山口県での講演を終え、九州に向かう。
博多からバスで大分県日田市へ。
ここ数年、日田市中津江地域と泰阜村の相互交流が始まっている。
中津江は、菊池や阿蘇といった熊本県に接していて、今回の地震を心配していた。
公民館の方にお会いして、中津江の状況を聞いた。
地域につながる国道が土砂崩れで寸断されたままとのこと。
大きな被害はないが、余震が多く、こどもたちは不安がっている。
熊本の激震地が多く報道されるが、その周辺の地域に住むこどもたちも、間違いなく被災者である。
日田から抜け道を辿って阿蘇まで、送っていただいた。
こういう時は、全国に仲間を作っておいてよかったと想う時である。
被災した人たちに支えられているのだから。
阿蘇は内牧温泉に着いた。
ここには泰阜村の女猟師が待っていた。
彼女の実家が、ここ阿蘇市の内牧温泉なのだ。
ご家族の皆さんとお会いすることができた。
みな元気そうで何よりだ。
妹さんの働くイチゴ農園は、壊滅的な被害だった。
そのままでは腐ってしまうので、収穫してボランティアの人たちなどにもっていくことにした。
そして、私が阿蘇に着くやいなや、また仲間が現れた。
数年前に、ここ国立阿蘇青少年交流の家で知り合った、薄井隊長。
そのころは現役の消防隊・レスキュー隊だったので、隊長。
一方で、「あそBE隊」の隊長でもあるのだが。
彼が、被災地の案内を買って出てくれた。
まずは断層の影響が地表に出ているところから。
田んぼに亀裂が入り、地表が縦にずれている。
マスコミでは、益城町の横のずれを紹介いたが、阿蘇市は縦ズレだ。
息をのむ。
この亀裂上に建物はことごとく倒壊している。
この場に立つと、やはり原発は一旦止めるべきだと、どのような立場でも思うのではないか。
カルデラの象徴、北部外輪山に目をやれば、無数の土砂崩れの跡。
麓の人たちが避難勧告を受けるのはやむをえないことだろう。
思い起こせばもう28年ほど前。
高校生の時に、修学旅行で阿蘇を訪れた。
やまなみハイウェイが有料のころで、内牧温泉に1泊した。
さすがにどの旅館に泊まったかは覚えていないが、想い出の光景があちこちにある。
その場に、今、このような立場で立ち尽くしているのだから不思議なものだ。
ここを震度6の激震が襲ったのかと思うと、鳥肌が立つのを感じる。
懐かしさと恐怖と戸惑いが同居する複雑な想いである。
写真が多いので、これまたこの後は次回に。
博多からバスで大分県日田市へ。
ここ数年、日田市中津江地域と泰阜村の相互交流が始まっている。
中津江は、菊池や阿蘇といった熊本県に接していて、今回の地震を心配していた。
公民館の方にお会いして、中津江の状況を聞いた。
地域につながる国道が土砂崩れで寸断されたままとのこと。
大きな被害はないが、余震が多く、こどもたちは不安がっている。
熊本の激震地が多く報道されるが、その周辺の地域に住むこどもたちも、間違いなく被災者である。
日田から抜け道を辿って阿蘇まで、送っていただいた。
こういう時は、全国に仲間を作っておいてよかったと想う時である。
被災した人たちに支えられているのだから。
阿蘇は内牧温泉に着いた。
ここには泰阜村の女猟師が待っていた。
彼女の実家が、ここ阿蘇市の内牧温泉なのだ。
ご家族の皆さんとお会いすることができた。
みな元気そうで何よりだ。
妹さんの働くイチゴ農園は、壊滅的な被害だった。
そのままでは腐ってしまうので、収穫してボランティアの人たちなどにもっていくことにした。
そして、私が阿蘇に着くやいなや、また仲間が現れた。
数年前に、ここ国立阿蘇青少年交流の家で知り合った、薄井隊長。
そのころは現役の消防隊・レスキュー隊だったので、隊長。
一方で、「あそBE隊」の隊長でもあるのだが。
彼が、被災地の案内を買って出てくれた。
まずは断層の影響が地表に出ているところから。
田んぼに亀裂が入り、地表が縦にずれている。
マスコミでは、益城町の横のずれを紹介いたが、阿蘇市は縦ズレだ。
息をのむ。
この亀裂上に建物はことごとく倒壊している。
この場に立つと、やはり原発は一旦止めるべきだと、どのような立場でも思うのではないか。
カルデラの象徴、北部外輪山に目をやれば、無数の土砂崩れの跡。
麓の人たちが避難勧告を受けるのはやむをえないことだろう。
思い起こせばもう28年ほど前。
高校生の時に、修学旅行で阿蘇を訪れた。
やまなみハイウェイが有料のころで、内牧温泉に1泊した。
さすがにどの旅館に泊まったかは覚えていないが、想い出の光景があちこちにある。
その場に、今、このような立場で立ち尽くしているのだから不思議なものだ。
ここを震度6の激震が襲ったのかと思うと、鳥肌が立つのを感じる。
懐かしさと恐怖と戸惑いが同居する複雑な想いである。
写真が多いので、これまたこの後は次回に。
代表 辻だいち