春江美術館・画廊春 (彫刻家 奥村信之・描く詩人 水村喜一郎作品常設) 

春江美術館・画廊「春」作品展示の様子を 画廊犬コテツと共にお伝えします。

水村さんの絵ではなくて、字の話(2)

2017年04月19日 | 水村喜一郎 画家

私には、書家の先生の字は読めない字が多いせいか、今一つ心に沁み入りません。

国宝だ、重文だと説明をされてもなかなかねえ・・・

画家水村喜一郎は書家ではありませんが「すーっ」と心に入ってくるのはなぜか考えてみました。

何の飾りもなく、人生の折々につぶやくような言葉が平易な書体で書かれています。

これは先生の絵と一緒です。また生き方がそのまんまです。

熊谷守一先生や松田正平先生と同じような境地に近いものを感じます。

3枚の中でこの言葉が一番好きですが、どうやら先生もこの1枚はとても気に入っているのではないかと思います。

実はこの3枚は今回の作品展の御礼に好きなのを2枚ほど持って行ってくださいと言われたので、分けていただくことにしましたが、あとで「あれ、一番いいんだよね。」と寂しそうな表情をされました。

私は気づかない振りをしておりました。(ごっちゃんです。)

家に持ち帰り何回も読み返していますと、不思議なことに一字一字の発音が頭の中で水村先生の音声となって聞こえてきました。

この字を見れば水村先生の声音が聞こえてきます。

2枚と言われたのに3枚になったのは 「五十坂 登って・・・」の作品を 嫁が強引に私はこれが一番とねだったからです。

50はとうに とおも すぎてるのにねえ・・・。

 

水村先生にとって、「絵を描くことは生きているということ 字を書くことは生きていることをかみしめていること」

なんだなあと感じています。 

 

次回の水村喜一郎展では 「書」も交えて、または 「書」で 作品展を企画しようと考えております。

もう一度 この記事を載せます。

酒をのみながら絵を眺め、書を見て、この文を読んで私も涙してしまうのです。

福井県出身の作家、水上勉さんゆかりの若州一滴文庫で水村先生の個展が開催されます。

水上先生は生前、画家水村喜一郎をたいへん可愛がられていたそうです。

水上先生自ら漉いた竹紙を水村さんに渡し、墨彩画を描くように勧められたと聞いています。

普段、美術館に展示してあるような大きな作品が並びます。

是非ご観覧ください。

お帰りには画廊春にお寄りいただき、画廊春特選、水村喜一郎コレクションをご覧いただけますとさらに嬉しいです。

5月中は 油彩6点 デッサン1点 墨彩2枚 書4点展示しますのでお寄りください。

 

   

大垣市藤江町4-14 画廊春 代表 田渡達久

   Tel    :  0584-78-0043 

       Email  :    dentotakkyu@yahoo.co.jp

 

別件

澤田文一作品についてのお問い合わせが時折あります。

澤田作品は根強い人気があり、当画廊在庫の作品はわずかとなりました。

現在の在庫は5点です。どの作品も傑作であると私は思っています。

1 少女像10F油彩 sold out

2 或る女10P油彩 参考価格   ¥750,000(税、送料込み)

3 帰路3F油彩    参考価格   ¥350,000(税、送料込み)

 

4 慈愛3F油彩     希望価格    ¥150,000(税、送料込み)

5 自画像(両面ペンによるデッサン)希望価格 ¥38,000(税、送料込み)

 このうち、2と3は画廊のコレクションとして売却の予定は当分ありません。

ちなみに澤田文一作品の市場価格は、2008年版「美術市場」では1号あたり6万円の評価です。

それ以後の美術市場には掲載されておりません。

画廊春では流通価格と作品の出来を考慮して価格設定をしております。

ご希望がありましたら、ご連絡ください。

詳しい写真・資料などお知らせいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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