心の扉 神戸カウンセリング花時計

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神戸 初代県庁館Ⅰ

2023年06月15日 | 名所巡り(兵庫)

 

次の目的地へと向かうために

神戸市営地下鉄海岸線のハーバーランド駅から

中央市場前駅まで乗車します。

 

 

 

 

 

 

神戸 新川橋

 

目的地へと向かう前に兵庫運河の一つ

新川運河に架かる新川橋にちょっと寄り道。

 

兵庫運河は、神戸市兵庫区にある5つの運河の総称

明治に入り神戸の貿易拠点が兵庫港から神戸港へと移ったことで

兵庫港周辺の経済活動を活性化させることを目的で計画され

工事は何やかんやとあったようですが、

1899年(明治32年)12月に運河全体が完成しました。

 

 

 

 

歴史のある新川運河に架かる新川橋自体には、

特筆すべき歴史的価値があるとは言えないようで

私が新川橋を撮影している時に

たまたま通った近くに住んでいるであろう女性から

「この橋に何かあるんですか?」と質問されました。

 

もしかしたら有るかもの新川橋の歴史的価値を

私も近所に住む女性も知らないだけかもしれませんが、

私は、目的地の近くにある新川橋の色合い

ちょっと珍しい照明デザインが面白くて

折角なのでと立ち寄っただけなんですよね。

 

 

 

神戸 初代県庁館

 

残されていた資料を基にして瓦屋根や畳等、

幕末維新期の県庁を復元した神戸初代県庁館

2021年11月にオープンしました。

電車に乗ってやってきたのは、ここがお目当て。

 

2018年3月頃に私の拠点周辺を知っておこうと

兵庫津を散策した時には無かったので

存在を発見した時には、「なんじゃこりゃあ。」でした。

 

この神戸初代県庁館の前の道路を左に数分歩けば、

前に兵庫津を散策した時の大輪田橋や清盛塚があります。

 

 

 

 

神戸初代県庁館は、あくまでも復元したものなので

歴史的価値は低いかも知れませんが、

ただ鉄筋コンクリート等を使用して形だけを復元したものではなくて

昔のままの木造で建物を復元しているのは最高で

タイムスリップして昔の雰囲気をより感じ取れます。

 

 

 

神戸初代県庁館 長屋門(正面入り口)

 

現存とされている古い建物であっても修復を繰り返す度に

一部分の木材は、新しい木材と交換されていくはずで

やがて全部の木材が交換された建物への認識は………。

 

なので元の建築様式と元と同じ建材を用いて復元されたものは、

私としては現存する建物だと思い込むことは簡単なんですよね。

 

 

 

神戸初代県庁館 長屋門 施設内側

 

諸大名は、自分の屋敷に家臣を居住させる長屋を建て、

一部に門を設置した建物が長屋門です。

長屋門の両側部分に門番の部屋や仲間部屋が置かれ

家臣や使用人の居住に利用されました。

 

 

 

旧船見番小屋

 

兵庫勤番所の重要な役目に、

和田岬沖を航行する船を見張る役割があり、

船見番所という小さな建物が造られ船見番は、

交代で任務にあたっていました。

 

復元された初代県庁館では、船見番小屋は、

休憩所として利用できるようになっています。

 

 

 

 

 

 

旧同心屋敷

 

兵庫津に住んだ下級武士の官舎で、

兵庫勤番所が置かれた時に飛騨高山から3人の同心が移住して

それぞれに勤番所内で屋敷地が与えられ、

家族と共に生活をしながら仕事に従事しました。

 

 

 

旧同心屋敷内

 

江戸時代の一般庶民の長屋の

1畳半の土間4畳半の部屋とはさすがに違って

屋敷の広さが50坪で居住スペースも十分な広さがあります。

 

 

 

 

復元された神戸初代県庁館では、旧同心屋敷は、

貸しスペースとして利用できるとのことです。

 

 

 

仮牢

 

仮牢は、犯罪人を短期間拘置するために設けられていました。

 

犯罪人の内の様子が見られることを重視してなのか、

犯罪人に快適なスペースを与えるなどもっての外なのか、

屋根はあれども4面とも壁がなくて雨、風の吹きさらしですね。

 

まあ重罪人とか長期間拘置の必要がある犯罪人の場合は、

別の警察施設に送られていたようで、

あくまでも短期間拘置するための施設ということなので

簡易的な造りだったのかも知れません。

 

 

 

 

仮牢は、外側の柱の中に内側の柱があって二重になっていて

犯罪人を収監する施設として現代では見られない形なので

神戸初代県庁館の中で、ここが一番時代を感じられました。

 

仮牢屋の中に入ることが出来るので牢屋内に入って

当時の犯罪人の捕らわれの気持ちを少し味わうことが出来ます。

 

 

 

牢番所

 

牢番のいる番小屋は、見張り小屋とか管理小屋だと思うのですが

スペースからして二人位が当番にあたっていたのだろうか。

大きな〇の中に番と言う文字が良い味を出しています。

 

 

 

 

四六時中、ジロジロと役人に監視されていたら

犯罪人も気が滅入りそうなので、

牢番にも犯罪人にも優しい設備かと思われます。

 

 

 

初代神戸県庁館 県庁舎

 

県庁舎は、知事や県の役人が執務を行った建物で、

江戸時代の勤番所時代は、奉行所の下級役人である

与力や同心が仕事をしていました。

 

神戸初代県庁館の庁舎内には、知事執務室

裁判を行った吟味場(お白洲)庭園等が復元されています。

 

 

 

 

ここで外せない話として、初代の兵庫県知事

後に初代・5代・7代・10代の総理大臣となる

伊藤博文なんですよね。

 

明治元年の5月27日に兵庫裁判所を兵庫県庁と改め、

初代兵庫県知事に27歳の若さで就任した伊藤博文は、

工事が中断していた居留地の工事を再開させたり、

貿易をさらに発展させるために第二運上所を開き、

英学校の開設、病院の建築等、多くの事業を行ったようです。

 

 

 

 

ただ明治元年の9月18日に坂本村に移しているので

神戸初代県庁舎として利用された期間は、

僅か4か月弱でしかありませんが、

初代総理大臣の伊藤博文が仕事をしていたってのが

神戸初代県庁舎の歴史的な重みを感じさせてくれます。

 

 

 

県庁舎 玄関

 

兵庫裁判所の機能を廃して兵庫県庁として機能を改めたのか、

兵庫裁判所と兵庫県庁を融合させていたのか

私は、調べ切れていませんが、

和田岬沖を航行する船を見張る役割を担い、

仮牢や吟味場(お白州)があるので融合させていたのかも。

 

 

 

 

神戸初代県庁館の殆どの建物内に入ることができ、

写真撮影も大丈夫なのが嬉しい。

 

復元された神戸初代県庁館は、施設の一部ではなくて

残された資料を基に規模も施設の建物も

限りなく当時のまま復元したとのことですが、

 

それにしては敷地の規模、施設の建物、

勤めていた人数等が少なすぎないかと

頭の中で?マークが浮かばせながら

神戸初代県庁舎の建物内にお邪魔させてもらいます。

 

 

 

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