わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

日本の教育再生へ

2012年03月03日 | 日々雑感
このブログでも再三紹介してきた「第9回博報教育フォーラム」(公益財団法人博報児童教育振興協会主催)が,、先週無事終了しました。

主催者でもないのに「無事」はありませんね(笑)

私の出番が無事終了したということです。

なぜ再三紹介してきたかというと、フォーラムの趣旨に、震災を踏まえて今後こどもたちに伝えるべき価値観として「共(ともに生きる)」を考えようという視点があったからです。

泰阜村の「お互い様・支え合い」の文化を反映した教育活動を実施してきた私たちNPOグリーンウッド。

その教育活動で被災地を支えることが、私たちの身の丈にあった支援だと信じ続けてきました。

そのような私たちが、この「共(ともに生きる)」をメインテーマに掲げるフォーラムから事例発表とパネリストとして呼ばれました。

のぞむところです。

と、なったわけです。



私は「支え合いの暮らしから学ぶ、共に生きる力」というテーマで、泰阜村の暮らしの文化を反映したNPOグリーンウッドの教育活動を発表しました。

その後のパネルディスカッションでは、コーディネーターの嶋野先生(文教大学)の軽快なさばきのもと、仙台と新潟のパネラーのみなさんともうまくディスカッションができました。

「共(ともに生きる)」という切り口でのNPOグリーンウッドの教育活動の特徴、得られたもの(成果)、広げるための仕組みなどなど、とりあえず言いたいことは言いました。

それは次の通りです。

「消極的なお互い様」だけではなく「積極的なお互い様」を意識した教育の展開の必要性。

「自分のため」に使う「学力・体力」だけではなく、「他者のため」に使う「学力・体力」の育成の必要性。

弱い個人同志が「支え合う」ことの「実感」、暮らしや社会に「参画」することの「実感」、自発的に責任ある行動をとる「自己決定」の「実感」、これらの「実感」を手にすることができる仕組みの必要性。

もちろん、NPOグリーンウッドがこの1年取り組んできた震災支援の考え方や成果も。


驚いたことは、(フォーラムの参加者の多くが学校の先生なのですが)学校の先生たちが、わたしたちNPOグリーンウッドの取り組みに、たいへん興味を持たれていたことです。

しかも、私の拙著「奇跡のむらの物語」をすでに読まれた先生が多い!

このフォーラムを契機に、私たちNPOグリーンウッド取り組み(泰阜村の「お互い様・支え合い」の文化を反映した教育活動)が、全国のあちこちの地域における学校教育で参考になるとうれしいこだなと強く想います。


震災支援は、けっして被災地への支援だけではありません。

従来、日本社会が持っていた「お互い様・支え合い」の構造を、もう一度紡ぎ直し、再び安心な暮らしをつくる、日本再生の取り組みです。

泰阜村の教育力が、被災地の教育再生に役立ち、日本の教育再生に役立つことを信じて、今後も歩みを進めていこうと改めて感じたフォーラムでした。



博報教育フォーラムを主催した公益財団法人博報児童教育振興協会の皆さん、そして関係者の皆さん、たいへんお疲れ様でした。

そしてありがとうございました。

代表 辻だいち