hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

実務に役立たない研修

2014-01-14 | スキルアップ

 

●実務に役立たない研修

 

あなたは、社内・社外研修に参加して、勉強した気分になっていませんか?

あなたは、研修で学んだことを、実生活で活用していますか?

あなたは、研修で学んだことを、業務に反映していますか?

 

学んだことが全て、業務に活かせているのであれば、非常に良いことである。

ぜひ、その手法を継続していただきたい。

 

一方で、「その場限り」の人もいるのではないだろうか?

研修に参加してその気にはなったが、実務で活かすことができない人はいませんか?

私も実務では活かせない「その場限り」の一人であった。

 

その原因は、どこにあると思いますか?

 

研修に参加することで、新たな知識を吸収することができる。

新しいことを知ることで、脳へのインプットとなり、脳への刺激となってボケ防止に役立つ。

非常に良いことである

 

しかし、なぜ、研修で学んだことが実務で使えないのであろうか?

 

 

●3つの段階

 

私は、産業カウンセラーの勉強を通して、「傾聴」というスキルを「知る」ことができた。

その後、様々な研修において、グループワークを行い、「傾聴」が「できる」ようになった。

さらに、日常業務においても自由に「使える」ようになった。

 

スキルの習得には、このように3段階のレベルがある。

レベル1の段階では、「知る」ことである。

レベル2の段階では、「できる」ことである。

レベル3の段階では、自由に「使える」ことである。

 

ゴルフやテニスなどのスポーツ、料理、音楽等は、すべて「傾聴」と同じようにスキルである。

「スキル」と表現できるものは、この3つの段階を意識すると、分かりすい。

 

仕事も「傾聴」と同じようにスキルである。

であるならば、この3つの段階を確認することである。

 

 

●ワーク中心の研修

 

スキルであるならば、はやくレベル3の段階に到達する必要がある。

つまり、「使える」レベルになって、研修が生きるのである。

 

講義方式の研修では、レベル1の段階である。

レベル1とは、知識の習得である。結果的に「わかる」ということになる。

 

最近では、「ワーク」を採用するの研修が多くなってきている。

ワーク中心の研修では、「知る」レベルから「できる」レベルに引き上げることが可能となる。

実際にワークで体験することで、「知る」レベルから、「できる」レベルに引き上げられる。

 

 

●ワーク研修の方法

 

先日、アサーションの研修を受けた。

レベル1では、アサーションを「知る」ことである。

アサーションとは、簡単に言えば、相手を尊重しつつ、自己責任で具体的に自己主張するということである。

1.相手を尊重する。・・・日頃の感謝の念を伝える

2.自己責任で話す・・・何ができて、何ができないか、明確に話す

3.具体的に要求する・・・繰り返し、繰り返し、繰り返し、具体的に要求する

 

これを各自のテーマで行うのである。

ワークを行うことで、「知る」というレベル1から「できる」というレベル2になる。

さらに、このワークを行う際、行為者と相手役の他に観察者を置く。

ワーク終了後に、行為者から順番に、「できたこと」と「課題」について述べる。

行為者自身の反省以外に、相手役や観察者のアドバイスをもらうことができる。

この反省やアドバイスが重要となる。

 

 

●同じテーマで3回行う

 

ワークを同じテーマで、3回繰り返すのである。

その都度、「できたこと」と「課題」を述べ合う。

3人で3回、反省を含めて課題抽出を行うことになる。

これは、非常に有効な手段である。

同じテーマで繰り返しワークを行うことで、そのワークの質が高まる。

当然1回目より2回目、2回目より3回目とレベルは上がってくる。

行為者からみれば、その都度気づきの連続である。

 

時間があれば、代表ワークを参加者全員の前で行う。

繰り返し、行うことで、レベル1(知る)に近かった「できる」が、レベル3(使える」に近づいていくことになる。

 

このように、同じ内容で、繰り返し行うことで実務に役立つ研修となる。

 

 

あなたが今まで経験した研修は、実務に役立っていますか?


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