ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

サッチャー元首相の現在

2012-03-21 22:09:16 | トピック
公開中の映画“The Iron Lady”(邦題『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)により、脚光を浴びているサッチャー元首相の半生。

            

現在86歳のサッチャー元首相。先週珍しく外出したところをスクープされた。付き添いは、ヘルパーのケイト。
ベンチに腰掛け、通りがかりの人と言葉を交わし、サッカーをしている少年たちを満足気に眺めていた。
若く元気な犬がベンチに飛び乗ってきたところ、嬉しげに犬を撫で始めたサッチャー元首相。(犬好きに悪い人はいないのだ!

 

お気に入りの緑のオーバーコートに身を包み、襟元にはレモンイエローのスカーフ、両手には手袋。薄化粧も施し、一分の隙もない着こなしである。
過去一世紀以上の間で最も長く首相を務め、そしてもちろん、英国史上初の女性首相となったレディー・サッチャー。
ここ10年ほどは何度か脳溢血にかかり、その結果近年は認知症を患っている。現在はロンドンのベルグレイヴィアにある優美な4階建ての家に、住み込みヘルパーのケイトと暮らす。
ケイトは料理をし、着替えやメイクを手伝い、そして最も重要である、友人兼話相手を務める。半年前にアンというヘルパーも雇われた。護衛の警官も、常に近くについている。

          中央がケイト。

マークとキャロルという男女の双子に恵まれたサッチャー元首相だが、現在マークはスペインに、キャロルはスイスに住む。
マークの2人の子供たち、つまりサッチャー元首相の孫にあたるマイケル22歳とアマンダ18歳はともにテキサス在住のため、会うことはあまりない。
マークもキャロルも、過去2回のクリスマス・デーを母親を訪ねることなく海外で過ごした。サッチャー元首相は、ヘルパーと静かなクリスマスを過ごしたという。

サッチャー元首相の父親が経営していたリンカーンシャー州の食料雑貨店。サッチャーはこの店の2階で育った。

         

地元のグラマー・スクールを経てオックスフォード大学では化学を専攻。政治家を志し、34歳で下院議員に初当選。11年後には教育科学相として内閣入りを果たした。
が、当時の政界は『上流階級出身のオトコの世界』で、サッチャーをあからさまに侮辱するような発言をする議員も多かった。

1970年のサッチャー。ローカル新聞に野心を問われ、「私の存命中には女性の首相が誕生することはないでしょう」と語ったというのは有名な逸話。

          隣にいるのは当時のヒース首相。

が、困難を打ち破り、見事に英国初の女性首相となったサッチャー。多忙な時期の睡眠時間は4時間  だったという。

   

長年支えになってくれた夫のデニス・サッチャー氏は、2003年に亡くなった。が、近年は、夫の死も覚えていないことが多いそうだ。


・・・サッチャー元首相の政策には良かったものも良くなかったものもあり、彼女を好きな人も嫌いな人もいることでしょう。
政治にうとい私には、首相としての彼女についてあれこれ言う資格はございません。
ただひとつ言えるのは、「お疲れさまでした」です。
妻として母親として家族と過ごす時間を犠牲にして、政治家の道を目指したわけでしょう? 睡眠時間4時間!? 私には、とぉ~ても耐えられませんわ。
例えばの話、もし魔法使いが現れて「おまえにサッチャー元首相と同じ頭脳と行動力と決断力を与えてやる。政界を目指せば首相にもしてやる」と言ったとしても。
私の答えは「ノー、サンキュー」です。家族とゆっくり過ごせず、命すら縮めそうなそんな生活、絶対にゴメンですってば。

そう考えると、本当に偉大な女性です。
残された日々が、穏やかで心安らぐものでありますように・・・

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