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覇剣の皇姫アルティーナ11巻の感想レビュー(ライトノベル)

2016年09月29日 23時13分24秒 | ライトノベル・小説
ファミ通文庫のラノベ、『覇剣の皇姫アルティーナXI』(むらさきゆきや先生原作、himesuz先生イラスト)が発売中です。
表紙は、いつものふたりと仇敵ラトレイユの組み合わせ。
ある意味、レジスを巡る三角関係といった感じですねw

お話的には、ハイブリタニアに勝利することは出来たものの、覇権主義を掲げるラトレイユと決別したレジスは彼から命を狙われることになってしまい……という暗殺大ピンチ!展開です。

戦争中よりも終わった後のほうが危険度が高いとはこれ如何に!?という感じですね。
レジスならなんとか逃げおおせてくれるだろうとは思いつつも、やはり孤立無援に近い状況にはハラハラさせられましたし、早くアルティーナと再会させてあげて欲しいと思わずにはいられませんでした。
ただ、やられたらやられっぱなしというわけでなく、必要な策であれば危険を押してでも実行するあたりは、名軍師云々の前にレジス個人のアルティーナに対する純粋な想い入れが感じられて良かったと思いますし、それが結果的にラトレイユの即位を阻止し、アルティーナにとって有利な未来を呼び寄せるために彼が出来る最善手であったことも間違いないかと。
というか、離れ離れになって、自分の命も危ない!という所まで来てようやく、単に自分の理想を実現してくれる相手というだけではなく、感情的な部分でもアルティーナに対して名状しがたい感情を持っていることに気付きかけるフラグが出てきて良かったというか、鈍感主人公ここに極まれり!というかw
理知的な女性陣を無自覚に口説いていくことに定評のあるレジスなので、彼らしいと言えば彼らしいのですが、基本脳筋(言ったら殴り飛ばされそうw)なアルティーナには、シンプルに判りやすい言葉と態度で接して支えていって上げて欲しいところですね。

読者にとっては念願の、レジス自身にとっては意外なバスティアン組との再会も今巻の大きな見所。
戦闘力的な意味でのパワーとスピードに加えて、政治的な教養まで身につけ始めたバスティアンですが、彼の掲げる自由主義と、アルティーナ達が目指す理想との相違部分が掘り下がったのは興味深かったですし、仇敵であるラトレイユの覇権主義が内包する危険性についても丁寧に語られたことで、これから彼らが戦い続ければならない意味が改めて浮き彫りになったのは良かったと思います。
一元論的な勧善懲悪ではなく、主義主張の違いから兄妹同士で戦わなくてはならないゆえの悲劇性、ドラマ性というのも確かにあると思いますし、戦乱に巻き込まれる市民たちの未来と幸福まで考えた上で戦い続けるレジスの覚悟と信念が伝わってきて説得力が高かったです。
政治というとどうしても話が難しくなりがちなので、こういう解説が入ると理解が深まってありがてぇありがてぇ。
本を読むと賢くなれることは、このシリーズの読者なら身にしみて判っていると思いますしw

直接的な切った張ったが無かった分、アルティーナの出番が少なくなってしまったのはちょっと残念でしたが、巻末に彼女がメインの特別編が収録されていたので癒やされました。
ある意味新キャラのレジーナちゃんも美人は美人でしたが、中の人はいつも通りだったので(当たり前w)そこまであざといファンサービスというわけではなかったことが寂しいようなホッとしたような感じ……からのメインヒロインの王道可愛いイベントでポイント高いw
そしてアルティーナをイジっている時のクラリスさんもお茶目可愛いw
本編シリアス&特別編イイ話だなーオチと思わせてからのコメディオチには驚かされましたが、拙者もお金持って列に並ぶであります(;゚∀゚)=3ムッハー


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。



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