hakuunの未来ノート

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研修講師基礎講座 3回目 その3

2012-08-30 | 研修講師

一昨日に続いて、実際どのようなアイスブレーキング技法を行ったのか、について書きたい。

アイスブレーキングの目的は、前回も書いたが、再確認する。
『各種講習会などに集まった、お互いに知らなかった参加者が、その講習などを始める前に、氷のように固まった参加者間の緊張をほぐし、参加者がお互いに親しみを持ち、主体的に積極的に学習に参加しやすい雰囲気をつくることである。
その期待効果は、講習などを円滑に進めることが出来るようになる』

前回紹介したアイスブレーキング技法は、「漢字一字を使った自己紹介」と「じゃんけん」であった。
今回は、その他のアイスブレーキング技法を紹介する。


●自己紹介

通常、一般的なものとして「自己紹介」がある。
全員の前で行う場合とグループ内で行う場合がある。
「ただの自己紹介」でもよいが、制約条件を加えることで、一味も二味も変わってくる。
では、どのような制約条件を加えると面白くなるか紹介する。
 名前のほかに
 ・ホットする場
 ・趣味
 ・私の夢
 ・最近うれしかったこと
 ・私の一番大切なもの
 ・この頃気にかかること 
 ・私の素敵なところ
 ・私が取り組んでいること
などの項目で、自己紹介をしてもらうと、その方の人間性や生活の一部を垣間見ることができ、全員で和気あいあいとする場を形成することが出来る。

最初は、グループディスカッション。
テーマは「私が取り組んでいること」であった。
私の場合は、DVD「北の国から」である。
田中邦衛氏主演の北海道富良野を舞台にしたドラマである。
今回その作品を選んだ理由は、「セリフ」が非常に少ないことである。
田中邦衛氏の表情から、心の動きを読みとるのであるが、その難しさについて語った。
このブログ以外では、DVD「北の国から」について語ったことはない。
ある意味で、「自己開示」である。
ただ、話す機会がなかっただけかもしれないが、今まで語ったことがないことを人に話すのも楽しい。また自分がどのように作品をとらえているか、自分の内面を確認できて良かったと思う。


●ウソ・ホントゲーム

これは、自分自身に関する4つのことを書きだす。ただし、3つは本当で、1つはウソである。
1つのウソをどのように表現するかで、その人の性格が現れてくる。
私は、今日の行動として、次の4つあげた。
・朝、風呂をわかした。
・通学途上、電車の中で寝ていた。
・駅前のスタバで朝食をたべた。
・お昼は、そばを食べたい。
この時、考えていたことは、ひっかけを狙ていた。
実は、朝、スタバでコーヒーを飲んでいたのを、メンバーに見られており、朝の話題にもなっていた。
そこで、「スタバ」を題材に使った。
しかし、私の朝食は、自宅でいつものように盛り沢山食べてきた。
そこで、「スタバで朝食」というウソを加えた。
全員見事に、正解することが出来なかった。
この「ウソ・ホントゲーム」は、「相手の裏をかく」という目的もあるとすれば、大成功であった。
こんな単純なことでも、大いに盛り上がったことは言うまでもない。


●NGワード

これは、「否定的な言葉」を書きだすものである。
例えば、
「わからない」
「しんどい」
「疲れた」
などを書きだす。
さらにその言葉を言い換えるとどうなるか、というステップアップもある。
例えば、
「疲れた」というNGワードに対して、「息抜きをしよう」と肯定的な表現に改めるのである。
このゲームも、NGワードだけでなく、肯定的な表現に改めることで、頭も使うし、その人の個性がでておもしろい。
最初は、個人ワークを行い、グループで発表。さらに全体で共有することで、様々なNGワードとその対応を見ることができた。
主なものを列記する。
「できないかもしれませんが」 ⇒ 「今後の課題として」
「疲れた」 ⇒ 「頑張ろう」
「難しい」 ⇒ 「挑戦しよう」
「できない」 ⇒ 「できるためには」
「できない」 ⇒ 「私の課題は」
「疲れた」 ⇒ 「元気を出そう」
「ねむたい」 ⇒ 「頑張ろう」
「暑い」 ⇒ 「汗をかくのもよいことだ」
「疲れた」 ⇒ 「ストレッチをしよう」
「できない」 ⇒ (心の声として)「できる、できる、できる」
「わからない」 ⇒ (心の声として)「わかる、わかる、わかる」

一般的に、否定語を使うと気分も落ち込むが、肯定的な表現に改めることで、心も前向きになり、頑張ろうとする意欲がわいてくる。
このことは、このゲームだけではない。
日常生活でも、どのような言葉を使うかで、その後の行動は大きく変わってくる。
改めて、良いゲームをしたと思う次第である。

今回の講師役の方は、これらの言葉をホワイトボートに列記してくれたので、参加者全員が共有することで、認識が深まったことは言うまでもない。
ホワイトボートの使い方として、本日一番の出来であった。


●ヒーローインタビュー

これも楽しいアイスブレーキング技法である。
プロ野球のゲーム終了時に、そのゲームで活躍した選手がお立台に立ってインタビューを受ける光景をTVなどでよく目にする。
また、今年はオリンピックの年であったので、優勝者やメダリストに対して、各局でヒーローインタビューを行っていたことは記憶に新しい。

このことを、2人ペアで行うのである。
プロ野球の選手やオリンピック選手は、ヒーローインタビューに慣れている(?)かもしれないが、一般の人は少ないのではないだろうか。
実際、私も長年人間をつとめているが、このようなヒーローインタビューを受けたことは皆無に近い。
私のペアになられた方のうれしかったことが「中小企業診断士合格」ということであった。そこで、合格インタビューとして様々質問をすることで盛り上がった。
特に、合格発表の日の気持ちを聞くことで、その心の動きがとるようにわかり、インタビューされる側もインタビューする私も、双方で楽しい気持ちになった。
このようなゲームは初めてであったが、
「参加者間の緊張をほぐし、参加者がお互いに親しみを持ち、主体的に積極的に学習に参加しやすい雰囲気をつくる」という目的は、十分果たしている。


●なんでも組み分け

これは、単純なゲームである。
参加者全員(今回は19名)で2つのグループに分かれるのである。
講師役が1名であるので、実質18名である。
様々な質問をして、同数、今回の場合は9名ずつになったらゲーム終了である。
最初の質問が「男女に分かれてください」
結果として、男性10名、女性8名。
同数でないので、次の質問をするのである。
例えば「通勤時に車を使う人と使わない人に分かれてください」とか
「そばとうどん、どちらが好き?」など次から次へと質問する。
講師役が一方的に質問するのではなく、参加者からも質問をもらうのである。
10回以上質問を繰り返したが、なかなか同数にはならない。
「最近映画館で映画を見た人?」この質問でYESの人は1名であった。
さらに「たばこを吸う人とすわない人」という質問に対しては、18:0という驚異的な数字で、喫煙者ゼロということで、全員が驚いた次第である。

今回、同数になったのは、「夜クーラーをつけたまま寝る人、消して寝る人」という質問であった。
みごと9:9となり、拍手喝采であった。
参加者の中で一番喜んだのは、この質問をした「私」であったことは言うまでもない。


このようなアイスブレーキング技法を朝から晩まで体験するとともに、その技法を学ぶことができ、非常に有意義な一日であった。

まだまだ他のアイスブレーキング技法を学んだが、機会があれば、いつかブログで書きたいと思う。



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