心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

㉓不思議な心理状態

2018年12月10日 | 催眠誘導

催眠状態と言うのは、

訓練された催眠誘導者の誘導によって

初めて至ることが出来ると言うのではなく、

日常の中でも個人が認識しないまま

自然に催眠状態に入って、

自然に催眠状態から覚醒しているものです。


スポーツでは、催眠状態に入ったとは言わず、

「ゾーン」に入ったとか言いますし、

自分でもびっくりするような力を発揮した時には、

「火事場の馬鹿力」とも言われてますし、


何か不思議な感覚を感じたり観た時には、

「神秘体験」とも言われたり、

映画や小説の物語の中に自分が入り込んで

一体感を感じている時もそうです。

 

厳密に言えば催眠の心理状態とは

それぞれ少し違う心理状態なのかも知れませんが、

大枠で捉えたなら同じ心理状態を

別の言い方で表現していると

私は理解、認識しています。

 

人は、このような体験を昔からしていて、

この不思議な心理状態に気が付き興味を持った人が、

コントロール下に置こうとして

色々な方法が試され考え出されました。

 

一定のリズムで鐘や太鼓を鳴らし続ければ

導けることを発見した人は、

その神秘性や魔術的な様子から、

宗教的、魔術的儀式として行うようになりました。

 

難行苦行を行ったり、その逆の切り口の瞑想によって

到達できることを発見した人は、

その不思議な心理状態を悟りの境地と結び付けます。

※決して間違いではありません。


精神医療的な分野として役立てることが出来ると

考えた人は、分析、研究をして

考え出された導く技法は、

今日の催眠誘導の技法の基盤となっています。


ちなみに催眠という名称は、1840年頃、

ジェームス・ブレイドというイギリスの医師が、

催眠状態にある被験者の様子が

眠っている様子と似ているので、

ギリシャ語の眠るという意味の単語「HYPNOS」(ヒプノ)から

「HYPNOSIS」(ヒプノシス)と名付けたもので、

日本の名称も眠りを催すとして「催眠」とされています。


あくまでも様子が似ているというだけで、

催眠状態の人は、寝ている訳ではありません。


この被験者の様子の所為なのか、ネーミングの所為なのか、

催眠を体験していない人の中には、

催眠状態になると、寝ている状態のように

意識が全く無くなり、意識が全く無い状態の中で

色々なことが行われると誤解していることも

少なくありません。


ゾーンと言われる状態に入った時、

火事でタンスを抱えて避難する時、

映画や小説に入り込んで一体となっている時、

どう見ても、どう考えてもスヤスヤと眠っていませんよね。


眠ってしまうとそれはもう催眠状態ではなく、

ただの睡眠状態でしかありません。

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (倖田シャーミン)
2018-12-13 18:03:15
こんばんは 倖田シャーミンです

先生は何故?催眠術師に成ろうと思ったのですか?
倖田シャーミンさんへ (神戸花時計)
2018-12-14 21:32:46
こんばんは。

倖田シャーミンさんが言うところの、催眠術師とはどのようなものなのか分かりませんが、
催眠のショーをする人がそうだとしたら、催眠術師になりたいとは思ったことは全くありません。

ただ催眠の不思議さに興味をもって、こんな不思議なことが出来るようになれるなら出来るようになっておきたくなったのが最初の動機です。

ですので催眠療法士は、催眠を学ぶ過程で興味を持ち、今は療法の方に興味の比重が強くなっています。
Unknown (シャーミン)
2018-12-15 16:09:02
お返事ありがとうございます

私は東京に住んでいます
神戸まで行くとなると交通費や時間がかかるので何とか頑張って、いつか先生の催眠にかかってバラ色の人生を過ごしたいと思います

ブログを拝見していますと、一回の治療で治る方もいれば
数回、通われて治る方もいると人それぞれのようですね

いつになるか判りませんが宜しくお願い致します。
シャーミンさんへ (神戸花時計)
2018-12-18 04:16:26
こちらこそ、ありがとうございます。
お会いできる日を楽しみにしております。




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