火曜サスペンス劇場の再放送です。原作:麗羅 「証言」より(出版社はなし)
あんまりよく見てなかったんですが。
「泊まっていってもいい」
と若い男が、中年の女に甘えている。そこへ女の知り合いが電話をしてきて、仕事が人段落したが合えないか?と言ってくる。
女・多紀子は断るが、ひょいと男が訪ねてきて若い男を見てしまう。
そして後日、女子大生殺しが起こる。
犯人として、多紀子の所にいた青年・松前義明が逮捕される。
誤認逮捕だ。それを証明してくれるのは行きつけのスナックのバーのママ・多紀子だけだけだと言う。
しかし、ここで因縁が起きてくるわけだ。
義明の父親は弁護士で息子の弁護もしているんだけど、かつて検事をしていた。その頃からの父の態度や別れてしまった母親のことを根に持っていて息子自体が父親に心を開いていない。
そして検事をしていた頃、多紀子の1人息子・一幸は末前によって無実の罪を着せられる。
検事は多紀子と詐欺で執行猶予つきだが有罪になったことをあげ、母親がそういう生活態度だから息子がこうなるんじゃないかと母親の罪まで突いたのだ。
女が1人で子どもを育てていくのに詐欺を働いのは悪いけど、綺麗事など言えない。それにそれは関係ないじゃないですか。
そんなようなことをいう多紀子を無視し、一幸は有罪になる。しかも無期懲役。そして一幸は拘置所で自殺をしてこの世を去る。
それから6年経った出来事だった。
父として弁護士として多紀子を訪ねてくる松前。
スナックのサンと言うのは太陽のことじゃなくて息子のことじゃないですか。
そして本当のことを言ってほしいと頼むが、本当のことを言ってるんですよとすげない態度をとる多紀子。
あなたはかつてのことを恨んでいるんでしょ。僕の息子だから証言をしようとしないんじゃないか、そう言われるが、何もかも忘れました。息子がいたことも忘れましたと。すげない。
松前は、他にあった人はいないのかと息子の義明に再び訪ねても、あんたは自分の功績に泥を塗られたことが悔しいだけだろう。顔にそう書いてあると息子も冷たい。
それでも訪ねてきた男を思い出す。
それは伊庭という弁護士で一幸の事件の時、弁護をした男のようだ。松前は伊庭に証言してくれないかと頼むが、彼からしてみれば、自分らと違って、肩で風切って来た検事の弁護士なんぞ甘っちょろいといい感情を持っていない。
確かに、午前1時過ぎに多紀子の所で青年にあったが、殺されたのは午前0時から午前1時の間。あったのはたった1分程度のことでその前彼がどうしていたのかは判らない。そんな証言が証拠にならないのはあなたが1番判ってるでしょ、と突き放つ。
そんな時、雨の中、家に帰る途中、1人の女と多紀子はすれ違う。誰かに似ているな、と思うが答えが出ないまま家に帰りつく。
すると近所の人に、あなたをずっと待っていた人がいたわよと告げられる。それがもしかしたら、義明の別れた母だったろうか…と思う。
松前がまた多紀子の所へやってくる。土下座をして息子を助けてほしい、本当の証言してほしいと頼む。
多紀子は前科のある女の言葉なんか信じられないんでしょとやはり突っぱねる。
そんなとき、義明の母で松前の元妻が自殺したと聞く。そこから彼女の心が変わり始める。
召喚状が来て、証人として法廷に立つ多紀子。
宣誓の前にそれを担当する検事に1つ確認したいといい、私は執行猶予と言えど有罪になった経験があります。そんな私の話でも信用していただけますか?と問うのに検事は、もちろんだと答える。
ここで多紀子の気持ちは決まったようだ。
証言を翻し、義明のアリバイを証言する。
義明の母が亡くなったことが同じ母としてショックだったのかもしれない。
復讐したところで今更自分の息子も戻ってこない。
ここから先、私がうつらうつら眠ってしまったので、松前と話していて、何も答えず去っていく多紀子の姿しか見なかったんだけど、彼女からしたら自分がここで嘘の証言をしてまた無罪の人間が有罪として裁かれる。かつての自分の息子のようなことが起きていいのか。
それをした所で、松前に復讐はできても、息子は帰らない。
何もかにも結末をつけようと本当のことを言ったのかもしれない。
亡くなっても息子を守る母、それが多紀子の気持ちだったのかもしれない。
しかし、こういうチャンスが巡ってくるのって怖いですね。まんまとひと泡吹かせてやれます。
私も以前、多分、ずい分嫌なことを言われた相手と電車の中で偶然一緒になったことがあります。全く思いが下ない時でしたが、その時はあまりいい時ではなく、むしろ寂しいくらいの時でしたが、調子がいい時だったら、ここぞとばかりに「あら、○○さんじゃない?老けたわね~」くらい言ってやりたい気分でした。あちらもこっちのことは判っているけど、私に知らん顔をされたら、声をかけられないようなことを言っていたからね。
もうちょっと自分の人生の調子のいい時なら、ひと刺しの言葉を投げただろうに。
結局、いい思い出のない相手とはいい状態の時、あえないと言うことでしょうか。
正しいことをするのが1番です。
そんなことでやり返しても虚しいだけなのかもしれませんね。
あんまりよく見てなかったんですが。
「泊まっていってもいい」
と若い男が、中年の女に甘えている。そこへ女の知り合いが電話をしてきて、仕事が人段落したが合えないか?と言ってくる。
女・多紀子は断るが、ひょいと男が訪ねてきて若い男を見てしまう。
そして後日、女子大生殺しが起こる。
犯人として、多紀子の所にいた青年・松前義明が逮捕される。
誤認逮捕だ。それを証明してくれるのは行きつけのスナックのバーのママ・多紀子だけだけだと言う。
しかし、ここで因縁が起きてくるわけだ。
義明の父親は弁護士で息子の弁護もしているんだけど、かつて検事をしていた。その頃からの父の態度や別れてしまった母親のことを根に持っていて息子自体が父親に心を開いていない。
そして検事をしていた頃、多紀子の1人息子・一幸は末前によって無実の罪を着せられる。
検事は多紀子と詐欺で執行猶予つきだが有罪になったことをあげ、母親がそういう生活態度だから息子がこうなるんじゃないかと母親の罪まで突いたのだ。
女が1人で子どもを育てていくのに詐欺を働いのは悪いけど、綺麗事など言えない。それにそれは関係ないじゃないですか。
そんなようなことをいう多紀子を無視し、一幸は有罪になる。しかも無期懲役。そして一幸は拘置所で自殺をしてこの世を去る。
それから6年経った出来事だった。
父として弁護士として多紀子を訪ねてくる松前。
スナックのサンと言うのは太陽のことじゃなくて息子のことじゃないですか。
そして本当のことを言ってほしいと頼むが、本当のことを言ってるんですよとすげない態度をとる多紀子。
あなたはかつてのことを恨んでいるんでしょ。僕の息子だから証言をしようとしないんじゃないか、そう言われるが、何もかも忘れました。息子がいたことも忘れましたと。すげない。
松前は、他にあった人はいないのかと息子の義明に再び訪ねても、あんたは自分の功績に泥を塗られたことが悔しいだけだろう。顔にそう書いてあると息子も冷たい。
それでも訪ねてきた男を思い出す。
それは伊庭という弁護士で一幸の事件の時、弁護をした男のようだ。松前は伊庭に証言してくれないかと頼むが、彼からしてみれば、自分らと違って、肩で風切って来た検事の弁護士なんぞ甘っちょろいといい感情を持っていない。
確かに、午前1時過ぎに多紀子の所で青年にあったが、殺されたのは午前0時から午前1時の間。あったのはたった1分程度のことでその前彼がどうしていたのかは判らない。そんな証言が証拠にならないのはあなたが1番判ってるでしょ、と突き放つ。
そんな時、雨の中、家に帰る途中、1人の女と多紀子はすれ違う。誰かに似ているな、と思うが答えが出ないまま家に帰りつく。
すると近所の人に、あなたをずっと待っていた人がいたわよと告げられる。それがもしかしたら、義明の別れた母だったろうか…と思う。
松前がまた多紀子の所へやってくる。土下座をして息子を助けてほしい、本当の証言してほしいと頼む。
多紀子は前科のある女の言葉なんか信じられないんでしょとやはり突っぱねる。
そんなとき、義明の母で松前の元妻が自殺したと聞く。そこから彼女の心が変わり始める。
召喚状が来て、証人として法廷に立つ多紀子。
宣誓の前にそれを担当する検事に1つ確認したいといい、私は執行猶予と言えど有罪になった経験があります。そんな私の話でも信用していただけますか?と問うのに検事は、もちろんだと答える。
ここで多紀子の気持ちは決まったようだ。
証言を翻し、義明のアリバイを証言する。
義明の母が亡くなったことが同じ母としてショックだったのかもしれない。
復讐したところで今更自分の息子も戻ってこない。
ここから先、私がうつらうつら眠ってしまったので、松前と話していて、何も答えず去っていく多紀子の姿しか見なかったんだけど、彼女からしたら自分がここで嘘の証言をしてまた無罪の人間が有罪として裁かれる。かつての自分の息子のようなことが起きていいのか。
それをした所で、松前に復讐はできても、息子は帰らない。
何もかにも結末をつけようと本当のことを言ったのかもしれない。
亡くなっても息子を守る母、それが多紀子の気持ちだったのかもしれない。
しかし、こういうチャンスが巡ってくるのって怖いですね。まんまとひと泡吹かせてやれます。
私も以前、多分、ずい分嫌なことを言われた相手と電車の中で偶然一緒になったことがあります。全く思いが下ない時でしたが、その時はあまりいい時ではなく、むしろ寂しいくらいの時でしたが、調子がいい時だったら、ここぞとばかりに「あら、○○さんじゃない?老けたわね~」くらい言ってやりたい気分でした。あちらもこっちのことは判っているけど、私に知らん顔をされたら、声をかけられないようなことを言っていたからね。
もうちょっと自分の人生の調子のいい時なら、ひと刺しの言葉を投げただろうに。
結局、いい思い出のない相手とはいい状態の時、あえないと言うことでしょうか。
正しいことをするのが1番です。
そんなことでやり返しても虚しいだけなのかもしれませんね。