6月7日(金)。
とうとうオシフィエンチム(ドイツ名アウシュヴィッツ)に行く日がやって来ました。前日早く寝たせいか、この朝は午前6時過ぎに目が覚めました。
9:27クラクフ発・11:18オシフィエンチム着の列車で行く予定でいたけど、すぐに起きて仕度すれば、一本前の7:14発をつかまえられる!
オシフィエンチムでたっぷり時間をとりたかったのでそうすることにし、シャワーを浴び、午前7時からの朝食はあきらめ、駅に向かいました。
帰りはバスにするつもりだったので、片道切符を購入。9.5PLN(¥285)、2時間近くも乗るのに? 安っ!
通勤・通学客に混じって駅構内を進み、列車に乗り込みます。かなり旧型の車両でした。
クラクフを発車したときは座席は3/4くらい埋まっていたのに、乗客は少しずつ減っていき、30分ほど経つとガラガラに。 隣のブース?では、中年女性がイビキをかいて寝始めました。
私が子供だった頃の日本にあったような車両で、ノスタルジックな気分に。昭和だわぁ~・・・ 違う模様のもので修理されている頭上の網棚も、ご愛嬌。
田舎の踏切。 霧深い森へと向かう列車。
いくつもの駅を過ぎました。 ものすごくさびついたシェルター。
ホームのない田舎駅もあり、乗客は直接線路に降りていたようです。途中、時速30kmくらいしか出ていないようなノロノロ運転になったことも何度かありました。
のちほどトイレを借りることになるショッピング・センター。 オシフィエンチムにはちゃんとホームがありました。ほっ。
7:14クラクフ発・9:05オシフィエンチム着予定だった列車。9:05が近づいてきたので座席を離れ、乗降口近くに立ちました。ところがホームに見えた駅名は、まったく別のもの。パニックしかけましたが、さきほどイビキをかいて眠っていた女性が来て教えてくれました。 「あなた、英語話せる?オシフィエンチムに行くのなら、あと2つ先よ。終点だから、慌てなくて大丈夫よ。」 ・・・わざわざ席を立って、教えに来てくれたんだ・・・なんて親切な・・・ 感激しました。
その女性、その30分ほど前に起きてからは、ノート型パソコンを叩いたり携帯で誰かと話したりで、見掛けによらないビジネス・ウーマンだったもよう。(あの人、イビキまでかいちゃって・・・)なんて思って、申し訳ありませんでしたっ!
そして、ありがとうございました!
列車は14分遅れで、9:19オシフィエンチムに到着。オシフィエンチム駅のホームです。 反対側はこんな(下右)感じ。
南東方向を向く、駅舎の正面。パノラマ写真のため建物が弓なりになっちゃってますが、実際はまっすぐです。
タウン・センターを目指し、まずは駅舎が面する広い道路を、北東に進みます。右端の建物にご注目。
変な形のこの建物、以前はホテル兼レストランだったようです。この見た目じゃ、現在はホテルとしては営業してませんよね?!周囲に車が駐まっているから、オフィスにでも使われているのかしらん。
先ほど偶然列車から写真を撮ったショッピング・センター。トイレを借りるため入りました。朝食がまだだったので何か食べようかと思いましたが、クラクフ駅前のものよりずっと小さく、腰掛けて食べられそうなところはKFCくらいだったので、我慢してそのまま町に向かうことに。
郵便屋さん発見!紺色のいでたちで、自転車で郵便を配達されていました。その後ポーランドの救急車も通りかかりました。慌てて写真を撮ったので、ちょっとブレてます。
道路沿いのあるお庭には、こんなに看板が並んでいました。つい、裏から見ずにはいられませんでした。なるほど、防音効果もあっていいかも。
町の中心部の始まりです。ソワ川にかかる橋の向こうの左手に、オシフィエンチム城。タウン・センターは右手になります。
前日ホテルのフロントの女性が調べてくれた天気予報によると、この日は晴れるはずだったのですが・・・どんより空のままです。(写真によって空の色がかなり違うのは、撮り手の問題です)
橋を渡って右側の、かつてハベルフェルト・ハウスと工場があった土地は、今も空っぽのままでした。下右は、お城の入口に向かう途中の高台?から撮った写真です。
14世紀前半に造られた塔と16世紀に建てられた本体から成る、オシフィエンチム城。城内の博物館は写真撮影禁止なので、一応入りましたが写真はなしです。入場料は博物館も塔も各5PLN(¥150)、合計で10PLN(¥300)でした。塔とお城本体の間には隙間がありました。
博物館を見終えて、塔に向かいます。最初は木製の階段を、ひたすら上っていきます。
てっぺん近くはレンガの狭い階段でした。 塔の最上部はこんな感じで、プラスチックの窓がついていました。
東南方向にあるタウン・センターの眺めです。 すごく大きな教会も見えました。
白亜の外壁とパステル・ブルーの塔が素敵な教会も、ちゃんとありました
さっき歩いてきた道路とその橋。右の橋は、歩行者専用でした。お城の見物を終え、歩行者用の橋まで行ってお城の写真を撮りました。お城の本体は、ほとんど木の陰になって見えなくなっちゃっています。
≪ 6月7日の観光 つづく ≫