ColeとBarwinとMcCoyとLane

　APのオールプロが公表されました。リーディングラッシャーのLeSean McCoyは20TDを記録した2011年と合わせて2度目、Jason Petersは5度目のオールプロ選出。専門誌などでどれだけ評価されてもプロボウルに選ばれないEvan Mathisがプロボウルより先にオールプロに選ばれてしまいました、これで来年以降プロボウルのファン投票が増えるでしょう。
　オールプロのファーストチームに3人選ばれました。McCoyは確定と考えていましたが、PetersとMathisがファーストチームで選ばれたのは嬉しい事です。特にMathisは報われない日々でしたし（Eaglesに来てゾーンブロックをするまで怪我などでスターターですらなかったのですが）プレイの質の高さを認めてもらえたのは素晴らしい事です。

　
　NO戦ですが、Julian Vanderveldeが欠場、Earl Wolffがクエスチョナブル、Colt Andersonがプロバブルとなっています。控えのCが居ない（もしもの時はMathisがCでAllen BarberがLGでしょう）
　NO側はRB Pierre Thomasが欠場します。NOトップのランヤードを記録していますが、Darren SprolesとMark Ingramが居るので致命的なマイナスにはならないでしょう。
　そういう意味で、怪我人のマイナスはほとんど無いと考えます（1巡ルーキーKenny VaccaroがIR入りしたのは影響有るでしょう）

　マッチアップを考えれば、Cameron Jordanの相手をするLane Johnsonが一番不安です。Herremansが相手出来るように右へ流れるゾーンを使うのか、徹底的に避ける形で左側へのランを使うのか。パスプロテクトは1対1になりますし、ルーキーと言っても1年やってきたのですからKC戦のような翻弄される姿は見たくないものです。
　他は全体としてオフェンスは優位でしょう。気になるのはBrent ColekとZach Ertzのミドル2枚をカバーするSの位置関係ですかね。熟練のRoman Harperは球速の遅いFolesのパスのルートを読んでくるでしょうし、Malcolm JenkinsはTEなら付いてくる足を持ちます。フック系をHarperの所に投げると危ないと考えます。逆にJenkinsの所には横に逃げていくルートが有効でしょう。
　左側へのランで優位を握り、Folesを楽にする事。ランが出ればChip Kellyの裏表が効いて来ますから、序盤のオフェンスをどう準備するのか？先制パンチの有無が大きく左右するうちのオフェンスですし、1,2シリーズ目に注目したいところです。

　Jimmy Grahamをどうするか？これはMychel Kendricksが基本見る事になるでしょうけれど、付きっ切りというよりはNate AllenやBrandon Boykinとプレイ毎にマーカーを入れ替えるでしょう。今のKendricksをカバーで下げ続けるのは（パスカバーそれほど上手くないですしサイズの面でも効果薄いでしょう）勿体無いです。前を向かせてブリッツやランストップに使うべきだと考えます。
　その分、Grahamにはやられるでしょう。2列目の前7ヤード付近がら空きのLBゾーンもゆるいですし、ディープでのマンカバーもサイズで相手になりません。最近のPatrick Chungを一人残すSの使い方を見れば、ある程度やられても仕方ないです。相手のエースを潰すよりも、脇役をしっかり抑えて全面崩壊を防ぐ方針でしょう。
　プロボウルOGを2枚持つNOに対して交通渋滞ブリッツの解消は難しい、Trent Coleが外からルーキーTerron Armsteadを抜けるのか？後半戦3-4OLBとして順応してきたColeがパスラッシュの鍵を握ります。
　注目する脇役はBennie Logan、強力なインサイドでもNTとCの1対1で負けなければ、C+OGのダブルチームを食い止めれば威力は発揮できないでしょう。パスラッシュでCを抜けるようになると、インサイドのブリッツが効き始めます。
　もう一人はConner BarwinをTEのカバー（バンプ）に使うのか、パスラッシュさせるのか。この裏表の読みあいは見ていて疲れるでしょうけれど、勝敗を分けるキーになると予想します。

　そこそこ寒い屋外、NOのパスがドームの中とは少し違うでしょう。それでもBrees率いるオフェンスを止めるのは楽ではないです。パスラッシュの改善と序盤ランを出す事、この2つが勝利に必要でしょう。