静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

実習船やいづの見学

2016年09月23日 13時39分26秒 | 研修・見学

2学期の終わりには焼津水産高校の実習船やいづによる、遠洋実習があります。
 実習船やいづは、こちらで紹介されています。
http://www.edu.pref.shizuoka.jp/yaizusuisan-h/home.nsf/SearchMainView/%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5%C2%A7%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9%E7%B4%B9%E4%BB%8B?OpenDocument&Category=%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5&SubCategory=%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9%E7%B4%B9%E4%BB%8B

学園生徒の実習に先立って、船内を見学させていただきました。
基本的にはカツオの一本釣り漁船の構造ですが、400トン前後の一般のカツオ船より一回り大き559トンです。実習で生徒が乗るため、居住区が大きくなっています。

今回はブリッジ、機関などの設備を含めて紹介してもらいました。
また生徒が使う居室のベットやロッカーを見せてもらい、持ち込む荷物量をイメージしました。
持ち込みペットボトルが1本と聞いて、コーラ好きの生徒は焦っていました。
そして、乗船前に虫歯を治し置くように指導を受けました。

遠洋実習は、実際の仕事に就くイメージができます。
そして、生徒にとっては忘れがたい思い出になるようです。

【実習船やいづの運行】
長期航海実習が年間6回行われて、学園の生徒が乗るのは第5次航海になります。
http://www.edu.pref.shizuoka.jp/yaizusuisan-h/home.nsf/SearchMainView/%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5%C2%A7%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%AE%E9%81%8B%E8%A1%8C%E8%A8%88%E7%94%BB?OpenDocument&Category=%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5&SubCategory=%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%AE%E9%81%8B%E8%A1%8C%E8%A8%88%E7%94%BB

水産高校の専攻科は2年ありますが、1年の時は6回の航海の全てに乗船することになります。
このホームページに「乗船日誌」が紹介されています。
http://www.edu.pref.shizuoka.jp/yaizusuisan-h/home.nsf/SearchMainView/%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5%C2%A7%E7%94%9F%E5%BE%92%E3%81%AE%E4%B9%97%E8%88%B9%E6%97%A5%E8%AA%8C?OpenDocument&Category=%E5%AE%9F%E7%BF%92%E8%88%B9%E3%82%84%E3%81%84%E3%81%A5&SubCategory=%E7%94%9F%E5%BE%92%E3%81%AE%E4%B9%97%E8%88%B9%E6%97%A5%E8%AA%8C
学園の生徒が実習する第5次航海でも、専攻科の生徒が乗船日誌を書いています。
これを毎日、学園に送信してくれるので、乗船中の様子をブログでご紹介できる訳です。

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水産技術研究所職員の授業

2016年09月21日 15時19分36秒 | 学園紹介

水産技術研究所職員の出前授業

2学期は計7回、隣の水産技術研究所職員に講演をお願いしています。
研究所では漁業だけでなく、水産加工や流通、深層水などの研究や、漁協や漁業者の支援を行っていますので、様々な分野の担当者がいます。

第1回目は普及総括班の班長にお話をしてもらいました。
実はこの人、「静岡県のさかなクン」なんですけど、この日は静岡県の漁業全般の話でした。
静岡県では漁業種類がたくさんあることや、なぜその漁業があるかを話しくれました。

講演後、生徒から質問が多数。
 今後、増えていく魚種は?
 ヌタウナギは誰が食べるのか?
 少ない量を高く売るのは分かるが、まき網はたくさん捕る漁法では?
などなど。ひとつ、ひとつ丁寧にお答えいただきました。

【魚の写真データベース】
国立科学博物館のホームページに、魚類写真のデータベースがあります。
https://www.kahaku.go.jp/research/db/zoology/photoDB/
皆さんも魚を調べる際にはご利用ください。

今回の講師ですが、魚の知識が豊富なだけでなく、趣味でダイビングを行い、魚の写真を撮っています。
このデータベースで、上記班長の名前を撮影者として検索すると1597件!がヒットしました。
この分野では有名人です。

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漁業に使われる電子機器の講習

2016年09月20日 10時13分02秒 | 研修・見学

漁業の世界でもハイテク化が進んでいます。
今の漁師は、ハイテク機器を使いこなすことが必要です。
そこで、船舶用の電子機器メーカー、古野電気株式会社の方をお招きして漁船でよく使う機械類の紹介をしていただきました。

説明いただいたのは魚群探知機、ソナー、レーダー、GPSプロッター、無線機などです。
魚群探知機の説明ではシラス漁の時の映像サンプルを見せていただきました。
生徒も実際のシラス漁で魚群探知機を見ていますので、分かりやすいサンプルでした。

 

【ハイテク化前の漁業】
漁船に動力がなく、沿岸漁業しか行われていなかった時代が長く続きました。
海から遠くの山を見て自分の位置を確認したり、空模様で天気を予測したり...
私の祖父は漁師でしたが、自分だけが知っている根(海底が盛り上がっている場所)があり、不良が続くときに使っていたと聞いたことがあります。それも昔の話...

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海技士試験に向けて

2016年09月16日 10時36分10秒 | 学園紹介

お知らせしているように、秋も学園の説明会を行います。
学園への進学を考えている方は、ぜひご参加ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/donichikengakukai.html
必ず、事前に申し込みをお願いします。

さて、学園では卒業までに海技士5級の筆記試験について、全員合格を目指してます。
海技士は大型漁船の幹部船員になるのに必要な資格です。
学園の授業でも海技試験を念頭に行います。

10月は47期生にとって最初の定期試験が行われます。
しかし、まだ年度途中なので海技士試験には授業でやっていないことも出題されます。
このため、生徒が自主的に対策を行うことで、10月の定期試験も数名が5級、4級にチャレンジです。

また、自主勉強をしている生徒は寮の自習時間以外も学習し、疑問点は先生に質問に来ます。

試験に合格するかどうかは、ひとりひとりの努力次第。
努力が報われることを願っています。

【海技士試験】
海技試験は2月、4月、7月、10月と年4回の定期試験があります。
それと、3月に学園を会場にして臨時試験があります。
学園の生徒が受験するのは10月からです。
このあと、2月、3月と学園の在学中に最大で3回の受験チャンスがあります。
ただし、「3回あるから」と言う甘い考えで受験すると3回とも失敗します。
受験もタダでないし、受験するからには絶対合格する意志と準備が必要です。

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赤阪鐵工所見学

2016年09月15日 11時04分39秒 | 研修・見学

2学期に入ってから、病気で休む生徒が数名発生しています。
夏休みが終わって学園生活に戻ったストレスなのか?
9月の天候の影響なのか?
来週には全員が揃うことを期待です。

さて、今回は市内の船舶用ディーゼル機関メーカーである赤阪鐵工所の見学です。

学園実習棟の主機関エンジンも赤阪鐵工所製です。
創業者の赤阪 音七さんは舶用動力機関の始動原理の発見者だそうです。
焼津が遠洋漁業の基地として発展した歴史は、赤阪鐵工所と歩んできたとも言えます。

そんな赤阪鉄鋼所ですが、工場内は撮影禁止。
工場以外の見学写真を紹介します。

生徒の見学した感想です。
「実際のエンジン工場を見ることができて興味深かった」
「工場の設備が巨大なのに驚いた」
良い経験をさせていただきました。

【船舶エンジン】
クルマのエンジンはガソリンエンジンかディーゼルエンジンです。
船舶の場合も、小さな船ではガソリンエンジンを使います。
このあたりの使い分けはクルマと同じです。
大型の客船や、軍艦ではガスタービンエンジンが使われます。
原子力タービンや、蒸気タービンも一部で使われます。
今や、船舶エンジンの主力であるディーゼルエンジンですが、戦前は焼玉エンジンが主力でした。ディーゼルエンジンの性能が上がり、1950年以降は徐々に焼玉エンジンは使われなくなりました。

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