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バクマン。12巻の感想レビュー(コミック)

2011年03月04日 14時17分17秒 | コミック・雑誌
集英社ジャンプコミックスから『バクマン。』(大場つぐみ先生原作、小畑健先生漫画)の12巻、「画家と漫画家」が発売中です。
表紙は劇中作品『ラッコ11号』でおなじみの平丸さん。
表紙も飾って順風満帆!…かと思ったら、まさかの展開でニヤニヤさせられました。
サイコーとシュージンが次のステップを目指す話がメインだったので虚を突かれたというかw
今後の展開を見越した上で、ああいう結果が最後に来る流れになっていたのか~!と、終盤を読んで驚かされました。

お話的には、人気漫画家としての地位をほぼ確立しつつあったサイコーとシュージンでしたが、自分たちの生み出した『PCP』が抱え持っていた致命的な弱点を目のあたりにすることに…という展開です。
ドラマCDにノベライズにと、飛ぶ鳥を落とす勢いで知名度が高まっていく『PCP』。
街中では子どもたちが『PCP』の登場キャラのモノマネをするほどに…と、このままなら十分アニメ化も狙えそうな雰囲気が形成される中、意外な決断が…という流れは、アニメ好き&マンガ好きの視点から考えれば色々と物申したいところではあるものの、確かにあり得る話だなと唸らされること必至かと。

折角、自分たちの力をベストの形で出しきり、作品としての人気や評価も勝ち取ったのに…と考えるととても残念ですが、そこで編集さん、作家さんのプロとしての判断があるからこそ、安心して視聴できる作品が供給されるという結果に繋がっているのもまた事実でしょうね。
(最近のアニメ作品を見ていると、むしろこちらが心配になるくらいの過激な性表現とか残酷描写が含まれるケースもあるような気もしますが…それはとりあえず置いておくことにしてw)
アニメに限らず、お笑いその他のバラエティー番組の分野でもそうでしょうし、ルール的、倫理的な住み分けが適切になされることが、より多くの人に目が触れることになる放送メディアでは必須の配慮だと思います。
(いや、過激な作品大好きなのでゴニョゴニョ…ですが、それはそれw)

というか、服部さんの一言がカッコ良すぎて生きるのがツライw
本来なら、自分自身がふたりの一番のファンである彼がアニメ化の可能性を喜ばないはずが無い所を、それでも一編集者としての視点で冷静に分析、判断した上で事実をふたりに伝えるという流れが渋カッコ良すぎ!
もちろん、潔くふたりの実力を認め、非礼を謝罪した上で改めて鶴の一声を出した編集長もカッコ良いんですが、過不足なくふたりに説明して納得出来るように、粘り強く誠意を持って対応するオトナな姿勢にはグッと来るものがありますね。

そんな真摯な対応の服部さんの言動があるからこそ、アニメ化&ヒロイン役を亜豆にお願いして夢を叶えたい!と純粋に願っているふたりとのぶつかり合い描写にも、より面白さの厚みが加わっているのではないかと。
ドラマCDのヒロイン役をつとめることになった亜豆と、メールのやり取りをするサイコーの心底嬉しそうな表情を見ていると、早くふたりが結ばれるように祈るばかりなわけですが、今の地位に胡坐をかかず、より素晴らしい漫画家へと精進していって欲しいところです。

さて、ライバル関係が『PCP』をより盛り上げるための鍵となっていた、というのも道理でしたが、他のライバル漫画家達との関係が、ジャンプ内人気ランキングにも少なからず影響を与えていた、というところに繋げていたのも興味深かったですね。
実際に同じ雑誌で連載されている作家さん同士の関係が似たようなものなのかはともかくとして、常に人気が上下する不安定な足場の中、それぞれが自分の作品を切磋琢磨していくという構図には、少年マンガらしい熱さも感じられたと思います。
既にその『戦場』で戦っているサイコー&シュージンと、新しくそこに飛び込もうとする白鳥くんとの対比には、それぞれが個別活動で才能と技術を伸ばさなければならないと自覚するサイコー&シュージンの焦りも相まって、緊張感のある展開が続いてハラハラドキドキさせられました。
ようやく連載に漕ぎ着けたところで、いきなり天才エイジと同じ以上の分量を自身に課すのは無謀にしか思えない気もしますが、どんな逆境にも諦めず、学べるところがあれば後輩からも学んでと、貪欲に努力を続けるふたりの執念が結ばれる日が今から楽しみですね。

そんな展開だからこそ、白鳥くんのお姉さんのクライマックスの名セリフが美味しすぎる件w
基本的には、あくまで白鳥くんを勇気付けるためのエールなわけですが、『あきらめないこと』は、サイコーとシュージンが常に体現していることそのものでもありますから、それを聞いたふたりも胸が熱くなったんじゃないかと。

というわけで、今回は恋愛的な萌えよりも、ストーリー的な燃えの部分が強い印象の巻でしたね。
個人的には、妻帯者になったあとも改めてシュージンに惚れ直した?ご様子の岩瀬っちの気持ちと、何気に見た目が男の娘っぽい、むしろ、何故『実は女の子でした!』展開じゃなかったのぜ…wな白鳥くんの漫画家としての今後が気掛かりですが、色々と伏線も仕込まれていましたし、サイコー&シュージンの成長共々、次巻を楽しみに待ちたいと思います。


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

NHKアニメワールド バクマン。公式サイトはこちらから

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