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バラとおわら風の盆と釣りなどの雑記

大法寺

2007年11月08日 | 雑記

こちらは三重塔の斜め前にある観音堂の内部ですが、朱に塗られた厨子と須弥壇(写真↑)とこの中に安置されている、木造十一面観音立像、そして木造普賢菩薩立像は重要文化財に指定されています。本来、こちらの木造十一面観音立像は秘仏で50年に一度のご開帳時に公開されますが、現在は住職に事前予約をすれば、別途一人でしたら500円、3人以上ですと150円の拝観料で見ることができます。下の写真の十一面菩薩は重要文化財に指定されてないもので、須弥壇の前に普段は置かれていますが、いい顔をしています。三重塔の拝観料は100円です。

 

 

 

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国宝 大法寺三重塔 2

2007年11月08日 | 雑記
かつて東山道が通っていた路を見下ろす山の中腹に大法寺三重塔が聳えています。
比類なき美しさを持つこの塔は、別名「見返りの塔」とも呼ばれ、街道を行く旅人が、幾度も振り返りながらこの塔を眺めたそうです。
この塔は1333年、鎌倉幕府滅亡の年に建立されましたが、一般的な三重塔とは異なり、一階部分の屋根がやや大きく作られたことにより、美しさが増しています。この様式は奈良の興福寺三重塔(同じく国宝)と同じで、国内に3例しかないもので、大坂の四天王寺の工匠の手によるものです。

大法寺から小さな峠を一つ越えると別所温泉があり、そこの安楽寺の三重塔も国宝となっていますが、この狭い上田地域にほぼ並んで国宝三重塔があり、子供の頃は国宝ってどこにでもあるものだと思っていましたが、実は三重塔で国宝に指定されているものは、全国で13塔しかなく、こちら以外では奈良に5塔、滋賀に2塔、京都、広島、兵庫、福井にそれぞれ1塔で、上田地域以外ではいわゆる西日本地域にしか存在しません。

大法寺(だいほうじ) (たいほうじでも良い) は大宝年間(701~4年)藤原鎌足の子で、僧定恵により創設された天台寺院です。かつては36の坊を従えた大寺院でありましたが、明治の廃仏捨釈により、末寺の一部は神社になるなどの大混乱があり規模も小さくなっていますが、現在ものどかな田園を見下ろしながら、美しさを保ちつつ聳えています。

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