昨夜(4月1日水曜日)発表された新型コロナによる英国内の新たな死者数は
563名、累計2,352名に。前日の倍以上に急増しました。
今夜(4月2日木曜日)の発表によると、英国内の死者数は昨夜をほんの少し上回る
569名増で、累計2,921名になりました。
* * *
今日は、現在の私の仕事の状況について備忘録の意味でも書いておくことにします。
1月23日付の “クロッテド” ! の記事の終わりの方に、こう書きました。
12月23日を最後に働いていなかった私。住み込み先をあそこは嫌だ、ここも嫌だとワガママ言いましたから、
もう仕事はまわってこないかな、と思っていたんですが、一昨日急遽4日間だけの住み込みを頼まれ、
今日から始めました。前に住み込んだことのあるご夫婦のお宅です。
すごくいい人たちなんですが、お二人とも嫌いな食べものが多いうえ奥さまがグルテン・フリー・ダイエットなので
料理に自信がない私はレギュラーで働くのは無理と思いました。
でも4日だけということなので、丸一ヶ月も専業主婦してしまったことだし、引き受けました。
お二人とも私との再会を喜んでくださり、良心がチクチク痛むわぁ・・・
お返しに、4日だけなのだし、真面目に精一杯働きま~す!
(あ、もちろん、お返しにじゃなくとも真面目に働きますことよ 根が真面目な日本人ですから。)
2月3日付 手抜きティラミス の終わりの方にはこう書きました。
明日からまた、ドロイトウィッチ郊外にお住まいの、前に住み込んだことのあるご夫婦のお宅に住み込みに入ります。
今度は一週間の予定。
料理に使える食材が限られるので、最初に住み込んだときは(私には無理!)と思いましたが、先日4日だけ戻ってみて、本当にいいご夫婦なので、
(何とかなるかな?)とポジティブに考えられるようになりました。介護は人相手の仕事なので、やはり相性は大切ですね。
別の介護サービス供給会社に求職しようかと考えていましたが、このお宅の住み込みが定期的に入るのなら、
頑張って続けてみようと思います。
2月4日からの一週間を終えたら、一週おいてまた一週間の、同じご夫婦宅での住み込みを頼まれ、お勤めしました。
(参: 田舎で見つけたドリーム・ホーム / 近くの村の散策)
2月25日の午前10時に住み込みを終え、申し送りのあと帰宅。すると午後、ケア・マネージャーから嬉しいメールが入りました。
「Pさん(住み込みを終えてきたご夫婦)のところで隔週住み込みができるとしたら興味ある?」と。
Pさんご夫妻は、ウッドペッカー・ケアに転職した私が紹介された初めての住み込み先でした。
でもご夫妻のための料理に使える食材が限られるため、(私には無理!)とお断りしてしまったので、
その後別の住み込みヘルパーがレギュラーになりました。そのため私が今年に入ってから何度か呼ばれたのは、
レギュラーのヘルパーさんが体調を崩したか何かで一時的なカバーが必要になったためだと思っていました。
でもPさんご夫妻宅で定期的に働けるなら、私には願ってもないことです。
すぐにケア・マネージャーに「イエス!」の返事をしました。(実際には返事はもっと長かったです。)
それが2月25日のことでした。そうしてケア・マネージャーからのさらなる連絡待ちに入ったんですが、連絡はなかなか来ませんでした。
でも私も誕生祝いのためのロンドン行きを控えていたので、(ロンドンから戻るまでは連絡がない方が好都合♪)と、悠長に構えていました。
Pさんご夫妻のお宅での住み込みですが、介護が必要なのは奥様メアリーさん(仮名)の方でした。
メアリーさんは起立性低血圧のため、ほとんどベッドを出られない状態。ベッドから立とうとすると血圧が急激に低下し、
めまいや立ちくらみがして倒れそうになります。それでも私が初めて伺った11月の時点では、介助されればベッド脇に位置する
簡易トイレへは移乗できていたんです。でもその後状態が悪化したそうで、今年1月に住み込みに戻ったときには、ベッドをまったく
出られなくなっていました。体液量を保持するためベッドの上半分は常に少し起こしておかねばならないため、痩せたメアリーさんの
尾てい骨の部分には床ずれもできていて、とても辛そうでした。(床ずれの手当てには、週に3回看護師さんが訪問してくれました。)
メアリーさん、お辛いでしょうに私には決して泣き言を言わず、いつもポジティブに明るく接してくれました。ご主人のボブさんも良い方で、
できるだけ手を貸し、常に感謝を口にしてくれました。私の休憩時間中に私に緊急連絡する必要が生じた場合にと、お二人には私の
スマホの番号を教えてありました。
偶然ながら、ちょうど私の誕生日だった3月6日(金)、ロンドンにいた私のところに、ボブさんからメッセージが入りました。
メアリーさんの腕や胴体に体液が溜まって腫れてしまい、「月曜日に入院を余儀なくされた」とのこと。
メッセージをくれた金曜日までには退院して自宅に戻っていたようですが、「とても疲れたように眠り込んでいる」そうでした。
そして3月12日(木)の夜、ボブさんから悲しいメッセージが・・・
メアリーさんがその日の午後4時15分に、家族に囲まれて(お二人には3人の娘さんと7人のお孫さんがいます)、
眠るように息を引き取ったそうです。
信じられない・・・ このままお元気に、8月の85歳の誕生日を迎えてくれるものと思っていたのに・・・。
(メアリーさんもボブさんもお歳よりずっと若く見え、お二人とも70代と思っていました。が、じつはメアリーさんは84歳、
ボブさんも今年80歳になるそうです。)
お悔やみカードを送り、お葬式の日時を知らせてくれるようお願いしました。
が、その後まさかの英国ロックダウン!
お葬式に参列するための外出は認められていますが、でもコロナの脅威に神経が張り詰めている現状では、
参列を見送る人も多いかもしれません。ボブさんとご家族もそう考えたのでしょう。
とりあえずはごく身内だけで火葬のみを済ませ、コロナが収束してから改めてお葬式を執り行うとの連絡をいただきました。
火葬は先日行われましたが、その際の小一時間ほどのセレモニーの様子は、中継で見せていただくことができました。
ボブさんと娘さんたちだけの、本当に少人数で済ませたようでした。
式が終わってこの部屋から誰もいなくなると、棺が自動的に下がっていき、しばらくして空になった台だけが戻ってきました。
さすがハイテクの時代。火葬前のセレモニーさえ、参列できない人のため中継してくれるとは。
いつになるかわかりませんが、メアリーさんのお葬式には、ぜひ参列させていただきたいと思います。
というわけで、男爵夫妻に続いて、またしても私が住み込んだ顧客さんがお亡くなりになってしまいました。
こう続かれると、自分は死神か!と落ち込みます。仕方ないと、自分でもわかっているんですけどね。
住み込み介護を必要とされる方はそれだけ介護の必要度が高く、高齢であられることも多いのですから。
現在の雇用主であるウッドペッカー・ケアは最初の最初から期待外れだったので、もうこのままフェードアウトでいいです。
先ほども書いたように、私の最初の住み込み先はPさんご夫妻のお宅でした。
その連絡は、「Pさん宅に○月○日午前10時に来て。住所は以下の通り。」とメールで来ました。
が、Pさんの住所は『○○通り○番地』ではなく『○○通り+屋号』だったため、グーグル・マップにもカーナビにも、
ピンポイントでは位置が出ず。そのためケア・マネージャーに電話して、指示を仰ぐようでした。そのとき思ったんですよね。
(ケア・マネージャーだって最初にPさん宅を訪ねるときはお宅を探すのに苦労したはず。何故私に頼まれるまで詳しい指示をしてくれないの?)と。
些細なことですが、私にはこういうことって大事なんです。私がケア・マネージャーの立場だったら、老婆心から
しつこいほど指示を与えて、相手が無事顧客のお宅に着けるよう図ったと思うので。
その後もあれこれと(この会社はスタッフのサポートが貧しいな・・・)と落胆させられることがあり、それに比例して
私の忠誠心も減っていきました。
その後別の2件の住み込み先を紹介されましたが、最初のは広くて古くて寒いお宅だったため、その次のは顧客さんのみならず
息子さんとそのパートナーも同居していたためやりにくく感じ、レギュラーになるのはお断りしました。
私は私でこのようにワガママだったので、ウッドペッカー・ケアの方も、もう私のことは見限ったんじゃないかと思います。
その後仕事が入らないので、新しい雇用主を探して求職するつもりでした。
ところがそんな矢先にロックダウンで外出が大幅に規制されることになり、(これじゃあ面接やトレーニングにも行き辛いよなぁ、だいいち
こんな状況で求人しているのかな?)などと躊躇。そうこうするうち今度はムスメがロンドンから戻ってきて我家で在宅仕事するというので、
求職の意志は消え去りました。せっかくムスメと暮らせるんだもの、住み込みに行かず家にいたい~ので。
介護ヘルパーはキーワーカーだから外出が規制されている今だって仕事に行っていいわけですが、まったく私ときたら、
使えないキーワーカーだなっ! コロナに感染するリスクを冒して病人を介護する医療スタッフには、ほんと頭が下がります。
オットーは10年以上前に肺炎にかかり、数日入院したことがありました。それ以降は年に2回くらいの割合で、
咳が出始めると4~6週間くらい止まらないように。オットーも私もコロナに関して最初はリラックスしていたんですが、
感染して悪化した場合は呼吸器官や肺が重症になると聞き、用心することにしました。いくら持病も常用薬もないとはいえ
オットーは現在61歳ですから。私が求職して面接やトレーニングに行き、さらには住み込みまで始めたら、どうしても
コロナを持ち帰る可能性が高くなります。なのでオットーも、コロナが収束するまでは私も求職しないでいいんじゃないか?と。
ばんざ~い! しばらく専業主婦しながら、ムスメと暮らせるぞぉ~
求職中 裏を返せば ほぼヒッキー
というのは、(求職しなきゃな、まぁそのうちに・・・)と先延ばししていた頃に頭に浮かんだ一句です。
まさかヒッキーになることを奨励される世の中になるとは。
コロナで死なずに生き延びられたら、将来今年のコロナ騒動を、懐かしく振り返るんだろうな。
最後になりましたが、志村けんさんのご冥福をお祈りいたします。
萩本欽一さん・ビートたけしさん・志村けんさんが、私にとってのお笑い三冠王でした。
惜しい人を亡くしました・・・。
(けんさんは演技も絶対上手かったと思う。本格俳優・志村けんを、見てみたかったなぁ・・・)
日本の福祉の話ですが、10年以上前に介護の方に区から来ていただいたんですが、本来は介護される人の食事の支度はするが、同居の家族の支度はしないという決まりがありました。
でも来てくださいる方がいい方で臨機応変で家族の食事も用意してくださりとっても助かりました。
やはり料理がダメな私です。(する気もないし)
私もブログをしていて、やめるきっかけをなくしたんですが、珍しく見てくれてありがとうの言葉を書き込んだら、なんと仕事のオファーが来ました。
「ありがとう」などの感謝の言葉は魔法の言葉で、いい方へことを運んでくれるそうですが、本当にそうみたいですね。
ただ、今風邪で、頭がぼけぼけのため、ちょっと時間を多めにいただいてすることにしました。
私もわがまま……。
でも嬉しい~。人に必要とされることは大事なことと思います。
私には人を助ける仕事はできませんが、それでも何とか人のためになることを考えていきたいと思います。
ららさんの風邪が、早く治りますように!