hakuunの未来ノート

将来のため、人生やビジネスに関して、考えたこと、感じたことを綴ります。

相手のニーズを把握しよう

2012-10-29 | 研修講師
●研修講師基礎講座で学んだこと

今回のテーマは、「ニーズの把握、プログラムの作成」であった。
この良し悪しで、研修講師の評価が決まるといっても過言ではない。
「ニーズの把握・レッスンプランが」が曖昧な講師も多くいると聞く。
一方で、人気講師は、この点をしっかり把握しており準備は怠りない。
そのために、1日かけて勉強するほど、価値のあるテーマである。

前半は、ビデオで大御所の講義風景を学んだ。
講義内容ではなく、講師としてのスキルはどうか、
という視点で見るというのが課題であった。

●ポケットに手を入れている大御所

「びっくりした」、というのが正直である。
スタートで写されたその大御所、ポケットに手を入れている。
「なんなの?」というのが第一印象であった。

メラビアンの法則では、人に与える印象は次の割合で決まる。
態度が55%
話し方が38%
内容が7%

さらに、話し方においても、語尾が聞き取れないことが多々あった。
DVDの機器に問題もあるようだが、正直なところ、話し方においても、疑問を感じた。
このメラビアンの法則に対して、とらえ方は様々であると思う。
が、今回の経験からすると、大方間違いではないと思った次第である。

「人のふり見て、わがふり直せ」
ということである。
人の批判はせずに、自分がしっかり行うことが大切である。

では、本題に移ろう。


●研修の6つの段階(トレーニングサイクル)

次の6つの段階を確実に踏むことが、研修講師としての心得である。

(1)ニーズを把握する(なぜ、この研修をしなければならないか)。
(2)目標を決める(研修が終わった時点で、何がどの程度わかれば(できれば)よいのか?
(3)研修計画をたてる(研修講座名、講師、受講者、日時、内容、技法/講義・討議・実習、研修会場、予算)。
(4)プログラム(レッスンプラン)を作成する。
(5)研修を実施する。
(6)評価を受ける(満足したか、勉強になったか、実行したか、組織の利益となったか)。

今、私は、11月中旬から、約1か月間の間に6本のプレゼンを抱えている。
相手も様々であり、時間も短いモノは15分。長いものは90分である。
長いものは、やり方もあるが、短いモノほど、事前準備が重要である。
ニーズを把握し、目標を定めて、レッスンプランを作成する。

実際は、PPTが先行しているものもある。
時間を考えると、何を削るか、が問題となっていた。
今回、タイムテーブルを作成することで、その問題を解決することができた。
ゆとりをもって話すには、多くのことを盛り込んではダメである。
話すことが5つあれば3つに絞り込む。
3つあれば、1つに絞り込む。

タイムテーブルを作りながら、
「いかに捨てるか」ということを実感した次第である。


●目標をしっかり頭に入れておく

講師の研修の目標は、建物の設計図のように大切なものである。

・目標がなければ、どこまで教えればよいかわからない。
・目標がぼんやりしていたのでは、研修内容や技法をきっちり決めることはできない。
・研修が終わった後で、研修が良かったかどうかの評価も曖昧になる。
・目標をつかむ手がかりが、「ニーズ」の把握である。


●相手の「ニーズの把握」をしよう

目標を掴むには、まずニーズをつかむ。

・研修を必要とする差し迫った理由や事情は何か?
・研修が継続する場合は、今まで同じニーズがあるのか?
・講師は、事前にその研修を必要とする理由を深く、かつ具体的につかみ武装しておくこと。
・研修企画担当者から「これこれの研修の講師をやってほしい」と依頼された時、講師は“くどいくらいに”ニーズを問いただすべきである。

その昔、ある社員研修のことを思いだす。
どちらかと言えば、今考えると、苦い思い出の部類である。
自分として、資料もそれなりにつくり、一生懸命にプレゼンした。
しかし、不満が残るプレゼンであった。
なぜかと言えば、自分中心の考え方で進めていたのである。
自分の考え方で、推敲だけで、資料をまとめたのである。
相手のニーズを把握しなかったのである。

その時は、相手のニーズをつかみ、目標を定める、
などというキーワードは頭の中になかった。
そのために、自分軸でプレゼンをした。
その結果、ある程度の評価を得たが、それっきりであった。

今であれば、相手軸でプレゼンをするだろう。

相手軸であるから、相手の気持ちや感情を考える。
相手が困っていることであれば、それを解決するような話すれば、相手は当然喜ぶ。
また、解決するためのヒントをプレゼンすれば、相手は受け止めてくれる。
であるならば、事前に徹底的にリサーチして、相手の現状や問題点を把握すべきである。

研修講師も、中小企業診断士も、同じである。

相手の気持ちや感情をいかにとらえるかで、
その後の勝負は決まると言っても過言ではない。



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