わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

避難が教えてくれるもの

2014年08月10日 | 自然のソコヂカラ
台風11号。

西日本を中心に大きな被害が出ました。

被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。



信州泰阜村も台風の進路の東側となったため、影響が出ることが予想されました。

そのため、川の近くに位置するキャンプ場での活動を中止する他、念のため村の公共施設に避難をしました。

その施設はNPOグリーンウッドの本拠地の集落にあります。

私の住む集落です。

ところがその公共施設が、ちょうど長野県知事選の投票所。

避難が日曜日に重なったために、投票所と避難所が同居することになってしまいました。


▼避難先の「あさぎり館」は投票所!





投票所の雰囲気と、キャンプのこどもたち(Bコース、Cコースあわせて80名ほど+青年ボランティア20名ほど)の雰囲気、同居できるものか・・・と逡巡しましたが、でも避難を撤回するわけにはいきません。

教育委員会も、役場福祉課の人々、集落の区長さん、みな「そりゃ、投票所と一緒じゃたいへんだろうけれど、でも避難は正しい判断だよ」と快く理解を示してくれました。

投票日には、早朝からこどもたちの歓声が響く施設に、これまた早朝から集落の皆さんが続々と投票に訪れます。

おかげさまでこどもたちは、投票に足を運ぶ集落の皆さんとたくさん挨拶ができました。


▼避難ができて、こどもたちも一安心。





震災でも台風でも、困ったときはお互い様。

泰阜村の人々が、自然と向き合い続けて生き抜く中で培われた「お互い様」「支え合い」の気風。

この気風に包まれて、こどもたちは台風を吹き飛ばすような元気さを発揮しました。


▼真剣に話を聞くこどもたち。よくがんばりました。





▼夜は、グループ対抗の大出し物大会で大盛り上がり!





台風はまさに自然現象。

そもそも思い通りにならないのが自然です。

その「思い通りにならない」体験を、こどものうちにたくさん積み重ねておくことが大事だと、強く想います。

台風に直面して、思い通りにならない経験を積み重ね、困難を乗り越えたこどもたちと青年ボランティア。

これからの人生もいろいろ困難はあるでしょうが、きっと「支え合って」乗り越えていってくれるものと信じています。


こどもたち、またおいで。

今度は、青空の下でキャンプしようか。


代表 辻だいち

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