わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【女猟師の故郷:阿蘇は今】 ~高校時代の修学旅行は阿蘇だった~

2016年04月26日 | 震災支縁=支え合いの縁を紡ぐ
山口県での講演を終え、九州に向かう。

博多からバスで大分県日田市へ。

ここ数年、日田市中津江地域と泰阜村の相互交流が始まっている。

中津江は、菊池や阿蘇といった熊本県に接していて、今回の地震を心配していた。

公民館の方にお会いして、中津江の状況を聞いた。

地域につながる国道が土砂崩れで寸断されたままとのこと。

大きな被害はないが、余震が多く、こどもたちは不安がっている。

熊本の激震地が多く報道されるが、その周辺の地域に住むこどもたちも、間違いなく被災者である。

日田から抜け道を辿って阿蘇まで、送っていただいた。

こういう時は、全国に仲間を作っておいてよかったと想う時である。

被災した人たちに支えられているのだから。




阿蘇は内牧温泉に着いた。

ここには泰阜村の女猟師が待っていた。

彼女の実家が、ここ阿蘇市の内牧温泉なのだ。

ご家族の皆さんとお会いすることができた。

みな元気そうで何よりだ。

妹さんの働くイチゴ農園は、壊滅的な被害だった。

そのままでは腐ってしまうので、収穫してボランティアの人たちなどにもっていくことにした。











そして、私が阿蘇に着くやいなや、また仲間が現れた。

数年前に、ここ国立阿蘇青少年交流の家で知り合った、薄井隊長。

そのころは現役の消防隊・レスキュー隊だったので、隊長。

一方で、「あそBE隊」の隊長でもあるのだが。

彼が、被災地の案内を買って出てくれた。






まずは断層の影響が地表に出ているところから。

田んぼに亀裂が入り、地表が縦にずれている。

マスコミでは、益城町の横のずれを紹介いたが、阿蘇市は縦ズレだ。

息をのむ。

この亀裂上に建物はことごとく倒壊している。

この場に立つと、やはり原発は一旦止めるべきだと、どのような立場でも思うのではないか。

カルデラの象徴、北部外輪山に目をやれば、無数の土砂崩れの跡。

麓の人たちが避難勧告を受けるのはやむをえないことだろう。

















思い起こせばもう28年ほど前。

高校生の時に、修学旅行で阿蘇を訪れた。

やまなみハイウェイが有料のころで、内牧温泉に1泊した。

さすがにどの旅館に泊まったかは覚えていないが、想い出の光景があちこちにある。

その場に、今、このような立場で立ち尽くしているのだから不思議なものだ。

ここを震度6の激震が襲ったのかと思うと、鳥肌が立つのを感じる。

懐かしさと恐怖と戸惑いが同居する複雑な想いである。



写真が多いので、これまたこの後は次回に。

代表 辻だいち


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