心の扉 神戸カウンセリング花時計

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神戸 太山寺の紅葉

2020年11月27日 | 名所巡り(兵庫)

 

 

空気が乾燥して勢いを増したのか、人の移動が増えて広がったのか、

原因は何であれ新型コロナの感染者増加の情報を見聞きすると、

京都の紅葉の名所を巡る行程を練り上げていたのですが、

観光客が多くなるであろう京都へ足を伸ばすことは

自粛することにしました。

 

京都の代わりと言っちゃなんですが、

神戸市西区の三身山太山寺を訪れることにしました。

 

太山寺に残された記録によると元正天皇の勅願寺として

716年に発願者である藤原鎌足の孫の藤原宇合が

堂塔伽藍を建立したとされています。

 

太山寺には、神戸市内で唯一の国宝建造物の本堂があり、

太山寺塔頭の安養院には、これまた神戸市内で唯一の

国指定名勝の安養院庭園があります。

 

また太山寺の周辺は「太山寺風致地区」として

自然景観が保護されていて境内の内外には原生林が残っていて

紅葉の名所としても知られています。

 

JR新長田駅で西神・山手線に乗り換えて伊川谷駅まで行き、

伊川谷駅から太山寺までバスで行く予定だったのですが、

伊川谷駅でバスの時刻表を調べると

太山寺に向かう次のバスが来るのが50分後。

 

恋人との待ち合わせなら3時間でも待てますが、

バスを50分待つ気持ちにはなれず

タクシーも考えましたが日頃の運動不足解消も兼ねて

約35分を要する徒歩で向かいます。

 

 

県道16号線

 

 

JR兵庫駅のホームで発車したばかりの電車を見送り、

西神・山手線のホームでも発車した電車を見送り、

伊川谷駅では1時間1本のバスが10分前に出発したばかり。

 

「わぉ~ん!」と吠えたくなる気持ちを抱えて歩く私を

県道16号線沿いの景色が癒してくれます。

 

 

前開八幡神社

 

 

県道から鳥居が見えたので立ち寄ってみることに。

おらが地元の神社の雰囲気をバシバシ感じます。

 

 

手水舎

 

 

コンパクトな手水鉢に柄杓が二つ置かれています。

お祭りの時は大丈夫なのかな。

 

 

前開八幡神社 拝殿

 

 

敷地の広さと美しい拝殿のサイズのバランスが抜群です。

柄杓と拝殿に本坪鈴が撤去されていなかったので

鎮守様とのご縁と思ってお詣りをさせてもらうことに。

 

 

狛犬

 

 

生田神社でも見かけた「折れ鳥居」を拝殿・本殿の裏手に発見。

生田神社の「折れ鳥居」は、1853年の大地震で崩壊した鳥居が

交通安全に御利益有りと信仰されていました。

 

ここ前開八幡神社の折れ鳥居は、現在の鳥居と狛犬の新しさからすると

阪神・淡路大震災で崩壊したものを廃棄せずに

境内に保管しているもので信仰の対象となっているような

特別な鳥居ではなさそうです。

 

 

 

 

狭い日本そんなに急いでどこへいく。

そんな文言が昔の全国交通安全運動の標語にありましたが、

県道16号線の広々とした景観を見せられると

やっぱ日本は広いっス。かなり広いっス。

 

到着までもう少し先のつもりでテクテクと歩いていたら

案外と早く前方に見覚えのある景色が登場しました。

 

 

三身山 太山寺 仁王門【重要文化財】

 

 

太山寺の仁王門は、室町時代中期に建立されたもので棟高8m。

元は楼門で上層部を撤去して改修しています。

 

安養院庭園に友人の車に同乗して訪れた時は、

この仁王門の横を抜けて駐車場に入ったので

写真撮影をしていなかったんですよね。

 

 

仁王像

 

 

現在の太山寺には、龍象院・成就院・遍照院・安養院・歓喜院と言う

5つの塔頭寺院があります。

 

成就院庭園ー江戸時代に作庭された枯山水庭園【兵庫県指定名勝】

歓喜院庭園ー江戸時代に作庭された枯山水庭園【神戸市指定名勝】

安養院庭園ー安土・桃山時代に作庭された枯山水庭園【国指定名勝】

の三庭園の内、安養院庭園だけが

春と秋に特別拝観期間を設けて公開されるのですが、

今日は、その安養院庭園の特別公開日です。

 

 

塔頭 龍象院別院

 

 

この十三重の石塔は、写経奉納塔となっているんですよね。

これって書いた写経を収めるための石塔なんでしょうか?

 

 

塔頭 龍象院

 

 

塔頭 成就院

 

 

江戸時代に作庭された枯山水庭園【兵庫県指定名勝】がある成就院。

 

 

太山寺 参道

 

 

参道の連なる白壁が途切れた所に安養院の山門があります。

今回で安養院庭園を鑑賞するのは2度目ですが、

太山寺の参道を歩くのは今回で3度目です。

 

最初の訪問は、ネットの不確かな情報を見て

特別公開期間の前に訪問してしまい

閉じている山門を見て愕然としたのも良い思い出です。

 

今回の名所巡りの楽しみは、

以前に拝観していなかった太山寺拝観が60%。

安養院庭園の観賞が40%です。

 

 

塔頭 安養院

 

 

安養院の山門が閉じてました。

えっえっえっ………。何でや こんなん嘘やん。

 

山門の扉の張り紙には

「今年の特別拝観は、コロナ禍の為中止。」

 

太山寺HPで特別公開期間と特別公開が実施されることを

今日の朝に最終確認してから出発したのにです。

今日の楽しみの40%が布団が吹っ飛ぶようにぶっ飛びました。

 

 

 

 

奥の藁ぶき屋根が書院、その書院の前にあるのが安養院庭園。

今回の訪問で前回よりも良い写真を残そうと

何日も前から数か所の撮影ポイントやアングルを

シュミレートしていたのが全部、ぶっ飛んだ。

 

これで太山寺の方も拝観中止となっていたら最悪です。

ドキドキしながら参道を突き当りまで進み、

恐る恐る身体だけを左方向へ90度転回させて

次に顔を左方向へとゆっくりと90度転回させると、

 

 

三身山 太山寺

 

 

OKでした。良かったあ。

階段の上の解放された中門から参拝を終えた方が降りてきています。

 

 

三身山 太山寺 中門

 

 

前回は、この中門を潜っただけで拝観せずに引き返したんですよね。

勿体ない行為ですし贅沢な行為でもあったけれども

そのお陰で今回2度目の鑑賞は出来ませんでしたが、

太山寺へ足を運ぶ意欲が生み出されたのは間違いありません。

 

 

太山寺 境内

 

 

中門を潜り正面に見えるのが国宝の本堂です。

中門から境内を覗いて見える所が敷地の全てではなくて

本堂の両側と裏手の各諸堂、そして奥の院があります。

 

 

太山寺 三重塔【兵庫県指定文化財】

 

 

境内に入って直ぐ右手に太山寺の三重塔があります。

太山寺の三重塔は、1688年に建立されたもので

初層の須弥壇には、大日如来坐像と四天王立像が安置されています。

 

 

 

 

太山寺 境内の紅葉

 

 

紅葉の奥に見える屋根は、阿弥陀堂。

 

 

手水舎

 

 

本堂下の池

 

 

本堂と手水舎と青い空

 

 

本堂【国宝】

 

 

神戸市内で唯一国宝に指定されている太山寺の本堂は、

鎌倉時代に建立された本堂が1285年の火災で焼失し、

1293~99年に再建されたものとされています。

 

昭和39年に解体修理された際に瓦葺であった屋根が

現在の銅板葺き変えられたようです。

 

 

本堂 内部

 

 

 

 

本堂の内部は、太く丸い柱や天井も全て朱塗りで

御本尊の薬師如来像を安置している内陣と参拝する外陣は、

格子で仕切られています。

 

 

 

 

本堂 外廊下からの景観

 

 

本堂の外廊下から三重塔を望む景観が素敵です。

国宝の本堂と三重塔の拝観をして満足感と完了感があるのですが、

この後は、各諸堂と雰囲気がゴロっと変わる奥の院を巡ります。

 

 

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