心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

神戸 太山寺諸堂と奥の院

2020年11月28日 | 名所巡り(兵庫)

 

 

 

本堂外廊下からの景観

 

 

本堂の外廊下より手水舎と中門を望む景観。

左側には三重塔、右側にはこれから向かう阿弥陀堂があります。

境内の参拝者が少ないのが寂しく感じますし、

参拝者が少ないことで安心感が増すのが悲しくも感じます。

 

 

 

 

阿弥陀堂の前にある息遊軒遺跡。

これが何のことなのかさっぱり分からなかったので

帰ってから少し調べてみたら

息遊軒とは江戸時代初期の陽明学者「熊沢蕃山(ばんざん)」のことらしく

1669年に太山寺に幽閉された時期があったようですが、

それ以上は調べる気になれず良く分からないままです。

 

 

阿弥陀堂

 

 

1688年に再建された阿弥陀堂。

鎌倉時代初期の阿弥陀如来坐像【重要文化財】が安置されています。

この阿弥陀如来坐像の大きさが274㎝あって

京都の宇治の平等院の阿弥陀如来像とほぼ同じ大きさ。

 

 

太山寺 阿弥陀如来坐像【重要文化財】

 

 

堂内の阿弥陀如来坐像を撮影する前に

周りを色々と見渡しても撮影禁止の表示が無かったので

撮影をさせて頂きました。

 

 

阿弥陀堂から観る三重塔

 

 

阿弥陀堂前の参道

 

 

 

 

阿弥陀堂と紅葉

 

 

護摩堂

 

 

護摩堂内には、

大黒天像、不動明王像、毘沙門天像が安置されています。

 

 

鐘楼

 

 

朱塗りの本堂に合わせたかのように鐘楼も朱塗りです。

梵鐘の響きを聴くことで一切の苦から逃れ、

梵鐘に刻まれている功徳を得ることが出来ると言われているので

鳴らせる梵鐘は鳴らしておいた方が良いことがあるかも。

 

 

地蔵尊

 

 

本堂の裏手にあるサイズが大きめの地蔵尊座像。

地蔵尊には子安地蔵、身代わり地蔵、延命地蔵、六地蔵など

色々なお地蔵さんの元になったのが

大地の恵みをもたらす女神様だそうです。

 

 

本堂の裏庭

 

 

羅漢堂

 

 

羅漢堂内には、四天王像及び十六羅漢尊像。

羅漢堂の後ろの釈迦堂には釈迦三尊像が安置されています。

 

 

様々な遺構

 

 

 

 

これは宝篋印塔でしょうか。

 

 

兵庫稲荷大明神

 

 

太子堂(観音堂)

 

 

 

 

太山寺の中心伽藍の拝観は、これで終えて

次は、奥の院へと向かいます。

 

 

太山寺川と閼伽井橋

 

 

三重塔の後ろ側には太山寺川が流れていて

川上に少し進むと閼伽井橋が見えてきます。

 

 

閼伽井橋

 

 

閼伽井橋を渡ると太山寺の奥の院になります。

 

 

太山寺川(伊川)

 

 

閼伽井橋から太山寺川の景観。

川には崩れ落ちた岩なのか川の水が運んだ岩なのか

大小の岩がごろごろしています。

 

 

奥の院 稲荷舎

 

 

 

 

境内から少し歩いただけなんですが、

閼伽井橋を渡ると空気感がまるで違う空間になります。

ひっそりと言うのか、静寂と言うのか、厳かと言うのか、

秘境感と言うのか。

 

 

 

 

薄暗い茂みで発見したお地蔵さん。

かまいたちの漫才のシチュエーションにぴったし。

 

あなたがこのお地蔵さんを見て

パッと思い浮かんだ人は誰でしょう。

 

 

 

 

地蔵堂

 

 

以前は、この地蔵堂の下から巌窟を通って湧きだしていた水を

仏前に供していたようですが、

現在は、湧き出していないとのことです。

 

ちなみに閼伽とは、仏前や墓前に供えられる水のことで

閼伽を汲み取る場所を閼伽井と言い、

その上屋を閼伽井屋、閼伽井堂と言います。

 

これで太山寺の中心伽藍と奥の院の拝観を終えます。

この後、太山寺の敷地から離れて太山寺川の上流の岸壁に掘られた

太山寺の磨崖仏神戸市指定有形文化財】に向かいます。

 

 

 

 

太山寺の中門沿いの右側にある小径を通り抜けると

県道16号線へと出ます。

県道16号線を東北方向へ向いて道路右側を数分進むと

右側に入る道があります。

 

そこを入り進むのが摩崖仏への最短ルートなのですが、

その分岐点に【こちらから摩崖仏には行けない】との看板があり、

グーグルのナビも右折ではなく直進を指示するので

直進してトンネルを抜けるルートで向かうことにします。

 

 

太山寺川沿い

 

 

直進してトンネルを抜けると右側に折り返すような道へと入り、

太山寺川の上流から下流に向けて

緩やかな坂道を摩崖仏を目指して下ります。

 

お目当ての「摩崖仏」は、この道を進んだ先にあることを

折り返し地点で出会った地元の人に確認済みです。

 

 

 

 

太山寺川と紅葉

 

 

この道を進むと簡単に見つかるはずの摩崖仏が

通行止めの金網のフェンスまで来ても見当たらず、

しかも金網のフェンスがパッカーンと開いているって………。

 

あの分岐点の【摩崖仏に行けません!】と表記された看板は、

工事完了後も撤去せずに放置されていた看板のようです。

 

誰もいない川沿いの道を摩崖仏の案内看板を探して

2度3度と下り降りしても見つからず、

諦めたいけど諦めるわけにもいかず、

上流まで戻って地元の人に詳しく聞こうかと思っていた所に

摩崖仏の場所を知る人と出会うという幸運に恵まれました。

 

 

太山寺 摩崖不動明王

 

 

こんなん見逃すはずです。

「摩崖仏は、あれです。」って指をさしてもらってもです。

「えっどれですか?あれですか?」

「違う違う。真ん中の岩肌です。」てな感じで、

直ぐには分からなかったんですよね。

 

この摩崖不動明王の大きさは175㎝とのことですが、

道路から見下ろすと小さいし、かなり風化も進んでいるようで

単なる岸壁の沁みとか窪みに見えるんですよね。

 

 

摩崖不動明王神戸市指定有形文化財】

 

 

カメラでズームすると不動明王の姿を観ることが出来ます。

誰が、何のために、こんな所にと多くの何故は置いておいて、

 

不動明王の場所が判明してから周りをよく見ると道路の端には

大きな案内看板(写真も文字も色褪せてほぼ茶色一色)もあるし、

川沿いのフェンスには「本坪鈴」代わりの小さな鈴が付けられているし、

フェンスの外(川側)には白い祠のようなものが………。

 

一番目立つのが道路脇にある大きな看板なのですが、

崩れた山肌を金網で覆う工事のために設置されたものが

工事完了後も撤去されずに取り残されたものだと

勝手に思い込んでしまったのが見逃しの一番の要因かな。

 

分岐点に放置された看板がまた

思い込みを助長する種となっていたんですよね。

誰かが意図的に仕込んでいたとしたら

素晴らしいトリックなんですがね。

 

一度思い込むと二度、三度と看板の前を通っても

工事の看板としか見ないんですよね。

 

 

 

 

摩崖不動明王が見つからず困っていた私の元に

タイミング良く現れた老齢の男性は、

不動明王が人間の姿になって現れてくれたに違いありません。

 

 

西神・山手線 伊川谷駅

 

 

今回は、拝観したのは兵庫駅から遠くない太山寺だけ、

朝ゆっくりめに出発した訳でもなく、

その太山寺の境内もそれほど広くはなかったのですが

帰りの伊川谷駅のホームには夕陽になる前の光が差し込んでいました。

 

今回も私の趣味にお付き合い下さりありがとうございました。

私の名所巡りが皆様の名所巡りの少しでも参考になれば嬉しく思います。

 

催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。