６月２３日も忘れるな

　福島にいた日は６月２２日。夏至です。一番昼が長い日は、被災地でも真夏日でした。

　そして福島から帰ってきた今日は６月２３日。

　忘れ去られがちですが、今日６月２３日は沖縄・慰霊の日です。

　組織的沖縄戦の終結の日です。今日も沖縄の平和祈念公園では戦没者追悼式が行われているのでしょう。沖縄復帰までは、この日は法的な休日だったということです。今でも沖縄では、ほとんどの学校と企業が休日になり、島をあげての慰霊となるようです。

　戦争の本質は、より弱いものが犠牲になる負の連鎖です。

　そして災害の時も、同じ論理（負の連鎖）が働くと言われます。

　さらに、国が強くなろうとする時も。犠牲になるのは常に弱いものです。

　今回の震災でも、そういうことがないようにしたい。
　そのためにも、生産性がない、効率的ではないと切り捨てられてきた小さな山村から、いつの世も常に犠牲になるこどものために、声をあげ、行動を起こしたいものです。

　大きなネットワークや、文部科学省、財政力のある地方自治体が、被災地のこども（特に福島県のこども）を夏休みに被災地以外で過ごせるキャンプなどの行動を起こしはじめました。

　私たちNPOグリーンウッドは、行政や全国のネットワークを通して動くのではなく、グリーンウッドが培ってきた小さな地域・へき地農山漁村との小さな小さなつながりを丁寧につなぎなおしながら動いています。

　これからも、小さな山村から、小さな動きがつなぐ本質的な動きを創っていきたいと思います。小さな山村の「助け合い」「支えあい」の力、本領発揮です。


　最後になりました。NPOグリーンウッド職員のご尊父が急逝され、法人（NPOグリーンウッド）を代表して、代表理事の私と会長の梶（かにさん）が通夜に参列しました。
　謹んでお悔やみ申し上げます。合掌。

代表　辻だいち