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この恋と、その未来。 ―三年目 そして―の感想レビュー(ライトノベル完結巻)

2016年11月29日 23時26分40秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『この恋と、その未来。 ―三年目 そして―』(森橋ビンゴ先生原作、Nardack先生イラスト)が発売中です。
一旦打ち切り完結状態になった作品が反響を呼んで再び書籍出版されるというレアなケースで話題ですね。

表紙は、メインヒロインの未来。
今までの表紙とは対称的な、男性らしさを感じさせる雰囲気が印象的ですね。
こちらのほうが本来の未来らしいイメージなんだろうと思うと感慨深いです。

お話的には、未来が唐突に居なくなってしまった後、広美さんと深い仲になった四郎が過ごす残りの高校生活と、各キャラクターの顛末が綴られる真の完結編ともいうべき内容です。
「未来との再会」が描かれる予定だったという触れ込み通りの展開も用意されているので、ファンならマストバイ!!(;゚∀゚)=3ムッハー
ネット等での公開のみになっていたとしても読ませて頂くつもりではありましたが、やはりイラスト付きの書籍版が購入できるのはありがたいですね。
特に広美さんの事後っぽいイラストのリアルなエロさ&幸せそうな表情が拝めてありがてぇありがてぇw

ぶっちゃけ、広美さん派の自分としては、前巻ラストの四郎の選択もばっちりOKでしたし、ここから未来が出てきて四郎とくっついてハッピーエンド!みたいなまとめ方になるにはよほどの事情とイベントでも無いと納得いかなさそうと勝手に((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルしていたのですが、フタを開けてみるとしっかり伏線回収&それぞれの意志が明確になった形で先へ進んでいく流れでまとめられていたので読後の満足度が高かったです。
落ち着くところに落ち着いたというか、これ以上無駄に勢い重視の衝撃的な新展開を並べてもあまり意味がなかったと思いますし、生活を続ける中で起きた細かい変化等の部分も含めて、物語を丁寧に畳んでいくスタイルが好印象でした。
三好さんやボンちゃんと言った失恋組はもちろん、インパクトは強めながら出番的には少なめだった気もする姉妹陣との絡みも見れましたし、未来のことでいっぱいいっぱいでは無くなったことが結果的に心に余裕を取り戻させたのか、はたまた広美さんとのラブラブ生活がそうさせたのか、四郎の会話&心の中での反応における独りよがりな部分が鳴りを潜めたのは良かったと思います。
未来への一途さであると同時に他のヒロインズに対する無関心とも取れる言動&行動が多かった四郎ですが、愛情の優先順位が変わったことと、自分がいかに井の中の蛙だったか気付いたことによって、大きく良い方向に成長できた気がしますね。
失恋のシリアスな痛みを、懐かしさや笑い話に変えていけたのは、穏やかな時間の流れと、それまで蔑ろにしがちだった周囲との人間関係に依る部分が大きかったあたりがリアルだなぁとw

実際、今巻は今までと違って「四郎が未来のために何かをしようとするお話」ではないのが大きな見所。
彼自身は心の整理を進めるモブ役で、未来にとっての「主人公」や「恩人」となる人物は全く別にいるあたりがお見事でした。
もちろん、お互いを尊重し合う気持ちは以前と変わらず持っていますし、出会えて良かったという言葉にも嘘偽りはないですが、あくまでも過去の思い出、輝かしい青春の1ページとして、恋愛感情を挟まずに振り返っての結論なのがポイントですね。
ラストの状況が状況ですし、今後もなにかれとなく顔を合わすことは増えるでしょうが、彼らの新たな交流がどんな風に彩られていくのか想像してみるのも一興かと。
というか、凡人に出来ないことを軽々とやってのける超人が美味しいところを全部持っていった感も若干ありましたが、自分の手の届く範囲で、身の丈にあった生き方をするのは決して悪いことではない、むしろ幸せな生き方だと再認識させられた次第。
あと、広島の女の人に限らず、このシリーズの女の人、みんな強いわw

とにもかくにも、両先生とも真の完結お疲れ様でした&素敵な作品をありがとうございました。
この作品に出会うことが出来て良かったですm(_ _)m



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