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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

今時の学生

2018-01-22 09:17:26 | その他
 大学の教員には、講義で話すのがとても下手な人がいる。すばらしい講義で、その講義も知的なものが詰まっている人もいる。早口でまくし立てている人もいる。

 実は私は大学は卒業しているけれども、講義にはあまりでていない。4月に選択したすべての講義を一度は聴くが、これは聴いた方がよいと思った講義だけ出席した。出席した講義は、知的な、聴くだけでなんか得をするようなそんな内容のものだ。

 しかし話し方がまったく下手で、聴いていても眠くなるだけの人もいた。しかしその人の研究は超一級のもので、講義は下手かもしれないが、その人の著書はすばらしいものであった。学界での評価はずば抜けていた。だから講義は出なかったが、その本は熟読した。

 講義に出なくても、単位を取得するためには、テストを受けるか、あるいは科目によってはレポートを提出しなければならない。だから、試験期間は、必死に勉強した。講義に出なくても、みずから本を読んで、それも複数の本を読んで試験に臨んだり、レポートを書いた。

 だが、本日とても驚いたことがあった。私が卒業した学部の学生が、被害者の会をつくってネットで発信していたのだ。講義がつまらない、講義に全出席しているのに単位がとれなかった・・・などという、他愛もないことを書きつらねていた。

 彼らは、学問は誰かから与えられるものと思っているようだ。大学生になったら、みずから勉強するのだ。講義に出ていたらそれで単位を与えてくれなんて、それは愚かなことだ。

 こういう学生は、学生の資格はない。すぐにやめて社会に出て働きなさい、といいたい。