竹内好『日本とアジア』(ちくま学芸文庫)を読んでいたら、「民衆ことば」という文字にでくわした。意味は「民衆用に支配者がつくり、それを民衆が消費した」、たとえば戦時中の標語「撃ちてしやまん」、「ゼイタクは敵」など。
現在でも、「民衆ことば」がマスメディアからつぎつぎと流され、民衆はいつのまにかそれを消費させられている。
たとえば「ねじれの解消」。自民党がみずからの悪政を推進していくためには、参議院の議席が足りないことから、今回の参議院議員選挙において与党である自民党、公明党の議席を大幅に増やさなければならない。
そこで衆議院と参議院の議席、与党が多数を占めないと「決められない政治」(これも「民衆ことば」)が横行する、だからこそ今回の参議院議員選挙において自民党の当選者を増やして「ねじれ」をなくそう、と自民党は言っているのだが、マスメディアも同じことを報じる。
だから民衆に消費されてること、最近の新聞社などが行う世論調査でも、「ねじれの解消」はあたかもよいことであるかのようになっている。
「ねじれ」があるから慎重な審議ができるのであって、「ねじれ」がなくなれば、与党が推進しようとする悪政がどんどん行われていく。
「民衆ことば」の狙いをしっかりと認識するのが大切だ。
現在でも、「民衆ことば」がマスメディアからつぎつぎと流され、民衆はいつのまにかそれを消費させられている。
たとえば「ねじれの解消」。自民党がみずからの悪政を推進していくためには、参議院の議席が足りないことから、今回の参議院議員選挙において与党である自民党、公明党の議席を大幅に増やさなければならない。
そこで衆議院と参議院の議席、与党が多数を占めないと「決められない政治」(これも「民衆ことば」)が横行する、だからこそ今回の参議院議員選挙において自民党の当選者を増やして「ねじれ」をなくそう、と自民党は言っているのだが、マスメディアも同じことを報じる。
だから民衆に消費されてること、最近の新聞社などが行う世論調査でも、「ねじれの解消」はあたかもよいことであるかのようになっている。
「ねじれ」があるから慎重な審議ができるのであって、「ねじれ」がなくなれば、与党が推進しようとする悪政がどんどん行われていく。
「民衆ことば」の狙いをしっかりと認識するのが大切だ。