浜菊会のブログ

半泣き老狼団。一道民が生き抜く為の記録。

名門ホテルの看板に深い傷をつけたアベ晋三後援会の桜を見る会前夜祭

2019-11-21 19:50:08 | 政治
「桜を見る会」に関連して、ホテルニューオータニが騒動に巻き込まれているが、格式あるホテルも地に堕ちたと見られてしまったかも。

ただ、ホテル側としては、そこら辺の庶民なんざ相手にしておるわけでもなく、今後も自民党政権なり与党議員達が優先して利用してくれる限り、営業には何ら支障ないと思っているのかもしれないし。

所詮は政界・財界の力が重要であり、それが上得意客層なのだから、世論なんぞに配慮する必要性もないと考えているのかもしれない。

顧客の秘密に関しては、当然に守秘義務を貫こうとするだろうことも理解できるが、このまま汚名塗れとなるのも哀れではある。

アベの醜聞騒動は「いっとき」だが、ホテル経営の長い歴史上ではこの先、永久に汚名が刻まれることを覚悟する必要があるだろう。決して小さな代償ではないだろう。


ここで、ホテルと前夜祭の参加者の関係を考えてみる。比較として、葬儀場を想定してみよう(旦那が死亡し、奥さんが葬式を出すと仮定)。
喪主が妻、施主がその長男と旦那が勤務してた会社同僚の手伝ってくれる人たち、というような場合である。


      喪主     施主     参列者支払   提供者

 葬儀   妻   長男+会社同僚    香典     葬儀場

前夜祭   アベ  アベ事務所+後援会  参加費    ホテル



葬儀の場合、葬儀委員長とか施主とかがいて、喪主である妻は金銭出納には関与しないし、参列者の出欠も殆どタッチしないだろう。

参列者が払う香典に対し、受付で会社同僚等の代行者が金銭を受け取り、領収書を出す。領収書の発行者は葬儀社ではなくて、喪主の「~家」というような名義であろう。

葬儀場は場所やサービスを提供するが、参列者と個別の契約関係にはなく、祭壇の内容等についても喪主との契約となるだろう。それは喪主や施主(長男)と葬儀場との交渉結果による。喪主が関知しないので施主に一任していても、葬儀場との契約関係が参列者個人個人となることなど、普通はあり得ないだろう。

葬儀場が当日来るか来ないか分からない参列者と、契約の申込みもないのに契約関係が成立するとは考えられないのだ。


アベの前夜祭というのは、事前に香典の金額を一律で決めているような場合であり、実行主体がアベ事務所や後援会事務局ということなのだから、ホテルが参加者個人と個別の契約関係となるのは想定できない。

葬儀委員長に似た後援会長とかいて、手伝いの人たちがいるのも同じでしょう?
当日の参加人数が正確に分かってないのも葬儀であろうと、前夜祭であろうと同じでしょう?


当日に参加申込みを会場受付で実施していても、それは実施主体のアベ事務所及び後援会事務局に対する契約の締結意思であって、ホテル側から5000円相当のサービス内容の提示を受けこれに同意したものではなかろう。


だが、アベの説明とは、参加者とホテルとの個別の直接契約関係であり、アベやアベ事務所は無関係である、というものだ。それが、社会常識からどれほど逸脱しているものかは、こうして対比してみればよく分かるだろう。


ホテル側がパーティー費用を開示する場合、参加者全員の同意がなければ不可能とかいう暴論もデタラメである。
政治資金収支報告書には、全て政治資金パーティーの費用が公表されているのであるから、参加者の同意なんぞ得なくともこれは可能だということだ。


それを一切秘匿しているのであるから、当然にアベだけじゃなく、ホテルにも批判は及ぶことになろう。


沈黙せざるを得ない事情があるにせよ、アベの悪事に加担し片棒を担いだことには変わりないということである。