心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

くるなら

2012年05月30日 | 雑感・愚見



何でも思いよう一つで、

それが不幸な出来事となったり、

肥やしとなる出来事となったりするのはするのですが。。。



とは言え、

そういつも物事を楽観的に前向きに捉えることは容易くありませんし、

大きなトラブルと正面切って向き合うのも大変です。

(トラブルが全く無いと言うのもどうかと思いますが。)



私達が遭遇する無視できないようなトラブルには、

大抵、前兆と言うものがあるもので、

同じことをしているつもりでも何かいつもと違う感じがしたり、

相手の話す言葉の端々に違和感を感じたり、

そういったちょっとしたものが積み重なって、

あるタイミングでドーンと炸裂!



また、虫の知らせと言うような優れた無意識の危険察知能力が

危険を知らせてくれたりするのですが、

なにせ前兆ですから、無意識からの危険メッセージである

違和感や虫の知らせの微妙な感覚を、

まあ、気のせいだろうとか、どうってことはないだろうとかで、

スル―してしまうものです。



それも当然と言えば当然で、その微妙な感覚の大半は、

スル―しても本当にどうってことななかったりするのですが、

時に、占い師の予言の言葉のように千に一つ、万に一つと言った感じで、

ズカーンと命中したりすることがあったりして、

そんな時に、

「そう言えば、あの時のあの感じはこれを意味してたんだ。」とか、

「本当は気が付いていたのに見過ごしてしまった。なんてこった。」

何て自分を責めたり、悔やんだり。



だからと言って、

一つ一つの違和感や虫の知らせに対処し過ぎると、

ある病院の待合室での笑い話のように、

「どうしたのかしら、今日は○○さんは来ていないね。」

「ああ、○○さんね。彼女、病気になったから来れないようよ。」

的な、おかしなことになりかねません。



日頃の行いでトラブルはある程度は防ぐことが出来たとしても、

完全に防げるものではありませんから、

いつまでも晴れの日が続かないのと同じように、

それは、起きても不思議でもなんでもないとしておく方が、

その時、自分を責めたり、後悔したりして、

苦しみや辛さを悪戯に大きくせずに済みます。



トラブル防止に努めることも大切ですが、

「来るなら来い!」「来るなら来て見やがれ!」

この俺が、この私が叩き伏せてやる!で、トラブルに立ち向かえるように

はっけよ~い!(発気用意!)の準備もしておきましょう。


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大人

2012年05月25日 | 雑感・愚見



私達は、いつ子供から大人になるのでしょう。

どうであれば、大人であると言えるのでしょうか。

大人は、確かに実際に存在しているのは分かるのですが、

私は、何か漠然として掴みきれていません。



「いつまでも、子供じゃないんだから。」「いい年なんだから。」

「大人になりなよ。」「もう大人でしょう。」

何て言う言葉を使う人もいますが、

その人に純粋な気持ちで聞いてみたい。

「じゃあ、大人って何?」



現在の日本では、民法に満20歳を成人とすると定められているので、

法律上の話では、満20歳で決まりです。

まだ大人になっていないと思っている人であろうと、

まだ大人になりたくないなんて思っていたとしても、

満20歳に達したら、問答無用の介です。



でも、これは偉い人が何人か集まって議論し、

社会的な責任を果たしてもらう年齢をいつにするかを定めたものであって、

10月10日で出産するとの同じように、

人は、生まれてから20年経過すると、

子供から大人に変化すると言っている訳ではありません。



では、経済的に自立を果たしたら?

子供の頃には生えていなかった部分に毛が生えてきたら?

子供を授かれるようになったら?

ビールが不味いから美味しいと感じた時から?

冷奴が美味しいと感じるようになったら?



人の気持ちを汲み取れるようになったら?

己の考えに自信を持てるようになったら?

誰かに護ってもらいたいから誰かを護りたいへの気持ちになったら?

誰かに頼りたいから誰かの力になりたいと思うようになったら?



一つ一つをとってみると、

これらは間違ってはいないのだろうけれども、

正しいとも限らない。



人は時と共に、また何かのきっかけで、

子供の頃にはまだ無かった何かが芽生えるということで、

大人の自分が子供の自分にとって代わるものでないように思う。



大人になると言うことは、

自分の中で一人家族が増えるようなものではないだろうか。

本来は、大人が子供を産み、子供は後から家族に加わり、

力関係は、大人が圧倒的に優位となるけれども、

個人の中では子供が先にあって後から大人が加わる。

何せ先に存在していたのだから、この子供は結構力を持っていたりして、

大人が子供を力づくで抑え込もうとしても、

そうはいかなかったりするんだよね。



例え力で抑え込めたとしても、歪が生じたりして

後々に大きな問題の種となることもあったりする。




「子供みたいだね。」「年甲斐もなく。」「子供のように感情の赴くままに。」

時に、子供の自分が思いっきり手足を伸ばし、

気持ち良く、気分よく、楽しく優等生の枠からはみ出したとしても

それは、自分が自分の子供の心を今もなお大切にし生き生きとしている証であって、

決して恥ずべきものと思う必要など無いと思うのです。


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驚きの

2012年05月21日 | ライフ

今は、もっぽら見るだけになってしまいましたが、

サッカ―に野球に格闘技等々、

スポーツ大好き人間で、



その他にも、

ボードゲーム、TVゲーム等々の室内ゲームも好きで、

さらに言うと食べることも旅行も映画も。。。

要するに好きなものだらけということです。



そして、マジックもその中の一つです。

以前の私は、アメリカからマジックの技法や解説ビデオを手に入れて、

練習した時期もあったほど。



そんな私が催眠に興味をひかれたのは当然と言えば当然で、

マジックと催眠はちょっと似たようなところがあり、

どちらも卓越した技能と唸らせるような心理テクニックによって

不思議な非日常的な世界を作り出すことが出来ます。

ゆえに、催眠をやっている人の中には、

マジック好きな人も多いのではないかと勝手に思っています。



そんな私が、こんなマジックがあるのか!

これがCGでもなくガチンコのマジックだとしたら、

以前、カッパー・フィールドのフローティングローズを見た時以来の衝撃!

あまりにも衝撃すぎて、とてもガチンコだと思えないのですが、

ガチンコであって欲しいという思いを込めて、

今回は、ご紹介させてもらいます。







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シンプル

2012年05月16日 | 雑感・愚見



真実は長い時間が経過しても自然と覚えているものですが、

嘘をずっと押し通すには、

自分がどんな嘘をついたのかを忘れることなく

しっかりと記憶に留めておくことが出来るだけの能力が必要なります。



でなければ、

嘘は、真実とは違って不安定で脆いものですから、

「あれ、それって前に言っていたことと違うよね。」

何て具合に、嘘は崩れ落ちてしまいます。



また、嘘は穴だらけですから、

次から次へと表れる穴を埋めるために、また嘘で埋めて、

その数多くの嘘の全てが矛盾なく繋げるだけの

頭の良さを有していなければ、やがて破綻します。



ですから殆どの嘘は、直ぐに、または後にバレることに、

そして、嘘を重ねた分だけ相手の怒りが大きくなったり、

信頼の損ね方が大きくなります。



それとちょっと似ているものがありまして、

自分の気持ちをシンプルに伝えないことで、

話が凄くややこしくなってしまうことや、

話がまるで違う方向へと流れてしまって、

本当は簡単に伝わることが伝わらなくなったり、

伝わりにくいだけでなく良い争いにまで発展してしまうことがあります。



そして、

「何でこうなってしまったんだろう。喧嘩なんかしたくなかったのに。」と、

反省や後悔を繰り返す。


例えば、

「ねえ。一緒にどこか旅行に行かない。」(本当は沖縄旅行に行きたい自分。)


ー北海道はどう?

「うん。北海道にしよう。」(沖縄に行きたい気持ちを隠したまま。)


何日もかけて泊まるホテルや現地でのプランを考え、日程調整をし、

いよいよ申込みの当日に、

「占いで今回の旅行は、不吉なことが起きると言われたので止めようよ。」


ーえ~何だって占い。ふざけるなよ。

「占いを馬鹿にしないで、結構当たるんだから。

もう気なって、困難で旅行に行っても絶対に楽しい旅行になるはずがないから止めようよ。」


ー前にもこんなことがあったよな。前は確かネットでの評判がどうのと。

「だって、どうせ行くなら最高の条件で最高の所の方が良いでしょう。」


ーそんなことを言っていたら、いつまでもどこにも行けないぞ。

「何で分かってくれないの。酷い。」


ー酷いのはどっちの方だ。

的な感じで、大戦争勃発。



仲の良い老夫婦のように、

「お~い。」でお茶を欲していると理解し、

「お~い。」で新聞を欲していると理解するには、

何十年もの交流を積み重ねてのなせる技であって、

それを数か月、数年で会得出来る人はそうはいません。



自分の素直な気持ちを伝えるに恐さや罪悪を感じて躊躇してしまうにしても、

要求せずに与えられるものに価値があるからと言わないことに徹するにしても、

自分の気持ちとは違う言葉を発せずに、

せめて、「う~ん。」と返事を濁しておけば、

このようなことに端を発した大戦争勃発はかなり防ぐことが出来るように思うのです。


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恐がらせているもの

2012年05月13日 | 雑感・愚見



北関東で竜巻が発生し大きな被害がでました。

竜巻大国アメリカの巨大竜巻と比べると

この度の竜巻の規模は、まだ小さいと思うのですが、

それでも車をひっくり返し、窓を割り、屋根をはがし、

家の土台ごとひっくり返すとは衝撃です。



私の今までの人生でも、

つむじ風でテントが吹き飛んだなんて話は聞きましたが、

日本で竜巻で甚大なる被害が出たと言うニュースの記憶がないのですが、

昔から世の中の恐いものの代表として

「地震、雷、火事、おやじ」と言われてきましたが、

この中にも竜巻が入ってはいませんので、

日本で大きな被害が出るような竜巻が発生することは、

稀だったはずなのですが。。。



しかし、最近の天候を見ても昔では無かったようなことが

記憶が薄れる前に、再び同じことが起きているので、

やっぱ、異常気象?



異常気象なのだとすると、

温暖化が原因であるとか氷河期に向かっている事が原因であるとか、

全く逆の意見があり、はたしてどちらなのか本当のところは全く分かりません。

以前に温暖化をテーマにした映画「ディ・アフター・ツゥマロー」では、

巨大竜巻が頻繁に発生する様子が描かれていたので、

やはり、地球は温暖化に向かっているのかもしれません。



さてですが、

地震、雷、火事、おやじに竜巻を加えて、

これらがいくら恐いものであったとしても、

「もし、起きたら。」「また起きたら。」と

始終自分の気持ちを向けていたからといって、

それを防ぐことに役立つはずもなく、

ただ自分を怖がらせるために役立つだけです。



ですから、もし起きたらこうしようと決めたら、

後は、「なんくるないさあー。」でいくしかありません。

いつ起きるか分からないと分かっているものを見つめ続けるのは、

自分を不安にさせる闇の中を見続けるようなものです。



前に進んでいると、

いつの間にか先を見通せないような窮地に陥ることもあるでしょうし、

先を見通せない中で、それでも前に進むしかない時もあるでしょう。

そんな時に、闇ばかりに気持ちを奪われて不安や恐怖を大きくしてしまい、

「うわ―堪らない。」何て目を閉じてしまうと

ますます自分が闇に包まれて良からぬ想像にまみれてしまう。



そんな時こそ、闇は闇として置いておいて、

自分の足元や周りに目をやると、

ロウソクの明かり程度、いやマメ球の明かり程度であるかもしれませんが、

そこには必ず光があるはずです。



闇そのものを自分が自由に出来ないとしても、

闇を見続けることを止めることは出来ます。

闇を見続けて進み自分を不安にさせたり、恐くさせるのもよし、

光に目を向けて「なんくるないさ―。」で進むのもよし、

それは、自分が自由に選ぶことが出来るのです。


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褒めて褒められて

2012年05月10日 | 雑感・愚見



自分の喜びを得るためにであるとか、

誰かに喜んでもらいたくて何かに打ち込んだり挑戦したりするものですが、

その行動の目的が

誰かに褒められるために、認められるためにが強過ぎる場合、

信号が黄色点滅状態かもしれません。



それは、それで置いておいて、

やっぱり褒めてもらうと嬉しいものなのですが、

仕事でも上司から褒めてもらえるような成果を

コンスタントに出せないものですが、

プライベートでは尚更だったりします。



何だか、最近心が渇いているような感じがしたら、

それは、褒められたいという欲求かも。


そんな時には、自分の身近に褒めてもらえることに

違和感がない人がいたなら、

その時をただ待っているだけでは無く、

「私を褒めて。」と求めてみても良いかも。

真剣に言うのが照れくさいなら冗談ぽく、可愛く。



かたや言われた方は、「いやだよ。」何て態度をとるかもしれませんが、

それは、決して気分を害したり拒否している訳では無くて、

単に戸惑いや照れているだけであったりしますから。



褒められる方と褒めてと言われた方、

両方が良い気分になれるなんて結構素敵なことだと思うんですよね。


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完璧な人間など

2012年05月07日 | 見方、捉え方



どんなものでも悪く言おうと思えば言えるもので、

テストで90点とっても失った10点分について言えば良いですし、

あれだけの行いをしたマザー・テレサに対してだって

言おうと思えば言える訳です。



ある人曰く「マザーテレサなんて、あんな酷い偽善者はいないぞ。」

別の人曰く「偽善者であったとしても生涯それを貫き徹したのだから、

それを偽善と言わないのではないか。」


ある人曰く「それが最悪の証拠、最後まで偽善を認め誤りもせず、

世界の人を欺ききった。偽善者の中でも最悪の人物だ。」

何て感じです。

もうここまで来ると、どれだけ人間不信やねんと言いたくなります。



今日は晴れなのか雨なのかは、見て、感じることが出来るので、

第三者が今日は晴れとか雨とか判断することも出来ますが、

偽善者かどうかは外から見て本当のところは分かるものではありませんから、

偽善者だと言っている人のモノの見方がどうであるかが分かるだけです。



劣等感を強く感じている人がいるとしたなら、

当たり前のことですが、

その人がそう感じるからと言って劣っている人と言うことではありません。

その人が出来事に対してどの様に意味付けしがちなのかを

現しているだけです。

つまり、その人のモノの見方を現しています。



これは、自分の行ったことに対して認めたり喜んだりすると

どうせ後で攻撃によってその気分が台無しにされる。

であるなら、そうせずに攻撃に対して身構えておこう。

また、自分の行ったことを認めてもらおうと思ったり、

喜んでもらおうと思っても、その期待は打ち砕かれる。

期待なんかしない方が心の痛みは小さくなる。

と言ったような心の構えがあると考えることが出来ます。



このような心の構えを創り上げるためには、

まだ何の構えも持たない無垢な頃に、

その人を決して認めずに褒めずに、

愛情を微塵も感じさせないで言葉や体罰などで叩き続けると、

パソコンで言う初期設定が完了します。



劣等感の感と言うのは、

誰かが自分にあのような態度を取るかもといった感じであって、

その危険性が高まる自分が浮かれることへの自制の力が働いている感じです。



すでにこの構えが出来ていて、しかも最優先となっている場合には、

ポジティブシンキングを促したり、出来ることを増やすだけでは、

この心の構えは崩しきれずに、劣等感の感を一時的に弱くすることは出来ても

感は何度も復活することになります。



大切な自分の子供に、この構えが出来ないようにするには、

何でも優しくするだけではなく叱ることも大切ですが、

叱る時には愛情が伝わるように叱ることが大切ですし、

叱った分以上に褒めてあげることを忘れてはいけません。



褒めることは難しいなんて言ってはいけません。

どんなモノでも悪く言おうと思えば言えるのと同じで、

どんなものでも褒めようと思えば褒めることも可能なのですから。



私の好きな映画の一つ「アパートの鍵貸します」の監督、

ビリー・ワイルダー氏の墓碑の言葉には

「完璧な人間なんていない。」と刻まれています。


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回り続けなければ

2012年05月05日 | 雑感・愚見



誰しもつい人と比べてしまって、

「私は何て駄目なんだろう。」とか、

「きっと、私なんか。」とか

否定的な考えや気持ちを持ってしまうことがあるかもしれません。



これが、自分を叱咤激励をする意味でとか、

うぬぼれを制御する意味でとかに

一時的に使用しているのならまだしも、

この時の感情が強烈であったり、

継続的にとか頻繁に持つようであるなら

自分を苦しめるだけの働きとしかならなくなります。



この時、「あなたにはこんな良い所があるじゃないの。」と言うような

その人の良い点を指摘してあげたとしても、

一時は、気持ちが楽になることはあったとしても、

多くの場合、何かの折に再び々気持ちを持つ事になります。


また、一生懸命話してくれる人に申し訳ないと思って、

「私にも良い所があるのか。そうだね。」と

本当は、そうは思えていないまま納得したようなフリをするかもしれません。


これでは、何とか助けになればと思っていたのに、

逆に、気を遣わせてしまうことになります。



ではと、

その人の言う劣等感を認めてしまって、

駄目であるのなら、今より良くなるためには何が出来るようになれば良いのか。

それが出来るようになるためには、何をすれば良いのかと、

生産的なことに目を向けれるように話しするのも、

ある危険性をはらんでいます。



と言うのも、

誰かや何かの良い所と自分の至らない点を比較して見てしまう心の癖が

変わらないままですから、

今の自分に何かが一つ出来ることが増えて、

気持ちが楽になっても

その状態は長く続かずに再び同じ気持ちを持つようになります。

だから、また次の出来ることを追い求めます。

そして、また次をと、

これでは回り続けていなければ倒れてしまうコマです。



永遠と次を追い求めることで

自分が持てるものが増えていくかもしれませんが、

いくら増えても自分を楽しめません。

人生の最後までそれを繰り返したとしたら、

ぞっとしませんか。



つまり、今の自分が持てるもので自分を楽しめなかったら、

自分の持てるものを増やした未来でも同じように楽しめないのです。



まだ、友人からのアドバイスを求めてであるとか、

自分で自分の背中を押してであるならまだしも、

突き進む力を得ようと、それを煽るセミナーや自己啓発に

参加してしまうと永遠と費用を講師に運び続けることになります。



セラピーの目的は、

クライアントが自分で考え、判断をし、行動できることを

助けることを目的としています。

このことは、セラピストとしての勉強をし、

実際にクライアントと向き合った人であるなら、

優秀なセラピストで有る無に関わらず、

まず取り組みの中心をそこに持ってはいかないものです。



当たり前のセラピーの目標としては、

自分のできない部分、気に入らない部分を闇に葬り、

自分が出来る部分、お気に入りの部分だけに光を当てれるようになるのではなく、

また、出来ると言う痛み止めで劣等感の痛みを誤魔化そうとするのでもなく、

今の出来ない自分も、出来る自分も

丸ごと認め、その自分を楽しめるようになることです。


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叫び

2012年05月03日 | 雑感・愚見



この度、ニューヨークで競売にかけられた

エドヴァルド・ムンクの叫びが

史上最高値となる96億円で落札されました。

何でもこのムンクの叫びは4つ描かれた内の一つで、

この絵だけが背景の一人の人物が横を向いた構図になっているそうです。



この絵は、ムンクが、フィヨルドの近くを歩いている時に、

「自然を貫く、けたたましい終わりの無い叫びを聞いた。」と日記に書いてあり、

その自分の経験を絵画にしたもので、

ゆえに、橋の上の男が叫んでいるのではなく、

自然の叫びを聞くに耐えかねて耳をふさいでいる様子を描いている絵だそうです。



それまで私はこの絵は一点ものだと思っていたので、

落札された価格を聞いた時にはひえー!という驚いたのと、

「あらら。4枚もあったんだ。」と

自分の無知を楽しみました。



この絵は、絵を見て綺麗だなあと心癒されるようなものではなく

この絵からも、日記に書いてある内容からも、

作者が幻聴が聞こえる精神状態であったと思われます。

また、自分で自分の耳を切り落とした絵を描いたゴッホもまた

幻聴を聞く精神状態であったと思われます。



画家にしても小説家にしても後世に残るような作品を残す人は、

一般的な人とは違う特別な感性を持っているはずで、

そのためには、

人が精神が安定する枠の外に時に出ることで、

その感性を手にすることが出来るのかもしれません。


しかし、その感性を得るためには大きな代償を払わなくてはならないようです。



カウンセリングでは尊重、受容、共感が大切だと言われていますが、

それを重視するあまりにクライアントの精神状態と同化してしまうと、

カウンセラーの精神の安定を保つことが出来なくなります。



クライアントを深く理解することは大切ですが、

カウンセラーがクライアントに影響を受けて引き込まれるのではなく、

カウンセラーがクライアントに影響を与えて良い結果を得てもらうためにも、

巻き込まれず、引き込まれず、動じないように、

カウンセラー自身が出来るだけ自身の問題を解決して、

安定力、中心力を身につけておかなければなりません。


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何かが

2012年05月02日 | 雑感・愚見



自分以外の誰かにとって、

その時のそれは、何かの意味を特に持たないけれども、

その時の自分には、何かを気づかせてくれたりすることがあります。



会社勤めをしている時に、

仕事が思うように上手くいかず、

その当時付き合っていた人とも喧嘩になったりして、

結構凹んでいた時があったんですよね。



人生、悪い時には悪いことが重なるものですが、

また、人生、上手くしたもので、

そんな時に、休日前夜に数人の友人達がビールとつまみを持ってやってきて、

ワイワイ、ガヤガヤと馬鹿話で盛り上がり、

朝方、その中の一人の提案でお正月でもないのに日の出を見に行くことに。



日の出を見に行くことに特に意味は無く、

海までの距離も気合を入れれば充分歩いていける距離でもあり、

盛り上がった流れで皆がその提案に乗って

ぞろぞろと海まで。



太陽はさすがです。

朝の澄んだ空気の中で岸壁に腰をおろして待つこと数十分。

開店時間には若干の変動があるものの年中無休のそれは、

皆の期待通りに始まりました。



朝の始まりを静かに告げながらゆっくりと力強く昇って行くのを

ぼんやりと見ていたのですが、それまでの凹みモードのスイッチが

じわじわとオフになって別のモードに切り替わってしまった。

時には、普段さほど重要な意味を持たないようなものが、

どんなに凄い人が語る言葉よりも影響力を与えてくれたりすることがあるようです。



もしかすると、友人達との馬鹿話がセットになっていたからこそかもしれませんが、

上手くいかないことに気持ちを向けて打開策を探るだけではなく、

そこから少し目線をずらしてみることで

打開策を発見することが出来るかもしれませんね。



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