hakuunの未来ノート

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研修講師基礎講座 3回目 その2

2012-08-28 | 研修講師

昨日に続いて、実際どのようなアイスブレーキング技法を行ったのか、について書きたい。

●自己紹介

最初の事例は、「漢字一字を使った自己紹介」である。

そのやり方を、テキストから引用する。

・自分自身を漢字一文字に例えてください。
・順番に紹介していただきます。
 ・お名前
 ・漢字一字での自己紹介
・発表の順番決め
 ・会場に来る所要時間の短い順or長い順
 ・誕生月の早い順
 ・今朝起きた時間の早い順 等々

アイスブレーキングの目的は、昨日も書いたが、再確認する。
『各種講習会などに集まった、お互いに知らなかった参加者が、その講習などを始める前に、氷のように固まった参加者間の緊張をほぐし、参加者がお互いに親しみを持ち、主体的に積極的に学習に参加しやすい雰囲気をつくることである。
その期待効果は、講習などを円滑に進めることが出来るようになる』

今回、発表順を決めるだけでも、かなりの盛り上がりがあった。
3回目の講座であるから、それなりに親しくなってきたが、「今朝起きた時間の早い順」ということで、各人の生活を垣間見ることができた。
4時台に起床している人が数人いたことには驚かされる。遅い人で7時台であり、20人近くいると、様々な生活スタイルがある。この順番を決めるだけで、和気あいあいとなり、その後の講習がスムーズにいったことは言うまでもない。

次に自己紹介である。
漢字一文字を使い、1分程度の自己紹介であるが、これも様々である。
泣、楽、痛、光、捨、走、動、熱、雨、柔、考 等々あった。

今までの自己紹介とは異なり、漢字一文字を通じて、その人の人間性がでてくる。

「光」を選んだ人は、常に目的をもってチャレンジし、成果を出して常に輝いていたいという気持ちを現した人もいる。

ちなみに私が選んだのは、「鈍」である。
色彩・痛みなどに対して鈍い、身のこなし・運動神経などが鈍い、カン・頭の回転などが鈍い、などあまり良いイメージがない。
確かに、人の感情や気持ちに対してにぶい。
一方で、悪いことばかりではないと思う。
周りの環境がどのように変わろうと一度決めたことはとことんやり抜く、ということにも通じる。つまり、環境変化に鈍いため、雨が降ろうともヤリが降ろうとも、感じない。
ただ目的に向かって、一歩一歩前進する、ということで話をまとめた。
「光」を意識したわけではないが、
同じ発表するにしても、一捻りすることで、プレゼンスキルが上がると思い、この文字を選んだわけである。


●じゃんけん

このテーマでのアイスブレーキングの講師は、私である。
やはり、講師の勉強をしているのだから、実践する必要がある。
今回、19名の参加であったが、実践練習を行うことができたのは10名である。
時間の制約があるのは当然であるが、私は10番目の講師として実践練習ができ、ラッキーだったと思っている。

では、どのようなじゃんけんを行ったか、列記する。

まずは、「通常の勝ちじゃんけん」である。
この場合のポイントは次の通りである。
・参加者同士がペアになり、通常のじゃんけんを行う
・先に5勝した方が勝ち
・勝った方、負けた方両方の感想を聞く

どのように進行するかは、講師役である私の自由であるが、この紙をもらってから、考える時間は全くなかった。
あとは、アドリブだけである。


●好きな人とペアになって下さい

本来なら、「では、これからじゃんけんを行います。2人ずつペアになって下さい」と言うと思う。
しかし、私は、「では、これからじゃんけんを行います。好きな人とぺアになってください」と言ってしまった。言った本人は、全く気付いていなかったが、「好きな人」という言葉に対して、場の雰囲気は一気に明るくなり、盛り上がったことは言うまでもない。
特に、今回の講習では、男女半々であったため、「好きな人とペア」という言葉に好意的な人もいた。

最後の反省の時に、先生にこの言葉に対して注意された。
講師の一言一言に対して、受講生は敏感に反応するので、注意することである。
実際に、この「好きな人」という言葉に対して、「ウケを狙ったのですか?」という質問が出たほどである。私は全く気にせずに発言したのであるが、講師としての配慮が不足していたことは事実である。


●あいこじゃんけん

次のじゃんけんは「あいこじゃんけん」である。
前回と同じペアで、あいこになるようにじゃんけんをするのである。
3回あいこになれば終了とする。
最後に、勝つことを目的にした時と、合わせようとしたときに心境を聞く、というのがストーリーである。
このじゃんけんも盛り上がった。
やる前から、「最初に相談してよいのか」とか「3回続かなければいけないのか」とか「あいこになった段階でそのまま続けてよいのか」など様々な質問が飛んできた。
その都度、講師としては、受講生が満足するように、また、このじゃんけんを通じて何を学ぶかという趣旨を踏まえて、臨機応変に回答する必要があり、講師の力量が試される。


●後出し負けじゃんけん

この手順は、次の通りである。
・同じぺアでどちらかが先に出し、一方が後から出す
・後から出す人は、じゃんけんに負けるように出す
・1分程度で交代する

このじゃんけんも盛り上がった。

通常のじゃんけんであれば、必死になって勝とうとする。だれもがこのような習性が身についている。しかし、後出しじゃんけんは逆である。
後出しをして、わざわざ負けるのである。
通常のじゃんけんであれば、自分主体でOKだが、このじゃんけんは、相手主体である。
このギャップの差が大きく、会場は大いに盛り上がったことは言うまでもない。

終わってから意見を聞く場合のポイントがある。
発言者のコメントをリピートして、共感することである。
リピートし共感することで、全員が一体感になれるし、講師の力量もアップする。
また、発言者が偏らないように、全員が発言できるように気を配る必要もある。
やはり、全員参加という目的もあるので、口数少ない人には指名して一言でも発言をしてもらった。
20分程度の講師であっただろうか。
私にとって、貴重な経験であった。
最後の評価で、受講生からも高い評価を受けたことはうれしかった。


●イメージトレーニング

今回、この様子をICレコーダに吹き込んでいた。
帰りの電車の中で再生したら、その場面や光景が思い出され楽しかった。

このように繰り返し聞くことで、そのスキルを確認することができる。

さらに、イメージトレーニングにもなるので、今後もこのような活用をしたいと思う次第である。


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