浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

それでも高い「信頼度」

2012-11-25 08:14:39 | 日記
 時事通信社が、以下のような情報を流した。

メディアの信頼揺らぐ=08年以降で最低-世論調査

 公益財団法人の新聞通信調査会(長谷川和明理事長)がまとめた全国世論調査で、メディアへの信頼度が、調査を始めた2008年以降で最低を記録したことが分かった。担当者は「政府や電力会社の発表に対する検証が不十分という声があり、信頼度に影響したのではないか」としている。
 8~9月、全国の18歳以上の男女5000人を対象に調査し、3404人から回答を得た。
 各種メディアへの信頼度を100点満点で評価してもらったところ、トップはNHKの70.1点。新聞68.9点、民放テレビ60.3点と続いたが、昨年より3.1~4.2点下がった。インターネットも53.3点で3点下がり、いずれも過去5年間で最低だった。


 福島原発事故の際、政府の情報隠しに足並みをそろえて、伝えるべきことを伝えなかったメディア、批判すべき時に批判を放棄したメディア、なかでもNHKこそ最大の問題児であったのに、そのNHKが70点を獲得するとは驚きである。

 これでも「最低」というから驚く。もっともっと信頼度は低くて良い。

 残念ながら、日本国民は、メディアの信頼度が高すぎる。ということは、批判的な精神が育っていないということでもある。

 各種メディアが世論調査を行うが、ボクはそれを「定期試験」と呼んだことがある。なぜなら、みずからがある種の意図を持った情報を流し続けて、それが国民の中にどれほど定着したかを調べるのが世論調査ではないかと。

 日本というのは、メディアを押さえれば世論を誘導できるという恐ろしい国でもある。実際メディアは、権力装置の一角を占める重要な機関としてそびえたっている。

 それに対抗する情報をどう獲得していくか、どう流していくか、それがいつも問われている。
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