水原元通訳のスキャンダルに関連し、大谷選手が声明を発表しましたね。
「内容が十分ではなかった」と不満を漏らす声もあったようですが、
私自身は、現在のところはあれで十分だと思いました。
だって、捜査は本格的に始まったところですから。
大谷選手が潔白なら(そして私はそう信じていますが)、現段階で言うべきことはきちんと言ったと感じました。
もし大谷選手自身が(!)違法行為と知りつつ賭博していたのなら、それは選手生命の終わりを意味します。
違法賭博で生じた借金と知りつつ水原元通訳の借金を肩代わりしたのなら、それもまた、かなりのダメージになるでしょう。
米国野球界から追放されることになるのかまでは、私にはわかりませんが。
ああして会見できっぱりと一切の関与を否定した以上、私は大谷選手の潔白を、
「そうではなかった」という明白な証拠を突きつけられるまで、信じます。
このスキャンダルがらみでピート・ローズの名前が出てきました。
大昔に、名前だけは聞いたことが、あったような、なかったような・・・
なるほど、1960-70年代に大活躍した大選手だったものの、
監督を務めていた1989年に野球賭博に関わったとして、MLB から永久追放処分を受けたと。
文字通りの “堕ちたヒーロー” だったんですね。
そのピート・ローズ(82歳)が、まるで大谷選手も違法賭博に関わっていたかのような発言をしたようです。
野球賭博関与で永久追放のピート・ローズ氏が動画で大谷に皮肉 「通訳がいれば無罪放免」 - 産経新聞
あ~あ、言っちゃったわこの人。と思いました。
英語に jump to conclusions (結論に飛びつく)という表現があります。
十分な事実の裏づけがないのに、思い込みから否定的な結論を急いでしまう、みたいな意味です。
日本語で言い換えると、「短絡的な/ 性急な/ せっかちな/ 結論を出す」というところでしょうか。
ピート・ローズが野球賭博でニュースになった頃とは時代が変わり、今は個人の発言だって、一瞬で世界を駆け巡ります。
今後の捜査の結果、大谷選手が違法賭博に一切関与しておらず、単なる窃盗の被害者だっただけということが明らかになったら、
ピート・ローズの面目は丸つぶれですね。まぁもともと面目はズタボロだったから、影響はないかな?
「あれはジョークだった」とか言ってごまかすのかもしれませんね。
いずれにしろ、結論に飛びついてこんなことを言ってしまえるピート・ローズという人は、
品位にも人間性にも欠ける取るに足らない人間であることを、自ら暴露したと言えるでしょう。
私はズルいので、私がピート・ローズだったとしたら、
大谷選手の潔白が証明された場合に備えて、
「もし大谷選手も違法賭博に関わっていたことが明らかになったら、私も自分のときに通訳がいたらと思うよ」
くらいのジョークに留めていたと思います。
大谷選手の潔白が報道されたら、ピート・ローズはまたマイクを向けられるのでしょうね。
そのとき彼は、何と言うのかな?
最近の報道では、水原元通訳が大谷選手の口座から送金した額は、450万ドル(6億8000万円)などとされています。
うっわ~、一般庶民には想像もつかない大金だわ・・・
これほどの額が、いったいどうやって大谷選手に気づかれることなく、送金できたのか?
全世界が知りたいですよね!
再発防止のためにも。
移籍したばかりの大谷選手には、水原元通訳を失ったこと、そして信じられないようなスキャンダルに巻き込まれたことは、
ほんとうに大打撃だと思います。それでも、何とかこの苦境を乗り越えて、活躍を見せて欲しいです。
大谷選手、頑張って! 応援しています!