇用主に私のDBSの証明書番号を教えれば、
雇用主はオンラインで内容をチェックできるので便利。
私がDBSの対象となっているのは、介護職に就いているためです。
イギリスでもDBSは、最初は子供と接する仕事に就く人を対象にスタートしましたが、
その後社会的に弱い成人と接する仕事に就く人へと対象が広がりました。
日本版DBSは、子供と接する仕事に就く人を対象に始めるようですね。
日本版DBSのモデルになったイギリス 責任者が明かした制度導入のヒントと抱える課題 - GLOBE+
“子どもを守る” 「日本版DBS」 法案決定 - NHK 政治マガジン
ドイツとフランスでも、同様の制度が確立しているようです。
イギリス・ドイツ・フランスにおける犯罪歴照会制度に関する資料 - こども家庭庁
子どもを守るために日本でもDBS制度が始まるのはもちろん喜ばしいことですが、イギリスと同様、対象を、
「社会的に弱い立場にある成人に接する仕事をする人」 にも広げて欲しいと、強く思います。
障害のある方や高齢の方を介助・介護する仕事に就いている人間が、立場を利用して悪事を働く例は、
後を絶ちませんからね。そして日本は高齢化が急速に進んでいますから、介護を必要とする人口は、
今後ますます増えることでしょう。
もちろん何ごとにも最初がありますから、前歴がなかったということで子どもや社会的に弱い立場にある成人に
接する仕事に就いた人が、働き出してから犯罪行為にはしる、という可能性はあります。
それでもDBS制度は、前科や好ましくない性行のある人を、子どもや社会的に弱い立場にある成人に接する仕事に
就く前に遠ざけられるので、それなりの効果はあると思います。
上でリンクを貼った、
日本版DBSのモデルになったイギリス 責任者が明かした制度導入のヒントと抱える課題 - GLOBE+
には、「拡張チェック」ができたきっかけは、ソーアムで起きたホリーちゃんジェシカちゃん殺害事件だったとあります。
これは私、知りませんでした。ホリーちゃんジェシカちゃんの事件は、記事にしていたんですが。
そして画像を多数ネットから拝借していたため、ここしばらくは非公開にしていましたが、思い切って公開することにします。
あの事件からもう22年になるんですね・・・ 当時はムスメもまだ6歳だったので、本当に悔しく悲しく、犯人に対しては
深い憤りを覚えました。あの当時「拡張チェック」が存在していたら、犯人は中学校に用務員として雇われることはなく、
ホリーちゃんジェシカちゃんが被害に遭うことは避けられた・・・かもしれません。
犯人の婚約者で同棲もしていた女性は、二人の小学校のクラスで教師助手をしていたので、
犯人が中学校に雇われずとも、あの日二人が犯人宅を訪れた可能性は、もちろん残るわけですが。・・・
ということで、日本版DBSの一日も早い発足を祈ります。