以前、英会話を勉強していた際、先生とこのような会話をしたことを覚えている。
「イギリス(?)では、子供たちに暴力映画は見せない」
「なぜですか?」
「暴力行為が、潜在意識に植えつけられる。だから見せない」
当時、「そうかな」と思うだけであった。
●潜在意識のプラス活用:暗記編
人間には、顕在意識と潜在意識がある。
この潜在意識、受験勉強では常識(?)になっていると思う。
よく言われるのが、「寝る前に暗記モノを覚えること」
英語でも歴史でも、寝る前に「暗記モノ」を覚えることで潜在意識に浸透することができる。
この潜在意識を活用して、成績アップを図っている人が多くいると思う。
この活用方法は、潜在意識のプラス活用方法である。
●潜在意識のプラス活用:企画編
このブログで何度も書いているが、最近、プレゼンテーションをする機会が多い。
勉強会もあれば、外部からの依頼もある。
その際、コンテンツは自分で作成する。
場合によっては、テーマも自分で決めて、ストーリーも決める。
白紙のキャンパスに絵を描くのと同じである。
その際、何をどのように描くか?
どのような企画にするかは、私のアイデア次第である。
大きな方向性を決めて、細かな枝はを描いていく。
それぞれの枝にはどのような花を咲かせるか、腕の見せ所である。
このように書くのは簡単だが、具体的に何を描くか、日々悩ましている。
最近は、一つのことに執着しない。
3つ4つの仕事を同時進行することにしている。
分からないものをわからない。
その場合は、潜在意識に頼るに限る。
潜在意識は、寝ている間でも必死になって回答を探す。
その結果、4・5日後、ふと気づくことがある。
この気づきが、探していたアイデアである。
このような潜在意識の活用もスキルと思うから、どんどん活用している。
●潜在意識のマイナス活用
プラス活用方法があれば、反対のマイナス活用方法もある。
最初に書いたことを再度引用する。
「イギリス(?)では、子供たちに暴力映画は見せない」
「なぜですか?」
「暴力行為が、潜在意識に植えつけられる。だから見せない」
仮に、寝る前に、「暴力シーン」のTVを見たらどうだろうか。
夢の中で、悪役を演じる場合もあれば、被害者となって殺されることもあるだろう。
子供であれば、夜泣きをして起きるかもしれない。
仮に、このような「暴力シーン」を毎日見ていたらどうであろうか?
夢にも見るだろう。
また、「暴力」そのものが潜在意識に植えつけられ、その人の価値観につながるのではないだろうか?
さらに、「人を殴る」TVゲームを毎日やっているとしたら、その子供はどうなるだろうか?
潜在意識の中では、「人を殴る」ことが日常化されてもおかしくない。
人を殴る場合、殴る人もいたいし、殴られればその痛さは実感できる。
しかし、潜在意識は、その行為が正しいことか悪いことかは判断できない。
TVゲームの場合はどうであろうか?
ボタンを一つ押すだけで、殴ることができる。
ゲームの中では、どんなに殴っても、相手はすぐに復活する。
そのやり取りは、ボタンを押すだけ。
そこには、痛みもなければ、感情もわかないだろう。
このような暴力シーンのTVゲームを毎日行っていたら、潜在意識にはどのように働くだろうか?
「ゲームの世界」と「現実の世界」との区別がつかなくなることはないだろうか?
区別がつかなければ、どのような行為が起こるかは、容易に想像がつく。
最近の「いじめ」の原因の一つとして、
「潜在意識のマイナス活用」が関与しているのではないだろうか、と思う次第である。